竹中平蔵、中国で日本経済を語る

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479391722

作品紹介・あらすじ

グローバル社会を迎えたアジアの明日が見えてくる。いまさら聞けない日本経済の基礎の基礎までわかる「竹中集中講義」。

感想・レビュー・書評

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  • 地元の図書館で読む。面白い講演です。ただし、中国人には、分かりにくい気がします。ナイトの議論を使用しています。不確実性には、二つの種類がある。計算不能な不確実性を排除するためには、不良債権を抱えた企業を処理すべきだということになる。ここら辺の議論は、再検討が必要でしょう。生き残った問題企業は、業績を回復させています。

  • 竹中先生の本にはよくお世話になっている。立場が明確で話しも分かりやすい。

  • 著者は、大学卒業後、日本開発銀子、大蔵省財務金融研究主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005総務大臣を務めてきた。2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の終焉と共に辞職し、現在は慶応義塾大学の教授等を務める。

    著書に「経済ってそういうことだったのか会議」「みんなの経済学」「あしたの経済学」「構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌」等がある。

    本書は、中国北京大学日本研究所が主催している系列講義「日本を語る」第九回、竹中平蔵氏の講義をまとめたものである。
    隣国であるが、ある意味遠い国「中国」。
    日本といえばアニメや漫画、または中国を侵略した国としか認識と興味を持たない学生たちに真実の日本の姿を伝え「親日派」ではなく「知日派」を育てるというのが本講義の狙い。

    2日間にわたる講義の中以下の6章から成っている。
    ①日本経済はいかに成長してきたか
    ②バブル崩壊と金融再生
    ③小さな政府へ
    ④官僚の国、ニッポン
    ⑤中国は日本の脅威なのか
    ⑥日本経済、これからどうなる?

    恥ずかしいことに、私はいままで新聞をほとんど読んでいなかった。
    そして「経済」についても人並みといおうか知っていることも少なく興味自体もほとんどなくだれとも「経済」については議論することもなく過ごしてきた。

    本書を手に取ったのは、もう一度「経済」について知りたい。そして本書の目的である日本の多くのことを知らない「中国の学生」達に向けた「経済」を通して日本を知ってもらおうという試みの講義。
    ほとんど日本経済について知識のない私にはぴったりだと感じた。

    おそらく「経済」に詳しい方は本書からは新しい学びというのは少ないと感じた。しかし、私にとっては知らないことや知りたかったことが非常に多く説明されていた。知りたかったことは日本の「経済」が抱えている課題の本質のようなものが非常にわかりやすい表現で説明されている。

    今思えば日本の大きな転換期となった小泉内閣での構造改革。
    その裏側の竹中氏の心境や裏話は非常に興味深かった。

    これを機にもう少し「経済」や「日本」についても興味を持って生活していきたいと思う。自分達の国「日本」を知らずにこれからの自分たちの幸せな生活を過ごすというのは困難。
    良い刺激となった良書である。

  • 講義スタイルの本でわかりやすかった

  • 書籍番号
    M110131-053-9784479391722

  • 今の中国はちょうど東京オリンピックを控えた日本の高度経済成長と同じ。
    日本の労働力は安管なだけではなくて、ヒューマンリソースとして非常に高いレベルを持っていた。だから技術を吸収できた。
    日本の高度経済成長期に学ぶ4つ。
    1.優秀な人材、生産性の高い機械
    2.労働力の確保
    3.企業の投資が高い。
    4.いかねを融通する仕組みを政府が作っていた。
    竹中さんらは金融再生プログラムを10日で緻密に作成した。
    1.不良債権資産査定の厳格化
    2.自己資本の充実
    3.コーポレートガバナンスの強化
    銀行は預金という決済インフラを持つという意味で特別な機関。
    経営の自由がないと生き残れないのは郵便事業だけに限らない。もっと深刻なのは銀行、保険業。
    ドイツポストも民営化後に、DHLを買収して世界進出した。
    日本で管遼の発言力が強い理由の一つは政策決定のプロセスにおいて、コンセンサス重視にあまりに多くのウェイトが置かれているから。シニカルに言うと、必要以上に民主主義。
    変化に戸惑うことなく、チャンスをつかもうと前向きに対応することが、経済をよくするための正道。
    自助自立精神を持つには、勉強すること。勉強しよう!

  • 第4章のまとめ
    ・ これからの日本の政治に必要なもの
    ・ 政策に対して専門性をもった政治家と「政策マーケティング」
    ・ 国民から見てわかりやすく国民に波及効果を期待させる「戦略的アジェンダ」
    第6章のまとめ
    ・ 新しいビジネスが生まれるときは、周辺のビジネスチャンスにも目を向けろ
    ・ 小さい国だからこそ、自由でオープンでなければ生き残れない

    「自助自立の精神を呼び戻し勉強せよ!!!」

  • 期待したほどでは。。。
    弟にあげた。

  • 文教堂書店淀屋橋店

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長。経済学博士。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、現職。2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の解散とともに辞職。著書に『研究開発と設備投資の経済学』(1984年、サントリー学芸賞受賞)、『対外不均衡のマクロ分析』(1987年:共著、エコノミスト賞受賞)、『日米摩擦の経済学』(1991年)、『民富論』(1995年)、『経済ってそういうことだったのか会議』(2000年:共著)、『構造改革の真実――竹中平蔵大臣日誌』(2006年)、『闘う経済学――未来をつくる[公共政策論]入門』(2008年)、『改革の哲学と戦略――構造改革のマネジメント』(2008年:共著)など。

「2013年 『パターン・ランゲージ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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