- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479782377
作品紹介・あらすじ
ひとりで早起き、片づけ、お手伝い…「子育てブラック・ジャック」が教える、子どものベストを引き出す子育てのコツ。0歳〜小学生思春期にも応用可能。
感想・レビュー・書評
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叱らないで子育てする方法はないかなー、と思っていた時に出会った本。
「叱らない」と言うと、「甘い」と言われがちですが、ところがどっこい、どきっ!とするほどの厳しい対応も示されています。
叱らないけれど、必要な場面では毅然とした「大人」を示すこと。「アメとムチ」ではなく、「アメとアメなし」で対応すること。それを実行できる大人がどれくらいいるのだろうか、と思いました。
そして、「子どもをしっかり観察すること」。
子どもの行動を観察し、タイミングをつかんでしっかりと褒めること。
普段から手間と時間を惜しまずに子どもと向き合っていくことの大切さを教えられました。
「叱らない子育て」、今日から実践していこうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奥田先生の最新書。今回もかなり期待したが,残念ながら期待を超えることはなかったです。というのも,K先生とタッグで書いた本のほうが,私にとって衝撃が大きかったからです。ですが,今回は専門書というよりも一般向けというよりもお母さん向けに書かれたものであり,かなりわかりやすく今にでも試したいと思わせる書きっぷりで,ここらへんはやっぱこの人すごいなと思わせる。問題への対処を書いているだけでなく,生活で出てくるその先の問題までも見越して書いてあるところは,さすがとしか言いようがありません。料金もめっちゃリーズナブルで,セルフケアを唄って3000円とかで販売しているしょうもないものとは全く違う。衝撃度がもうちょい欲しかったという気持ちをこめて☆4つ。
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行動分析学の先生の子育て本。
かなり実践的で、効果ありそう!と思った。
建前だけの育児書よりは役立ちそう。 -
子供がいない、心理学のプロが書かれた育児本です。
それが良かったかもです。大体、育児本は、子育て経験のある方が書くことが多い、私が読んできた中には多かった?のですが、何かしら客観的でない点もあり、、
それはそれでいいんですが。
人の心のプロの話は、かなり参考になりました。
家庭の中で社会のルールを守る練習をする、というところに、とても共感しました。
分かりやすくて、いい本だと思います。 -
よくある事例をもとに、どのような対応をするとより良いのかが分かりやすく書かれていた。
子供のあれこれを変えたいなら、親がまず変わらなければならないことを、改めて認識することができた。
子供への対応の選択肢が増えたので、定期的に読み返して自分に染み込ませたい。 -
とてもよかった。Q&Aになってるところは身近な質問に対して細かく回答してくれ、不登校や学校へ行きたくない の悩みにも書かれておりとても参考になりました。子ども扱いするのではなく
一人の人間として尊重し、子どもに接していきたい。 -
スモールステップで褒め上手に!
言葉にすると簡単なようだけど、
なかなかできていない自分がいた。
出来て当たり前というスタンスだと
褒めポイントを逃してしまう。
親が褒めたと自覚するだけでは足りない。
子どもが褒められて嬉しそうな顔だったり、
満足しているといった反応があってこその
『褒める』なのだ。
大袈裟にでも褒めて褒めまくる。
そうすることで子どもの行動に変化がある。
実戦あるのみ!! -
筆者は「応用行動分析学」が専門で多数メディアに出演している。「子育てブラックジャック」と言われたことも。
そんな、子育てのプロが届ける、「親が叱らない」ための子育て本。「叱らない」と言っても甘やかすわけではなく、むしろ厳しい事も沢山書かれている。
本書では、専門的な言葉を使わずに、実例を交えながら書いてあるので、行動分析を全く知らない人でも、非常にわかりやすい。むしろ、僕は更に行動分析学を学びたくなった。それほど行動分析に魅力を感じた。
本書は、子育中のママパパ皆に読んでもらいたい本。僕にとっても、今後何度も読み返したい本。正直、気になった内容があまりに沢山ありすぎるので、特別気になった内容を抜粋。
◼️ やってほしい行動の直後に「子どもにとっていいこと」を伴わせ、 やってほしくない行動の直後に「子どもにとって嫌なこと」 「面倒なこと」を伴わせていけばいい
→良い事とは褒める事やご褒美。ご褒美もどんどんものを使って良い。
嫌なことは、子どもの基本的な人権を保ちながら、特権を喪失させる体験がいい。伝えるだけでは無く、ちゃんと行動で示す。親として一貫性を保つ事が大事。これは、"アメとムチ"では無く、"アメとアメ無し"の考え方。
◼️約束事で教えようとすると、「褒め」からどんどん遠ざかってしまいます。そこが約束事をもうけることの落とし穴。
→たしかに。約束事を決めるときは本当に守ってほしいことを、親と子どもで厳選することが大事。
最小限にしておく事で、子どものプラスアルファの気持ちや行動を引き出すことにも繋がる。決して約束事で子どもをがんじがらめに縛らないこと。
◼️子どものよくない行動を「性格のせい」「遺伝のせい」と考えると、「もうどうしようもない……」と絶望的になります。しかし、「行動の特徴」と考えることで、とたんに運命論から解放されます。可能性ばかりが広がります。
→この考え方は、アドラー心理学の目的論に似ている。子どもの行動を決して性格のせいにしない!行動の特徴と考えて、親から、改善策をどんどん出していく!子どもの未来を照らす考え方で、僕は大好きだ。
◼️ リアルな体験(獲得したり、失ったり)を積んでいくことが、親子の育ちのために最良のトレーニングになるのです。言葉で「やっていいこと、いけないこと」を伝えるだけの子育ては、ていねいなように見えても「手抜き子育て」で、虚しいもの。
→伝えるだけでは甘い。行動で示していないので。厳しい事が書いてあるが、親から行動でちゃんと示す。一貫性をもって行動で示す事で、子どもに伝わる。子どもの将来に役立つ。
◼️ 大人には、子どもの「特権」を奪う権利があります。「特権」は、「守られるべき子どもの権利」とは別のものです。
→この章で、子どもの権利を守りながら、どういう"アメ無し"の対応をすれば良いかがわかった。
例えば、子どもの食事は基本的権利。一方で、デザートは特権。なので、食事抜きでは無く、デザート抜きにする、など。
如何でしたでしょうか。
是非、読んでもらえると嬉しいです。
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問題解決の方法には答えがいくつもある。しかし間違いは明確。失敗を繰り返しながら妥協しない子育て支援をしていく著者の姿勢には頭が下がる。
その厳しさのあまり一人では実践できない保護者や支援者はいるだろう。理解し支援してくれる人の存在が大切。