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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480034335
感想・レビュー・書評
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やはり山田風太郎只者じゃない…!
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関川夏央と山田風太郎の対談。
ではあるが、実際には関川夏央がとても上手くリライトし、山田風太郎の雰囲気を崩さず、すっきりとまとまっています。
随所に山田風太郎のエッセイが挿まれています。
「『ねがはくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃』
という西行の歌は私の大好きな歌であるけれど、きさらぎというと、実際はいまの暦の三月であろう。三月に桜の花が咲くであろうか、などいま改めて不思議に思う。
(中略)
私の三月の記憶は暗愁に溢れている。
しかし、それも遠い遠い昔の想い出となれば、その暗愁も一種の甘い霧にぼかされる。むしろやけに明るい四月や五月よりも、まだ大地は暗いけれど、どうやら空がほの明るみはじめた三月の方が好ましい季節のようにさえ思われる。
そうだ、三月に死ぬことにしよう。
『ねがはくは花の咲くまへの春死なんその三月の望月の頃』」 -
セキカワx風太郎という最高のコラボレート。羨ましいなぁ関川さん。
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山田風太郎と関川夏央の組み合わせがたまらないのです。
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