コミュニケイションのレッスン (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 370
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479305736

作品紹介・あらすじ

コミュニケイションが下手なことは、あなたの人格とはなんの関係もありません。「コミュニケイションが下手なこと」と、「コミュニケイションに怯え、避けること」を混同してはいけません。この本は、「コミュニケイションは技術」という視点から、どうやったらあなたのコミュニケイションのレベルが向上するかを伝え、練習方法をアドバイスした本です。

感想・レビュー・書評

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  • 読んだのは正確には文庫版ではない。
    「みなさん」と呼びかけない。
    丹田を下げる。
    世間話と社会話。
    フラットに会話するにさ「です、ます」で。

  • 「いつも元気で明るくなくていい」って言われても…と、困惑してしまう人にこそおすすめ。技術的、理論的に書いてあるので、どうすればいいか、わかる。
    相談し、弱みを見せることが親しくなれる手段と書いてあったのが個人的に目からウロコだった。若かったあの頃、小さなことで悩んでずっと友達に聞いてもらってたのは良くなかったな、ウザかっただろうなと振り返って思うことが多いんだけど、それだけじゃなかったかもしれない。その聞いてくれた友達、寛容さで今も仕方なくたまに会ってくれるのかなと思うことがあるんだけど、それだけじゃないのかもしれない。自虐は罪。大事にしていこう。

  • 自分の所属しているグループや人間関係が発生している人たち=「世間」
    自分とは現在無関係な人たち=「社会」
    と著者は定義し「世間」と「社会」では別のコミュニケイション(著者の表記に倣う)の取り方が必要としている。

    「世間」はすでにお互いを知っているので、前提を説明することなく感情だけ表現しても大丈夫。でも「社会」はお互いを知らず、価値観の前提も違うので、まず説明から開始しなければならない。
    電車の中で突然他人に怒り出す人は「社会」の人に「世間」の言葉で話している、という例が印象的。

    なるほどと思うことしきりだった。

    それにしても、最近どの本を読んでも「人と人はわかりあえない」というところがベースになっているなあと感じる。

  • コミュニケーションをあくまで上達可能な技術ととらえて、そのコツを冷静に論理的に書いてくれている本で、面白かった。

    コミュニケーションの相手を、「世間」と「社会」にわけたうえで、日本のコミュニケーションの特徴や、おきがちな問題をどうのりこえるかを説明してあって、わかりやすかった。

    あと根底に読者を大事にしてくれてる感じがあって安心感もあった。(がんばることと無理することは違う、とか)

    「社会話」が一般的になるといいなと私も思った。

  • ただ語るだけではなくそれを相手に伝える力を鍛えていきたい

  • いつも明るく元気な人でなくていいんです――。
    まずはちゃんと「聞く」ことができるだけで、コミュニケイションの悩みはぐっと減る。30年以上演出家として「コミュニケイションとは何か?」と向き合ってきた著者が、満を持して送るコミュニケイション論の決定版です。

  • 鴻上さんの前作、孤独と不安のレッスンから興味をもった本です。
    この方の作品はある種実用書です。そして、少し抽象的に、幅広い話題も残しています。
    営業職や、事務職、専門職問わず、悩みがちなテーマにズバッと切れ込みを入れてくれるからです。
    (これが、営業のための・・・といった本だったら私は手に取らなかったでしょうね)

    人間同士の関係。その変化と対応方法。
    この話題に全く興味がない方は少ないのではないでしょうか。
    加えて、そういった万人向けのテーマを平易な文章で書くところに、この人の魅力があります。

    もう1つ、これは私が好きな外山滋比古さん(故英文学教授)にも言えることなのですが、優しく「コツン」とやられる文体です。小粒でもピリリと辛いと言い換えてもいいでしょう。
    私達が当たり前だと、そう思い込んでいる対人スキルに対して、ノーと言う。それを実際の体験談を踏まえながら、優しく書き換える。
    この文体だからこそ、腑に落ちます。それでいて、読書前と読書後で気づくことがフレーズで伝えられるほど違うのです。

    日々の生活から大転換を求めない。ゆっくりじっくり変えて行くためにおすすめな、生活習慣アドバイス本です。

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著者プロフィール

著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年8月2日生まれ。愛媛県新居浜市出身。早稲田大学法学部卒業。劇作家・演出家・エッセイスト・小説家

「2023年 『ヘルメットをかぶった君に会いたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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