モヤる言葉、ヤバイ人~自尊心を削る人から心を守る「言葉の護身術」

  • 大和書房
4.07
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479772323

作品紹介・あらすじ

「いい奥さんになりそうだね」「私だったら笑顔でかわすけど」

ジェンダーの押し付け・マウンティング・セクハラ・パワハラ……

女子を困らせる「モヤる言葉」を元気よくバットでかっとばす、痛快エッセイ!



「モヤる言葉に言い返す方法」や「ヤバイ人から身を守る方法」など、言葉の護身術が詰まった一冊!



明菜返し、エジソン返し、哲学返し、猫&BL返し、ナイツ返し、ネズミ返し、

マンスプ返し、イキリオタク返し、オカルト返し、エシディシ返し、アナル返し…

その他、あらゆるシチュエーションに対処する方法が満載。



弁護士の太田啓子さんとの対談「法律の護身術」も収録。

セクハラやパワハラに遭ったら?モラハラやDVを受けたら?性被害に遭ってしまったら?

ネットで嫌がらせをされたら?…等、法律の知識も詰まった、

女子がサバイブするための必読書。

感想・レビュー・書評

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  • それ、私が男だったら
    言いますか?

    炎上すべきものが炎上
    するようになった現代。

    ジェンダー意識が低い
    と生き残れない今日、

    男性はむろん女性自身
    も感覚をアップデート
    すべきです。

    家事をする夫を出来た
    旦那と評するのって、

    家事は女の仕事と決め
    つけてません?と。

    育児する夫をイクメン
    なんて持ち上げるのも
    甚だおかしい、

    自分の子を育てるのは
    当たり前でしょう?と。

    もっとも近頃は両者共
    すっかり見聞きしなく
    なりましたが・・・。

    しかし、未だに日本は
    世界で一番、

    夫が家事育児をしない
    国だそうで。

    そんなこと言われても
    社会がそれを許さない、
    と反論する貴兄は、

    少なくとも貴方自身は
    某自民党のお爺さんの
    ような価値観を捨てて、

    せめてマインドだけは
    そんな社会に加担せず
    にいてほしいのです。

    何もかもは出来ずとも
    何かは出来るでしょう
    と。

    と言われて、なんだぁ、
    めんどくせぇ女だなあ
    とか、

    それじゃ女の方が立場
    が上みたいじゃねえか、
    と思った貴兄は、

    男尊女卑のマインドに
    立派に染まってまする。

    その価値観が時代遅れ
    であることをいい加減
    自覚してほしいのです。

  • よくある「言い返すためのハウツー本」かと思いきや、モヤっとする言葉の正体は女性蔑視やジェンダーロールが根っこにあるんだよと気づかせてくれ、かつ、失礼発言に負けない心の持ち方と対処法(プーチン顔など)を示して女性たちを励ますと同時に、男社会の呪いから男性たちも抜け出すことの重要性(男性たち自身のためにも)を説く、痛快なフェミニスト本でした。

    内容は大真面目なんだけど文章がとにかく面白おかしくて、私も膝パーカッション叩きながら、時々声出して笑いながら読みました。

    作者の主張には激しく賛同します。
    私も膝パーカッションとイマジナリー法螺貝で行こう!

    男女問わず多くの人におすすめしたいです。




  • 『膝パーカッション』
    私も思わず叩いてしまった。

  • 呪いを解いていく”言葉の護身術” アルテイシアさんの新刊『モヤる言葉、ヤバイ人』が発売|ウートピ
    https://wotopi.jp/archives/114853

    モヤる言葉、ヤバイ人 - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。
    https://www.daiwashobo.co.jp/book/b576979.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      <読んでみないかい?>機知に富む「言葉の護身術」:北海道新聞 どうしん電子版
      https://www.hokkaido-np.co.jp/...
      <読んでみないかい?>機知に富む「言葉の護身術」:北海道新聞 どうしん電子版
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/566009?rct=s_books
      2021/07/13
  • 女子を困らせる「モヤる言葉」の数々。
    私もずっとモヤモヤしていたのから、「えっ、あれってそうだったのか…」と、無自覚なものまで。
    女子にだけ押し付けられる価値観に理不尽を感じながらも抱く罪悪感。
    「ジェンダーの呪い」の根深さに震えた。
    笑いたっぷりなうえに勉強になりました。
    そしてアルテイシアさんのぶったぎり効果でスッキリ!

    周りの「モヤモヤ発言」にどう向き合えば良いのかお悩みに答えてくれるので嬉しい。
    数々の体験談に共感の嵐。モヤモヤしながら耐えてきたのは自分だけじゃないと思うと、少しだけホッとする。
    まずは不快な発言に愛想笑いはやめて、 「ハシビロコウ顔」をマスターせねば。
    価値観のアップデートって大事ですね…。


    『疲れた時は休んで、助けを求める』

    『何もかもはできないけど、何かはできる』

    『その場に居合わせた人の小さな行動によって、被害者を助けることができる。助けてくれる人がいるという安心感、社会に対する安心感があれば、被害者は助けを求められる』

    『一人一人がジェンダーやルッキズムに自覚的になること。呪いの言葉をばらまかないように気をつけること。そうすることで社会全体のアップデートが進んでいく』

  • 「毎日弁当、作ってるんだ。いい奥さんになるね」
    「〇〇さんって、彼氏いるの?」
    「新入りなんだから出勤時間の30分前には来て、掃除してね」

    と4月から新卒で入った職場の上司に言われ、非常にモヤモヤ&ムシャクシャしていたが、なかなか上司に言い返せなかった。
    しかし、本書を読み、今後は、「プーチン顔」で↓のように言い返すぞ、と心に決めた。

    「毎日弁当を作ってるのは、節約のためです。それって、私が男性だったら言うんですか?」
    (内心:この世の全員が異性愛者で、恋愛したいやつだと思うなよ。)
    「その分、30分早く退勤できるなら、喜んで行きます!」


    【若い女だからって、気弱そうな女だからってナメんじゃねえぞ】の精神で、家父長制バルス!と念仏しながら、ヘル発言に立ち向かっていきたいと思う。

    そして自分のアップデートも忘れず。
    もし自分が誰かを傷つけてしまった時には、すぐに反省・謝罪できる人でありたい。

  • タイトルの「自尊心を削る人から心を守る」ためのノウハウを、いつものアルさん節で学べる1冊。
    これマジで全国の中学生の必須教科書にすべきでは?

    グレッチって何回出てきただろう(笑)

  • 真面目なトーンではなくてテンポのいいネタ調になっているのが、個人的には読みにくいと感じました。

    著者と同世代の私もとんねるずの「保毛尾田保毛男」をテレビ番組でみて笑っていた。いまから思えば、子供とはいえ周りの大人たちも含め想像力にかけていたり、無知だったなと思ったし、モラ男話に関しては「やっぱり旦那はモラ男」と確信したし、若い女性が「まさかお父さんみたいな年齢のおじさんが、自分を恋愛や性的対象としては見ないだろう」と思っている一方で、勘違いおじさんは大発生しているという世の現象といい、再確認再認識することが沢山ありました。

    ヘテロセクシャルという言葉があまりきいたことないなと思って調べたら「異性愛者」だったので、聞き慣れていない理由がわかる気がした。

  • とても読みやすくて痛快で、勇気と元気をもらえる言葉で溢れていた。
    はじめに、の最後に書かれていた『本書には、この世にはびこる呪いをぶちのめす言葉をつめこんだ。それらを武器にして、どうか元気にすこやかに暮らしてほしい。』でもう優勝だった笑

    幸いにも私は比較的口が達者で、反発的にモヤっとしたり、嫌なこと自分の考えや信条に反することを言われた際、(信頼できる場所や言い返せない相手でない限りは)とっさに言い返すことが得意な方だとは思う。
    けれど、果たしてその反論が「言われた内容に対するものとして適切なのか」「相手にとって(反撃として)ダメージや(今後同じようなことを別の人に言わないような)気づきを与えられるものなのか」に関してはいまいち自信がなかった。

    さまざまな場面や角度から具体的に例示されるモヤる言葉たちに対して、1対1でもなく複数の言い返しを提示してくれていてとても面白かった。
    この返しは思いつくけど、こんなパターンもあるんだな、とどのモヤる言葉の場面にも発見があった。

    「自分の怒りや不満を言葉にするのが苦手」
    「怒ってる時ほど伝えたいことが伝えられない」と悩む心優しい友人たちにぜひ読んで欲しくなった。
    思考はもちろん、思考を言葉にするための回路こそ、練習しないと口からは出てこないと思う。

    思いついたこと考えたことをいくらでもお互いに話し続ける時間を取ってくれた、最近疎遠にしている幼馴染を思い出した。
    何を言っても、どんな哲学を話そうとも対等に聞き、そして自分も意見を話してくれた彼女の存在があったからこそ、私はあの頃思いっきり思考と発言を結びつける練習ができて、怒りたい時にきちんと怒れる私でいるんだと思った。
    ありがとう

  • 書きぶりは面白おかしく書いているけど、
    人権問題について、かなり真正面からしっかりと書かれている本だと思います。
    著者は(主に女性の)人権問題について詳しく、
    また、自分を省みる立場で書かれているので、
    自分自身の考え方もかなりアップデートできました。

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著者プロフィール

フェミニズムを明快に軽快に語り下ろす作家。
主な著書に、『フェミニズムに出会って長生きしたくなった。』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった 』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『59番目のプロポーズ』ほか多数。

「2023年 『生きづらくて死にそうだったから、いろいろやってみました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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