- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480027641
感想・レビュー・書評
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4.26/64
『第二次大戦下のアメリカ、カリフォルニア。マコーリー家では父が死に、兄も戦場へ向かった。家のために、十四歳のホーマーは電報配達の仕事を始めた。働くことは新鮮で楽しいけれど、戦死の報を届けるのはあまりにも心が痛む。ある日、兄の戦死を知らせる電報がホーマーの手に渡されて…。きびしい現実に身をさらしながら大人になっていく、少年期のせつなさ、いとしさを描くサローヤンの代表作。改訂版による新訳。』(「筑摩書房」サイトより▽)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480027641/
原書名:『The Human Comedy』
著者:ウイリアム・サローヤン (William Saroyan)
訳者:関 汀子
出版社 : 筑摩書房
文庫 : 274ページ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連作短編集というのだろうか。時間は続いて流れているようにも感じられるし、飛んでいるようにも思える不思議な作品だ。
全般に亘って慈愛と優しさ(同じか)と幾分の悲しみに包まれた、とても優しい気持ちになれる作品だとお思う。しかし、筆者自身は家庭ではDV親父だったというから人間はわからない。 -
登場人物の誰もが、強く優しくユーモアがあって、読むと気持がすがすがしくなります。
その優しい人たちを取りまく戦争の暗い影がせつない。 -
強盗の青年の話と、兄の友人の話がとてもいい。
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「パパユーアクレイジー」のときもそうだったが、子供の心理を描くのが抜群にうまいなあと思う。クサい台詞多めだけど、すんなり入ってくる。
にしてもこのストーリーでこのタイトルは、泣ける。 -
最高傑作と言われているだけあると思います。
胸が痛くなって、でも不思議と温かくもなる作品。
小さい子目線で書いているところが、キュンとする。
映画で観たいなぁ。 -
読み終えるのが名残惜しい。残された自分はどうしたらいい。どこへ行き何を思えばいい。何も教えてくれないじゃないか。何も残してくれないじゃないか。
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人に読ませたいような読ませたくないような大切で愛しいはなし。みんな味がある。
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会社の上司に貸してもらった。
良質な映画を観たような
満足感が残ります。 -
戦争中、電報配達を始めた少年を中心に話がなされるハートフルファミリー小説ですな(うっとり)読むと心が痛み、切なくなり、洗われる。