スゴ母列伝~いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479393313

作品紹介・あらすじ

人間にとって最も大切なのは、
「私はこう思う」を邪魔されないこと。
そして、邪魔しないこと。
ここに連なる母たちは、それを信じ抜いた人たちだ。
――武田砂鉄(ライター)  

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正しい母親になりきろうとするのではなく、
自分を貫いて独特な育児をするスゴい母、
それを本書では「スゴ母」と呼びたい。

自我を捨てて子どもに尽くす聖母も、
子どもの自我を自分の自我と同一視する毒母も、
母子一体型という意味ではいずれも日本的な母親像である。
ひるがえってスゴ母は強烈な自我を持つあまり、
子どもの自我と真正面からぶつかり合う。

スゴ母たちは、母親を監視する世間の目に追い立てられ、
「少しでも育児を間違えたら取り返しのつかないことになる」
という思い込みにハマりがちな現代の母親に希望を与えてくれる、
実にありがたい存在なのである。(本文より)

【本書が注目する「スゴ母」たち】
■岡本かの子 ――岡本太郎の「不思議な母」
■マリー・キュリー ――「キュリー夫人」とふたりの娘
■青山千世 ――婦人運動家山川菊栄の母は「日本一頭のいい女の子」
■三島和歌子 ――「いだてん」の、あのスゴ母
■鳩山春子 ――明治社会を「大冒険」した元祖・教育ママ
■リリアン・ギルブレス ――「仕事を科学する」の先駆者は12人のママ
■マリア・モンテッソーリ ――カリスマ教育者の知られざる「苦悩」
■マーガレット・ミード ――娘を「研究・発表」し続けた母の人生
■養老静江 ――恋とワガママを貫いた養老孟司の母
■山村美紗 ――ミステリー界の女王の不器用な愛情 
■アストリッド・リンドグレーン ――『長くつ下のピッピ』は遊び大好き母から生まれた

そのほか、黒柳朝(黒柳徹子の母)/桐島章子(桐島洋子の母)/桐島洋子(桐島かれん・ノエル・ローランドの母)/小池恵美子(小池百合子の母)/樹木希林(内田也哉子の母) なども掲載

感想・レビュー・書評

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  • 11人のスゴ母たち。

    まぁ、凄いというか、とんでもなく凄い。
    圧倒される。
    歴史上のヤバ母たちも相当なもので、とにかく悲鳴が出るほど。
    どれも真似しようとも思ってもできない人たち。
    そもそも真似なんて出来ません。
    お手本とか…それも違う。次元が違う。

    ただ、どの母たちも自分の好きなことを一生懸命しているのである。

  • 有名人、著名人の母親たちの個性的な子育てや生き方をクローズアップした本。

    母っていうのはこわくて偉大

    読んでたら子供や夫への愛が重すぎる母の話に
    ちょっと胸焼けしてしまった…
    子供を育ててことのない私が言うなって…
    すみません。
    子供がいる人ならおもしろく読めるのかも…

    あ、でも桐島章子さんと桐島洋子さんの章はおもしろかった~。
    こうでありたい…

  • いい母は天国に行ける ワルい母はどこへでも行ける と言う副題のついたスゴ母烈伝。日本と海外の11人のぶっ飛んだ母の逸話。
    真似も出来ないし参考にもならないが、時代や社会に負けず、自分をつらぬく潔い生き方にスッキリと読み終えた。

  • 母親と子どもの組み合わせの数だけ、子育てのバリエーションはある。
    一つとして、同じ「子育て」はない。
    それなのに、私たちは「正解」を求めて右往左往してしまう。
    この本の「スゴ母」たちを見ていると、そんな自分がちっぽけに思えてくる。
    どんな子育てをしたいか、ではなく、どんな自分でありたいか、
    ということを優先していけば、おのずと子どもとの関係は対等になり、
    まわりがなんと言おうと尊敬し合えるようになるのではないかと思う。
    各項目の分量も適度で読みやすく、ぜひ続編があれば読んでみたい!

  • WEB連載:スゴ母列伝 いい母は天国に行ける、ワルい母はどこへでも行ける 堀越英美 / 第1回?岡本かの子 ─ 岡本太郎の「不思議な母」
    http://www.daiwashobo.co.jp/web/html/horikoshi/01.html

    スゴ母列伝 - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。
    http://www.daiwashobo.co.jp/book/b481149.html

  • あさぎさんおすすめ

  • ファッション、趣味、性格…かつての自分自身が好んだものに蓋をしてしまう人が多い(特に)日本の母たちの中にあって、自分らしさ全開のまま母となった自由人たちの姿に嬉しくなった。

  • 280

  • スカッとする本。自分の欲望に忠実で、不器用ながらもやりくりし、時には子供を利用?しながら我が道を進む偉人のお母さんたち。結構ひどいこともする。でも、子供を大切に思っていない訳ではない。愛情が深すぎる人も多い。

    自分は離乳食を市販のもので済ませたり、ケータイ見ながら授乳したりしてしまって、ダメな親だな、と思うことがある。でも、そんなのここに出てくるお母さんよりずっとマシ(笑)。そんな些細なことよりも大切なのは、親自身が一生懸命生きることだと感じた。

    個人的には、マーガレット・ミードに興味を持った。

  • 養老お母さんの列伝が読みたくて。
    養老孟司さんここにあり、ってなんか納得したりして(笑)

    その他の母たちは、今までにもいろいろ漏れ知っていたのでさらりと読み進める。

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著者プロフィール

1973年生まれ。文筆家。早稲田大学第一文学部卒。著書に『エモい古語辞典』(朝日出版社)、『女の子は本当にピンクが好きなのか』(河出文庫)、『不道徳お母さん講座』(河出書房新社)、『スゴ母列伝』(大和書房)など、訳書に『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界』(河出書房新社)、『だからわたしはここにいる』(フィルムアート社)、『ギタンジャリ・ラオ STEMで未来は変えられる』(くもん出版)、 『ガール・コード』(Pヴァイン) など。

「2022年 『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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