- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480071361
感想・レビュー・書評
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本を読んでいるというより朝ドラ大好きな人と語り合っているみたいで、あっという間に読み終わってしまった。
本書で引用されているドラマのうち「ちりとてちん」だけはまだ観ていないので、その部分は読まなかったが、他はじっくり読ませてもらった。
題名には「働く女子の本音」とあるが、そんなに堅苦しいわけでもなく「向井理格好良かったね〜」とか、糸子の生き様から伝わる「堂々とせよ」というメッセージとか、水口さんの「君」から時代と相手との距離感の話など、なんとなく感じてはいたが形に出来なかった思いを言い切ってくれていて気持ちよかった。
この本で扱っているのは「ひよっこ」までなので、今の朝ドラでもまた語ってほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朝ドラが、「働く女性の一代記」というベースのフォーマットを踏襲しながらも、驚くほど多様で豊かな働き方、生き方、キャラクターを生み出してきたというのが素晴らしいことだと思う。
それぞれの主人公に共感したり、違和感を感じたり、筆者やその友人の生の感想が聴けるような本で、とても楽しく読んだ。
働くと言っても、会社を立ち上げたり新しい雑誌を創刊するとったものもあれば、家業を継いて従業員とともに七転八倒するというものもあり、アイドルになって地元を元気にするというのもある。
また、仕事一辺倒ではなく、恋愛や子育て、親戚など、生きていく中で関わり合っていく周りの人々との関係性も含めて、一つひとつが共感や議論の種になる。
半生を描いているドラマではあるけど、特定のライフスタイルやキャリアを押し付けるのではない。その人の人生に自分を重ね合わせなくても、その中のワンシーンやセリフの一言に感動したり励まされたりするのも含めて、朝ドラの魅力なのだということがよく分かった。 -
ひよっこ以外はおおむね著者と好み似ている。
比較的新しいものが中心。
2007のちりとてちんから2017のひよっこまで。
自分もちりとてちん、カーネーション、あまちゃん、あさが来たは好きだった。
まれが微妙だったのも同意。
逆にひよっこはあまり印象に残っていない。
とと姉ちゃん(2016)と花子とアン(2014)、べっぴんさん(2016)はそこまで悪くなかったけどな。主人公に共感はできないが。
生涯独身のヒロイン、とと姉ちゃんが朝ドラ初だったとあるが、2000年のオードリーもでは?
仕事が忙しくて真剣にみれていないものもあったので、改めて考察を読んで懐かしく感じ、理解も深まった。やはり著者は人生経験を積んだだけあって着眼点が違う。
簡単な著者の考察(&自分の感想)
・ちりとてちん2007 四草かっこいい。劣等感にあふれながらも自分の道を見つけようともがく主人公に共感(同意!)。最後妊娠して退職というオチはがっかり(覚えていなかった・・・。まだ働いていなかったから自分のこととしてとらえられなかったんだろう)
・ゲゲゲの女房2010 向井理の水木しげるはよい夫の鏡(それでも時代のせいか亭主関白な気は当時していた。あの時代にしてはいい夫だったのかもしれないけど)。
・ごちそうさん2013 朝ドラの王道。夫があまり魅力的でなく嫁いびりする姉も注意しないので「この人はハンサムなんだ」と頭の中で翻訳して毎日見ていた。妹役の高畑充希がけなげでキュート(これは自分も覚えている)。
・カーネーション2011 糸子の恋切ない。周防さん色気あってかっこいい(同意!)。強気で道を切り開いていく糸子はかっこいい。(他に好きな人もいないし優しいから結婚したという消極的選択。今も、「結婚」そのものがしたい人や適齢期で焦っている人はそういう人多いだろう)
・花子とアン2014 ヒロインばかりが幸福を独占してイラっとする(あんまり覚えてないけど、自己中なくせにちやほやされている子に腹立つ気持ちはわかる)。嘉納伝助は威圧感はあるが恐怖感を抱かせない。品が悪い人を品よく演じる吉田。
・あさがきた2015 榎本佑うまい。
・まれ2015 展開が都合よすぎ。仕事と母親業の両立の描き方が、働く母をなめてる。こんな直線思考で物事が進むなら苦労しない。(おおむね同意)。てっぱんの主人公と同じ感じで天然でお人よしだけど周りが助けてくれる。お人よしに最初はウザがられるけど最後には感謝される、っていう構図。
・べっぴんさん2016 中学生が台本書いた学芸会みたい。セットも安っぽい。谷村美月うまい。(でも自分は主演の芳根京子もファーストラブとかで怪奇的な演技をしてて好き)
・あまちゃん2013 脚本のクドカンは今を生きる女子を肯定的にとらえている。朝ドラが女の一代記(結婚出産夫見送る)でなくてよし!
・とと姉ちゃん2016 主人公が寂しい。他人ファーストすぎ。
仕事で孤独が埋められているように見えないし恋愛もいらない。(自分としては星野さんとの恋愛シーンはキュンキュンしていたが)
・ひよっこ2017 実在モデルの成功譚ではないのが素晴らしい。勝たなくていいと言ってくれたドラマ。(同じ岡田作品なら、おひさまよりひよっこより断然2001のちゅらさんがよき) -
図書館で。
猛烈に記憶に残る数多の俳優さんたちが次々に頭に浮かんで、ひさびさに再会したような気持ちになって楽しかった。
カーネーションでの周防さんと糸子の関係について熱く語られていたけれど。
そうそう、あの朝ドラらしからぬちょっと湿度の高い2人の雰囲気に、当時中学生だった私は「これが大人の恋愛なのか...!?」と静かに興奮していたことを思い出す。笑
私の中での傑作であるあさが来た、ひよっこ、ごちそうさんあたりは特に共感が多くて、一気に読み進めてしまった。 -
この本では2007年以降の朝ドラ作品が取り上げられて
います。
特に放送時刻を朝8時に繰り上げて「復活」したと言わ
れている「ゲゲゲの女房」以降が中心です。
その中でも「カーネーション」「あまちゃん」あたりが
何度も語られているところから、「なるほど、女性は
こういう点に共感するのか」と納得させられます。
平成から令和へと移り変わった現在、朝ドラの必要性は
女性活躍社会の中では益々重要性を増してくるのでは?
と感じずにはいられない一冊です。 -
「ちりとてちん、カーネーション、ゲゲゲの女房、あさが来た」‥‥。著者が熱く朝ドラの魅力を語るが、タイトルとは異なって、かっこいい男性が魅力だ!が妙に説得力があった。結局強い女性はそんなに思い入れがあるわけではないのは、「花子とアン」の花子が好きではない理由からも類推できるので!「あまちゃん」「カーネーション」が著者のいう2大横綱(名作)!脇役の魅力についても頷けるところが多い。吉田鋼太郎、柄本佑などがそれ。一方、「まれ」と「べっぴんさん」にはあまりにも手厳しいが、分かるようだ!
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抱腹絶倒。うなずくことしきり。