世界で活躍する子の<英語力>の育て方

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479784739

感想・レビュー・書評

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  • 私はおうち英語を細々と取り組んでいるので、年齢別の学習方法・オススメの本・動画の紹介がとても参考になった。

    幼児期は、意味を理解するよりも「音やリズム」に慣れる、かけ流しが有効とのこと。
    6歳以降は、かけ流しの効果は薄く、洋書を読む(リーディング)ように主体的な勉強で語学力を養うことを本書で勧めていた。

    学校の英語授業が始まる前の幼児期のうちに、家庭で英語のインプットの量を増やし、実用的な英語を身につけるべき。
    日本の英語授業は、インプット量が少なすぎる。年間26時間の学校の授業は、3〜4日の海外旅行程度。満足な英語力を身につけるには2500時間前後の学習が必要らしい。学校や週一の英会話教室だけでは、なかなか上達しないのも頷ける。

    【本書で紹介されていた英語学習の注意点】
    ・英語学習に熱心になり過ぎるあまり、英語だけで子どもに話しかけるのはNG。母語で高い読書力を身につけることを前提とし、毎日30分程の読み聞かせで「学習言語/想像力/読解力」を養う。健全な発達のために、親子の対話は母語にして、コミュケーションの土台にすること。
    ・子どもに「これは何て読む?」などテストをするのはNG。英語嫌いになるのと、自尊心を傷つける

  • Kindleで購入。
    ◆きっかけ
    娘、幼稚園年中。これまで「英語は苦手意識を持たない程度に親しんでくれたら良いな。必要だと感じたときに自らマスターしてくれたら良い。」という思いで来た。日本語で本や歌を楽しむのと同じように、自分のお気に入りの英語絵本を読み聞かせたり、好きな洋楽を一緒に聞いて歌ったり踊ったり、あくまで母親である私が好きなものを、一緒に楽しもう、というスタンスで英語に触れてきた。(音楽については英語日本語に限らず中国語や、その他の私自身も理解できない言語でも。)

    しかし、幼稚園入園の少し前から、歌は良いものの絵本については、はっきりと「日本語のがいい」と言うようになり、少しずつ私の考えが変わっていった。
    日本語をどんどん覚えて、「日本語」と「英語」の違いに気づき始めたということ。そして、英語は普段使わないから意味がわからないので絵本はいやだ、と感じ始めたということ。これは当然だと思った。
    ただ、「もったいないな」とも感じた。娘が生まれ、息子も生まれ、その間で私自身も在宅でできる仕事を模索していくなかで勉強を始め、英語がわかると入手できる情報が圧倒的に増えることを、知った。結婚後スマホを手にし、大好きな音楽に安価に大量に触れる方法があることを知った。その中で、「この英語の文章を読みたい」と思う機会が増えた。
    育児が始まり、大人と会話する機会は独身時代と比べ圧倒的に少なくなった。でもその中でも様々な情報に触れたり新しい知識を吸収したり、思考したりできているのは、本やネットの「文章」を通して言葉に触れることができているからだ。テレビや動画も観るけれど、「文章」に触れている時間の方が圧倒的に多い。
    日本に住んでいて、普段英語話者との接点が無い生活をしている場合、「英語を読め」てこそ、「英語を使いたい」という気持ちが高まるのではないか。洋楽を楽しむにしても、洋画を楽しむにしても、「読む」ことができるからこそ、「聴く・観る」だけではなくその周辺についても深堀りしていける。日本語もそうなのだから。
    自分の趣味やアイデンティティ、人間関係、学業、社会…様々なものを深堀りしたくなるであろう、そして深堀りできる力がつくであろう小学校高学年以降、英語の資料にも難なく触れることができたなら、子どもの視野はぐんと広がるのではないか。そしてそれは子どもの人生をより豊かにする力となるのではないか。そう考えるようになった。
    今までのように英語の手遊びをしていても、遠くない未来に「手遊びなんて」という年齢になる。日本語能力が高まるからこそ、本も音楽も映画も、「日本語で」楽しみたいと思うようになる。そんな気がする。これまでは「親子の遊び」の一環として取り入れてきた英語も、「遊び」として取り入れるのが難しくなってくる。このままだと。うちの場合は。そう感じている。ただ、「読める、わかる」ようになれば、ぐんぐん吸収できそうだとも感じる。ならば、吸収できるような環境を、整えてあげたい。親のエゴかもしれないけれど、そう感じた。「勉強」とかまえることなく、今なら、私の働きかけ次第では、「英語が読めるようになる」ということを、楽しく感じながら身に着けることができる。そう感じた。そして、「読める」ようになるための方法を調べる中で、本書に出会った。
    ◆感想
    共感するところ、参考になるところがとても多く、特に
    章はとても勉強になった。Kindleで購入したので、ぱっと紙で見渡したいと思い、必要な部分はメモ&印刷し、ノートにまとめた。
    著者言うところの「アウェアネス」部分はずっとしてきたにもかかわらず、なぜ今娘が英語の本を嫌がるようになったのか、なんとなくわかった。日本語は普段使う言葉と「あいうえお」の文字が一致するから、自分でも「読める」。だから楽しい。もっと読みたいとなっている。しかし英語は文字と音がつながっていない。意味もよくわからない。だから楽しくない。絵は楽しくても、文字は楽しくない。そりゃそうだよね。「フォニックス」と「超簡単な本を読める!と感じること」。ここから、スタートしたい。2020/5/28

    ◆追記
    このコロナ禍で、今まで以上に、日本語だけで情報を取っていると、まるで鎖国のような感覚になるようになった。英語で、そして更には他の言語で情報に接することの必要性を強く感じるようになった。自分自身も、英語と中語語のブラッシュアップをしていくぞと気が引き締まっている。
    2020/9/5
     

  • 環境を作ることに徹すること。
    子どもがおもしろいと思ってくれて、継続できればそれがベスト。
    8〜10年の長い旅。

  • このご時世なので『英語が出来ること』に重きをおくのではなく、『英語が出来るようになるまでの過程』の中で考える力が養われ、視野が広がれば良いなぁと強く感じた。
    フォニックスのやり方などもしっかり書かれていて、実践的な情報も満載。

  • 子供が中学くらいで英語を習得するために、どういう環境を作ってどのような学習を進めていけばいいか、年齢別に具体的に教えてくれていてとてもわかりやすく参考になった。

    年齢に沿った適切な学習内容や環境を提供してあげることが親の役目だということがよくわかる。

    まだ娘は1歳なのでステージ0から少しずつ進めていこう。

    英語習得には8〜10年かかるとのことなので、気長に楽しく親子で学習する気持ちで取り組もう。

    目標は小学高学年でハリーポッターの原書がすらすら読めるように!

  • 子どもにとってなぜ英語教育が大事なのかを韓国のや金銭面の例を出して説明した上で、どのようにして培っていくかの説明につながっているため、きちんと目的を腹落ちさせたうえで読み進めることが出来た。
    年齢別の対応方法が記載されているため、テキスト代わりに何度もお世話になりそうです。

  • 英語教育をリーディング力の獲得と捉え
    具体的に子どものうちからどう進めていくかが
    書かれていた本。

    おうち英語の進め方ってなに?というHowだけではなく、そもそも英語を子供に身につけるためにはという考え方、本質的な部分に触れている。

    ただ具体的な進め方も含まれているため
    非常に参考になった。

    おうち英語の本はいくつか読んだが、
    この本、拓土くん家のおうち英語メソッド、世界最高の子ども英語の3冊をとりあえず読めばいいような気がする。

  • 英語教育をどうすれば良いか、とても具体的に書かれている。今までどうすれば良いかわからなくて放っていたけど、今からでもやってみようと思った。

  • 母国語のちからを伸ばしながら、英語力を伸ばすことをベースに書いてありました。
    日本語と英語は同時に習得することが出来、親の英語力より環境を整えることの重要性を教えてくれます。この本のとおりに実践する方がXにはたくさんいるようなので、少なくとも数年間の途中経過をみることが一部はできるかと思います。(うまくできなかった場合はSNSにのせていない場合もあるので、どの程度参考にされるかはご自身で判断されると良いでしょう。)

  • 英語教育をどのように進めていけばいいか
    よくわかりました。

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著者プロフィール

1966年、福岡県生まれ。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て、幼児教育の権威である七田眞氏に師事。その後独立し、2001年、ホノルルにTLC for Kidsを設立。グローバル人材を育てるための独自の教育プログラムを開発。主な著書に、『世界で活躍する子の<英語力>の育て方』(大和書房)、『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)。

「2020年 『失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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