宇宙より地球へ Message from Space

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 53
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392095

作品紹介・あらすじ

国際宇宙ステーション(ISS)の出窓から見える息を呑むほどに美しい、生きている地球。力強くて、地球から見るよりもずっとダイナミックな月。それらの姿を届けるために、ぼくはtwitterメッセージと画像を地球に送り続けた-。国際宇宙ステーションに長期滞在した野口宇宙飛行士から地球に届いた発見に満ちた写真とリアルな言葉。

感想・レビュー・書評

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  •  宇宙飛行士野口聡一さんの、163日にも及ぶ宇宙滞在における体験を基にした本。
     宇宙からの美しさに満ちた地球の写真とともに、宇宙に行った人物からの生の言葉が伝わり、本当に写真からでも地球の素晴らしさや、地球外から見るからこその新たな視点や発想の進歩があることを少しながらも感じさせてくれる。
     外から見てこそ、その有り難みが分かることは、小さいところでは日本に生きていることや、家族がいることであり、意外にそういうことは普段、これが内側ということなのであろうが、分かりにくいものである。
     野口さんは、また体験の重要さを説いている。物事を予め調べたり、バーチャルで済ませられる今日において、まさに忘れられがちなことではあるが、基本それが大切であり、そこから多くのことが発展発見されることは間違いないのであろう。

  • 擬似体験と実体験の違い。宇宙、行ってみたい。理科離れ。小学校は、実験の嵐だが、高校は、数字のやりとり。面白くない。自分を振り返っても数式ばかりで幻滅した事を思い出す。

  • 野口さんの発信力が素晴らしい。貴重な体験を一人占めせず詳細に教えてくれる、感受性の豊かさに感服します。
    この本は宇宙飛行士や何か夢を追う若者向けに書かれているのかなといった印象です。が、壮年期向けともいえます。この本で感じたことを次世代に伝えることができます。
    今はバーチャル体験が進み、映像で分かった気になってしまう。「リアルな体験、本物の体験には、バーチャルなものでは超えられない重みと意味がある。そのことを伝えていきたいという気持ちがないと、たぶん宇宙飛行士なんていう仕事はできない。以前はそういうことは言わなくても伝わっていたのですが、これからは、もっとしっかり伝えなくてはいけない」
    実体験。。今は本当に何でも映像があり、簡単に情報を手に入れられる。科学実験なんて簡単に見られるし、結果や答えをもう知ってる。頭でっかちになるよなー。どうしたもんかなー。

    ショックなのは宇宙から明らかに見える環境破壊です。中でもアマゾンの大規模開発に胸が痛みます。国を豊かにしようとの政策でしょうが、それを嘆くことしかできないのでしょうか。地球を守ることがいかに急務か、そしてできることは、今一度考えたいと思います。
    宇宙から見た不思議な写真もたくさんありました。
    人間の叡智。

  • 最後の野口さんの、メッセージが良かった。

  • 2016.9 市立図書館 息子小2

  • 宇宙の写真がきれいで、文章も短く簡潔で写真の良さを引き立てているかんじ。

  • まずは、写真の美しさに目を奪われる。
    文は短く、簡潔でわかりやすい。
    へえ~と思ったり、クスッと笑えるページも。
    体験することの意味・重みを、宇宙という空間で地球を見ながら考える。
    そんな日が、私にも来ないかな―。

  • 写真がキレイで、地球がキレイで、この地球に住んでる自分もキレイなものの一部になれたような気がした。

  • コンパクトだけれど、Twitterでおなじみだった野口さんの撮影したきれいな写真と言葉が、とても心に響く1冊です。

    レビュー詳細は下記ブログに
    レビュー:野口聡一「宇宙より地球へ 惑星に棲む君への手紙」 | 御経塚通信
    http://okyouduka.com/201207/books/3593.html

  • 宇宙からみた地球。
    その美しい写真に、野口さんの生きざまが優しい言葉でつづられている。
    子供がいたら、ぜひよませたい癒しの一冊だね。

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著者プロフィール

1965年、神奈川県横浜市生まれ。1991年、東京大学大学院修士課程修了。1991年石川島播磨重工業(株)に入社。航空宇宙事業本部に所属し、ジェットエンジンの設計及び性能試験業務を担当。1996年5月にNASDA(現JAXA)が募集していた宇宙飛行士候補者に選定される。同年6月、NASDA入社。同年8月からNASAが実施する第16期宇宙飛行士養成コースに参加した。1998年4月、NASAよりミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)として認定された。同年7月から8月、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)における基礎訓練コースに参加した。その後NASAにおいてMSの技量維持向上訓練を継続すると同時に、宇宙飛行士の立場から「きぼう」日本実験棟の開発支援業務に従事した。2001年4月、ISS組み立てミッションであるスペースシャトル(STS‐114)の搭乗員に任命される。野口宇宙飛行士ら7名を乗せたディスカバリー号は2005年7月26日打ち上げ、8月9日帰還。

「2006年 『スィート・スィート・ホーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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