- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062550
感想・レビュー・書評
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極道・任侠・愚連隊などの「アウトローもの」を得意とするフリーライターが、昔から反社会分子として厳しい環境に置かれながらも維持・発展を続けている暴力団の実情を描いたルポルタージュ。100年前は神戸の港湾作業員を束ねた50人ほどの組合に過ぎなかった山口組が、三代目の田岡組長の時代に日本最大のヤクザ組織までに成長した経緯と、その厳格な管理体制について検証する。タイトルには「ヤクザに学ぶ」とあるが、暴力団の頑強な組織力を肯定して一般の組織もそれに学ぶべしと礼賛するものではなく、「組同士の交渉に際して、約束の時間に遅れると指を詰めてケリを付ける」といったような、一般の会社よりもはるかに厳しい約束事がそのグループ全体を強化するという組織管理論。ヤクザの世界を垣間見たい人には格好の入門書と言える。
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90円購入2012-01-09
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20150612組織とリーダーがしっかりしている
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ヤクザという立場は特殊なものだけど、その組織を構成しているものは企業などと似通っっている部分もあるのだと感じさせられました。
信賞必罰や縦の関係の重要さなどは組織を作る際に大切ですし、カタギの組織を語る際にも応用できることではないでしょうか。
本書を読んで、ヤクザがなぜ今日まで生き残ってこれたかという理由がなんとなくわかった気はします。 -
ヤクザのことって、まぁイメージが先行していて、
実のところよくわからない。
という人がほとんどでしょう。
だから、ヤクザに学ぶなんていう題名だと、
特別なことがあるのかと期待する。
その意外性からなにかヒントが得られるのでは
なんて思うから。
でも、本書は組織論とはあるけど、論はない。
実例を挙げて、個別の事例を紹介しているに
とどまっている。
だから、本書に書いてあるようなことは、特にヤクザ
ではなくても、他の本にも書かれていると思われる。
特に、読む必要もなかったかな。 -
マーケティング力、マネジメント力が素晴らしいのは分かった。
が、しかし、具体性に欠ける。
ただ、凄いとか、気合学、任侠道を説かれても...
要は結局は人という結論に。 -
ヤクザという時代に反する組織への、新たな知見がないものかと思い本書を手に取ったのだが、まったく期待はずれだったと感じた。
本書は、ヤクザ組織の原理と現状を、あっさりと書いているが、新しい発見はほとんどないと思った。ヤクザ組織のカリスマ指導者の伝説などは、所詮伝説にしか過ぎないと思うし、もっと詳細なアンダーグラウンドの実情には興味があるが、本書にはそれはなかった。まったく残念な本である。 -
組織の上に立つ人によって組織は変わるんだなあ。
人の魅力ってすごいなあ。
ヤクザ大変そうだなあ。
組織論というほどの内容ではない気がするが、興味深い本だった。
最初であきてしまったので半分くらいしか読んでません。ごめんなさい。