銀のくじゃく: 童話集 (ちくま文庫 あ 1-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020260

感想・レビュー・書評

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  • 安房直子さんの世界をたっぷり堪能。
    どれもこれもいかにも安房さんらしい感じがして、とても良かった。
    ミニチュアのストーブに火を灯すと現れる、娘のまぼろしに見入られてゆく老人を描いた「火影の夢」なんか、好きだなあ…。わたしの子ども時代の愛読書「まほうをかけられた舌」収録の作品にもあったけど、日本じゃないような雰囲気なのね。

    「まほうをかけられた舌」収録の「青い花」には傘職人の青年が出て来るけど、表題作の機織りの青年が主人公の「銀のくじゃく」は同じ系統だなーと思う。

    美しくて、悲しくて、切なくて、ここではないどこかに誘われる。それはもしかするとかつて知っていた、懐かしい世界かもしれない。傑作!

  • メモの方に日付が書かれてなかったので…(汗)9/22-10/15の間に読了した模様。
    安房直子って、私の年代では小学校の国語の教科書で習った「きつねのまど」をまず最初に思い出す。
    その時のなんともせつない話が心にずっと残っていて、それがこの本を手にした原因なんだけど、…うーん、かなり読み流してしまった。。
    もう一度読み直したい本です。

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著者プロフィール

安房直子(あわ・なおこ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

「2022年 『春の窓 安房直子ファンタジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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