成長の限界: ロ-マ・クラブ「人類の危機」レポ-ト

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478200018

感想・レビュー・書評

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  • 大学1年の時、英語の授業でこの本の一部を読むことになった。当時は義務的に読まされたので特に面白いとも思わなかったが、その後マイコンでシミュレーションが流行った時に雑誌の別冊でこの成長の限界で示されたワールドモデルをマイコンで再現した記事がのり、興味がのって再度読み直した。そしてその指摘している内容が今の社会に良く適合しているのに驚く。資源は無限ではない。人間は自分の都合の良いように自然を操作し、環境と資源を喰らい尽くしていく。それが自然の反作用をもたらし、成長に限界が生ずる。そのワールドモデルが示している人口のピークが2013年頃だ。2015年の今、そのシミュレーションと現実を比較して見るのはとても面白いだろう。ローマクラブからこのフォロー本として二冊出版されているので、それも併せ読んでみたい。

  • 1970年頃のレポートのため、どうしても新鮮味に欠ける。最新のデータで読みたいと感じ途中で閉じた。

    とはいえこの時代に人類の危機を問いかけた意義は深いと思うし、分析手法の多様さには驚いた。

  • ■要約
    人口と工業資本がこのまま成長し続けると、食糧やエネルギーその他の資源の不足と環境汚染の深刻化によって、2100年までに破局を迎えるので、成長を自主的に抑制して「均衡」を目指さないとヤバい。

    ■感想
    消費や生産を考えるときに、時間的そして空間的想像力を働かせることが、持続可能な社会のためには必要なように感じた。つまり、この消費・生産が未来の人々の生活にどのような影響を及ぼすのか、また地理的に離れた人々の生活にどのような影響を及ぼすのか。この”二次元の想像力”を働かせることが、「均衡」を目指すためには必要ではないか。加えて、長時間労働など行き過ぎた働き方が問題になっている今、個人の実存まで射程に入れた”3次元の想像力”まで拡大すべきだと思う。

  • 【2022年度「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
    風間俊治先生の推薦図書です。

    <推薦理由>
    SDGsやカーボンニュートラルなどの言葉や概念は、所属される専攻や学科あるいはコースを問わず、授業でも耳にする機会が増えてきたと思います。この良書にも目を通しておいて頂ければと思います。

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    https://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00036486

  • [出典]
    「武器としての図で考える習慣」 平井孝志

  •  
    ── メドウズ《成長の限界 ~ ローマ・クラブ「人類の危機」
    レポート 19720501 ダイヤモンド社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4478200017
     
     Meadows, Dennis 環境学 19420607 America       /
     Malthus, Thomas Robert 17660214 England 18341223 68 /
     
    …… 人口は幾何級数的に増加し、資源は算術級数的にしか増加しない。
    ── マルサス/永井 義雄・訳《人口論 19730910 中公文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4122000335
     
    …… ローマクラブが資源と地球の有限性に着目し、マサチューセッツ
    工科大学のデニス・メドウズを主査とする国際チームに委託して、
    システムダイナミクスの手法を使用してとりまとめた研究で、1972年に
    発表された。「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年
    以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしている。
     有名な文として、人は幾何学級数的に増加するが、食料は算術級数的
    にしか増加しないとある。これは時系列で考えると「人は子供が生まれ
    てその子供がまた子供を生むので「掛け算」で増えていくのに対し、
    食料はある土地では年に1回それも同じ量しか生産出来ない、つまり
    「足し算」になるという概念に基づく(この文はもともとはトマス・
    ロバート・マルサスの『人口論』による)。
     なおマルサスが論じた時点では肥料は伝統的な有機質肥料が中心であ
    り、単位面積あたりの農作物の量に限界から農作物の量が人口増加に
    追いつかず、人類は常に貧困に悩まされるという現象は自明であったが、
    1900年以降にハーバー・ボッシュ法などで化学肥料が安定供給されたこ
    とにより克服された(Wikipedia)。
     
    …… 未来を予測❗するのは学問ではない。条件が常に変化して、未来
    の状態は無限に存在する。【武田 邦彦;ホンマでっかな話】
    https://www.youtube.com/watch?v=Xv-hfnmBdXI&feature=emb_logo
    (20200608 14:11)
     |
    …… ミネルヴァの梟は夕暮に飛ぶ(学問は未来を予測しない)Hegel。
    https://tx696ditjpdl.blog.fc2.com/blog-entry-17.html
    https://twilog.org/awalibrary/search?word=%E6%A2%9F%E3%81%AF&ao=a
    https://q.hatena.ne.jp/1591638821#a1274927(20200624 13:09:57)
     
    (20200630)
     

  • 【展示用コメント】
    地球規模の問題は、こうやって考えられるのか

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2000068431

  • 予測手法は当時の限界を感じるが、成長に限界があるという指摘に疑いは感じない。

  • 面白い。この本の面白さは予測の結果そのものよりも、
    予測の過程、特にモデルの作成だろう。
    システムダイナミクスの考えに基づく世界モデルは
    見ごたえがあった。

    資源が無限大であっても、どれだけ技術が発達しても、
    幾何級的な人口の増大がある限りいずれ限界を迎える、
    というのはちょっとショックだった。
    良く考えれば地球自体は有限なのだから。

    現在の人口は本書が書かれた当時の約2倍である。
    だいぶ増えたと思うが、世界全体で見ると幾何級的に増えたと言えるのだろうか。
    しかし、その割にはまだ大丈夫なように感じてしまう。
    もちろん、この本出版後の技術、資源、汚染対策などの要因が
    変化しているからなのだろうが。

    次は「限界を超えて―生きるための選択」を読む。

  • リンさんのソウルオブマネーに掲載あり

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