- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479392934
作品紹介・あらすじ
"本音の鍵"、失くしていませんか?自分だけの「世界の見え方」を取り戻す一冊。
感想・レビュー・書評
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いつもながら日本語に対する考察が面白い。連続ドラマは連続してない、など。
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森博嗣という作家の思考パターンが好きである。
発想が斜め上というか俯瞰しているというか、とにかく自分とは違う捉え方が非常に興味深い。
「なんでこんな風に考えられるんだろうっっ!」って思わず身悶えしながら読みすすめました。
非常に面白かったです。満足。 -
多趣味のところで確かに、とうなづいた。
私もピアノ弾いたり絵を描いたり本読んだり文字書いたり筋トレしたりヨガしたり旅行したりお菓子作ったり料理したり、これ全部趣味だけど
自分一人で楽しく時間を潰せる活動のことを趣味と言っているから、多趣味だと言われてもピンと来ない。
森博嗣さんのエッセイは尖ったビジネス書だとある人が言っていて、読むと本当にそうだな、と思う。
忘れがちだけど自己啓発もビジネス書も、その人個人の思想や実績なだけであって
万人に共通するものじゃないもんね。
むしろエッセイってジャンルに分けられてる方が変な万能感を感じずに済むのかも。
自分には理解出来ないから苦笑して照れ隠しで笑って誤魔化す、それが受け取り手からは馬鹿にされていると感じる
これは本当にそうだと思う。
意識が自分に向いているから自分の無知さを恥ずことになるけれど、それは相手にとって失礼だし純粋に相手に聞けばいいと思う
かつて私はやっていた側で、最近はこれをやられた側で、やられると疎外感がある。
それに「私は理解出来ないししようともしない馬鹿なんです」と相手に伝えることになる。
あと個人的に見開き1ページで話が終わってしまうのが永遠と続く形態は読みづらい。非常に読みづらい。
どこからでも読めるかわりに続けて読めない。続けて読むと話がころころ変わってしんどくなってくる。 -
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直近で読んだ『お金の減らし方』とかぶる内容もあり。『お金の減らし方』のときはテーマの軸に沿った話題で話がすっと入ってくると思ったけれど、少しテーマに縛られ過ぎて窮屈な感じもしたので、本書のように一貫性のない内容も良い。縛りがない方が、話の展開に自由度が増しているように感じた。
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森先生の100の講義シリーズ2冊目になる。今回も面白かった。理系だからなのか、独特な性格だからなのか、近くに居たら確かに少しめんどくさいかもなと思わせる先生の言動がなぜか愛らしいと感じてしまうのは私(だけ)でしょうか?と早速引用したくもなる。
〇メモした箇所
3「才能」について、最も感じるのは、憧れの職種に就けなかった場合、あるいは、ライバルとの競争に負けた場合などに、「相手は才能に恵まれていた、自分には才能がなかった」という具合に諦めるときに、この「才能」は最も効果的に用いられている、ということだ。むしろ、この慰めのために、才能という表現がつくられたようにさえ思われる。
→これだけあやふやで曖昧な言葉に翻弄され続けた前半生だったが、敗者のために、つまりまさにそんな自分の為にあったような言葉だったという皮肉。
5「意識」は高い低いよりも長くコンスタントに持続する意識の方が高価値ではないか。
→高い低いを決めるのは「上から目線」が入ってるかどうかが大きな分かれ目でその「上から」かどうかを決めるのは受け取り手側の相手への評価が基準にある。セクハラかそうでないかが受け取り手側によるに似たり。「低い意識」だとしてもずっと変わらずに持ち続けることのほうが大事という。
7もともとは「できることをしよう」ではなく、「できることを続けよう」だったのではないだろうか。つまり大事なのは「続けよう」の方だった。できる範囲のことをこつこつと積み重ねる手法は、人が成功する王道ともいえる。(中略)この教訓の前半だけが残ったのは、やはり安易なものに流されやすい人の弱みゆえだろう。
→ここでも再び継続の大事さ。才能や意識や環境なども成功の大きな要因のひとつではあろうが、まず何よりも続ける事。それもそんな一年や二年の短期間ではなくとにかくしつこくこれでもかとやり続けたあとで初めてそれ以外の可能性について考えても遅くはないということか。
58→友達が居ない、少ないことは別に恥ずかしいことではないと世間一般でも言われているしもう市民権を得たものとてっきり思っていたが「友達になりたくない」という表現がまだ有効であることを考えるとどうやらそうでもないらしい。いまはまだその過渡期なのだろうか?友達が多い自分には存在する価値があり少ない自分はそうではないと断罪される。これもひとつのマウンティングなのだろう。人が人に対してマウンティングすることそれ自体が寝てない自慢のように恥ずかしいこと、馬鹿にされる世の中の常識として浸透すればその時ようやくその様な物言いも消えるのではないか。
59→「暇」。58「友達」と同じだがこちらの方はまだまだ世間にも浸透していないが「暇」が悪い、忙しいことが善とする価値観が「お忙しいところわざわざすみません」という言い回しにまだ残っているという。確かに歳をとればとるほどに「時間」の価値は上がっていく。だから73「優しさ」を測る基準がどれだけ相手がその人の「時間」を自分にかけてくれたかで測るということは分かるし正しいと思う。それだけ時間の価値は大きい。
だからベーシックインカム早う、して。 -
うん、なるほど正直に語っている~少し意地悪なところが彼の特徴だからね・これもフィクション?なら凄い~そもそもこのシリーズは素直を語っているのではないか?
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「100の講義」シリーズ第5弾。言葉や現代の日本社会、身の回りのことをめぐる著者の独特なものの見方がユーモアある語り口!
私たちが慣習的に使っている言葉も、よく考えれば実に変だ。「穴のあいた靴下」というと人々は「使い古された靴下」だと思う。だが、靴下には新品の時から穴が開いているのだ。そうでないと足を入れることができない。おやじギャグのように聞こえる話だが、いかに「言葉が言葉どおりに通じていない」かを表す?
正確な言葉の伝達を邪魔したのは、私たちの中にある慣習だろう。森は惰性的に、慣習に従って考えるのではなく自分の頭で合理的に物事を考える方法を本書で伝えている。自分だけの視点を得られる第一歩になるはずだ‼️ -
190404*読了
「正直に語る」というタイトルに惹かれて、森さんが売れない作家泣かせとおっしゃる図書館で借りました。実は読む段になって、これシリーズの第4弾なのね、と知ったのですが。
理系で賢い人の理屈っぽい話を聞くのが好きで(嫌味ではなく)、普段、自分が考えてもしないようなことを理論立てて、ズバズバと書いてくださる森さんはまさにわたしのタイプです。笑
どんな物事でも分析したり、おかしいのでは?と疑問を持ったりしつつ、まぁご自由にどうぞ、と深入りせずに一線を引く。好奇心旺盛だけど、執着心はない。そういう人に憧れというか、好もしい感情を持ちます。
わたしがどちらかというと、森さんの奥さんみたいに感覚で生きてるタイプだからかしら…。笑
森さんの小説も、小説以外の本もまだまだ読んでいない本ばかりで。さぁ次はどれを読もう?とウキウキします。好きな人のことを少しずつ知っていく気分とも似てるかも?