絶滅危惧の地味な虫たち (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071262

感想・レビュー・書評

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  • 信州大学の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14358201

  • この本は素晴らしいです。
    日本だけでも推定10万種もの昆虫がいるとされているそうですが、しかし有名なのは特徴のあるごくわずかな種だけで、大半は大して特徴も無い、人の興味を引かない、とても地味〜な虫なんだそうです。そうでしょうね、10万種もいれば。
    この本はそんな地味な虫たち、しかも絶滅に瀕している虫たちを丹念に追いかけた記録です。
    惜しむらくは、本文中の写真が白黒で、しかもあまり大きくないので、虫たちの形が今ひとつ掴みにくいことでしょうか。(でも人によったらあまりにリアルなのは引いてしまうかもしれないので、このくらいが良いという話もありますが、、、)
    これで何者か分からない小さな昆虫をみても、これまでとはちょっと見る目が変わるかもしれませんね。

  • 虫屋を極めた先に見えている世界はどんなものなのだろうか。ついに虫屋になれそうにない私は著者の文章を通して虫の世界を覗くことに甘んじよう。
    圧倒的な「書くべき」情報を持っている人の文章は濃密だ。内側からひねり出す文章は面白くない。

  • 地味すぎて逆にすごさを感じる。冒頭からウスケメクラチビゴミムシで始まる。

  • 多くの地味な虫たちがどんどんいなくなっているんだろうなぁ…というのはなんとなく感じていたけれど、それを1つ1つ追跡調査しているところがこの本の凄さです。人間はホントに罪深い。

  • 自分の生活圏のなかでも人知れず見かけなくなった虫がいる。
    我が家の猫の額ほど狭ささやかな庭にも松の木があって、松の木がある時はセミが大合唱していたけれど松の木が枯れて片づけてしまって以降はセミの声が聞こえなくなった。
    ちょっとした環境の変化で虫たちはその姿を消してしまう。
    セミは何処にも出いる虫だけれども曾祖父の頃のからずっと連綿と続けていたセミの世代交代がなくなってしまったんだと思うと知らないどこかでも人知れずひっそりと生きていた生物が消えてしまうと言うことに気付いた。

  • 東2法経図・6F開架 B1/7/1317/K

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著者プロフィール

九州大学 熱帯農学研究センター 博士研究員。
信州大学 大学院 総合工学系研究科 山岳地域環境科学専攻 博士課程修了。 博士(理学)。
著書に『裏山の奇人――野にたゆたう博物学』『アリの巣の生きもの図鑑』(共著)(ともに東海大学出版部)など。

「2016年 『虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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