申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 ~コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする~ (だいわ文庫 G)
- 大和書房 (2018年6月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479307099
感想・レビュー・書評
-
タイトルは過激だが、コンサルティングを全否定している訳ではなく
・完全な理論などない。だから理論には流行がある
・重要なのは方法論やツールではなく、対話
等のよく考えれば当然のことが時に自虐的なユーモアをまじえて書かれている。
肩の凝らない読み物として消費することもできるが、「人事評価」について書かれた第4章は精読の価値あり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回、文庫サイズになっていたのを発見し読んだ。実際に上手くいかなかったところには申し訳ないが、読んでて面白いし自分も経験してきて分かるな、と思う件が多かった。
ただ批判するだけでなく、どうすればもっとコンサル、依頼者側双方にとって良いのかということも出している点は、良いなと感じた。 -
▼感想
・著者のコンサルティングファームで経験した様々なプロジェクトのエピソードが記載されている。昨今のコンサル信仰に一石を投じる本書タイトル・内容は評価できると思います。
・当方は内容があまり刺さらなかったので★2にします。
▼メモ
・これ以上、職場から人間性を奪うのはやめるべき。そして人材のマネジメントさえできれば、あとはすべてうまく言ったも同然。
・この数十年、企業のリーダーたちは「どうしたらわが社はビジネスを通して人々の暮らしをもっとよくするために貢献できるか」という重要な課題に取り組もうとせず、あまり意味のない問題にばかりとらわれていた。 -
2023.10.18 品川読書会で紹介を受ける。
-
コンサルティングビジネスに携わる当事者として、身につまされる感覚になる経験談が多かった。問題に向き合おうとする姿勢を見せながらも結局はツールありきの提案になっていないだろうか?と自問自答をしながら読み進めた。
特に、リーダーシップのパートは印象的でついついメンバーの足りないところばかりを見がちな自分自身を改める必要があると思った。人を見るにはまずは自分を理解するところから。1人では何もできない、チームで成し遂げるものだというスティーブ・ジョブズの言葉を心に留めながら仕事に向き合いたい。 -
とても面白い本だった。
ツールやフレームワークそれ自体が解決をしてくれるのではなくそれをうまく使うことそして対話することによってのみ問題は解決できるのである。耳が痛い話だ。私自身便利な道具を買ったはいいが使いこなせずまた新しい道具に手を伸ばしてしまう事が度々ある。
自分自身と対話しそして道具がもたらしてくれるゴールをイメージすることが大切である。 -
東京大学農学生命科学図書館の所蔵情報(紙媒体)
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003576744 -
コンサルで使うフレームワークはあくまでツール、対話や人が大事
-
コンサルタントのいうことを聞いていたら、いくらお金があっても足りない。
コンサル料を払い、管理を増やすためにシステムを導入し、管理者の仕事を増やす。
結果として、マネジメントした気になる経営者。
目標管理があって、自己申告制度があるのに、それをなくさずにKPIを導入しながら、ダブリばかり。
そして、経営目標にカタカナや英語3文字の曖昧表現。
モチベーション、マネジメント等、日本語にない概念を強引にやる気、管理といい言葉にしてしまうから、やる気をあげれば労働生産性があがると本気で思ってしまうし、勤怠管理しかしていない人が平気でマネジメントをしているという。
本質を理解しようとせず、制度を導入する経営者と会社の実情を無視してBCGの手法を売る方が営業しやすいでしょうから。