CFO思考 日本企業最大の「欠落」とその処方箋

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478118047

作品紹介・あらすじ

CFOが「金庫番」をしている企業に成長はない。4年連続「ベストCFO」を受賞した著者が、日本企業の長期に渡る業績低迷からの打開策を提言。社外からリスクマネーを引っ張り、社内には投資家の期待を伝える「顔役」こそがCFO本来の役割であり、日本再興の鍵である。これからの資本主義の教科書。

感想・レビュー・書評

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  • 日本復活のためには「アニマルスピリッツ」、すなわち「実現したいことに対する非合理なまでの期待と熱意」が必須。
    そして、アニマルスピリッツの発揮には「金庫番思考」から脱した「CFO思考」が求められる。
    経済学者の言論に「机上の空論」と感じることは多々あるが、現役CFOの言葉は重みが違った。
    安全性を重視する日本的な金庫番思考「だけ」では成長はないという主張であって、単なる欧米礼讃本ではなく、事務系若手ビジネスパーソンは読んでおいて損はない。
    ただ「金融資本主義」は絶対善ではなく、現時点での所与の条件に過ぎないと思う。

  • 【思考はわかるがCEOがいい】
    日本企業は成長より継続を取るのはよくわかります。
    100年以上続いている会社がこんなにたくさんある国はありません。

    会社は器と考えれば、うまくいかなくなったら倒産し、また新しい会社が生まれる方が自然です。

    新陳代謝がなく既存の会社が徐々に衰退していく状況になっています。

  • 最近では珍しい、元気でバランス感覚のあるアツいおっちゃんという印象

    言う通りで、何事も熱い思いを持って前向きに進めないとつまらないし、強い思いが合理性を打ち破ることがあるのは事実

    それを、CFOとして一定の評価を得ている筆者が推奨している点は説得力、納得感がある

    ただ、非合理なまでのパッションを持つ一方で、目指す最終目的は「企業価値向上」に置いているあたり、現代資本主義のど真ん中とも言え、どこか冷めた目で見てしまう自分がいたのも事実

  • 言葉としてあまり好きではないが、アニマルスピリッツの欠落はその通りと思うし、記載されているCFO思考が必要と思う。一方で、実業から離れた勘違いコメンテーターを作り出しそうな懸念もあり、もっと実業視点があった方が良いと思った。

  • CFOという言葉が一人歩きするなかでそのあるべきを定義している。求められるレベルは高いなと改めて思う。実務的な内容ではなく概念的な本です。

  • 日本企業の経理、財務系で働いている人や人事の人などはぜひ一度読むべきだと思った。
    お金の管理や決算書をつくるだけが経理の仕事
    ではない。企業の保全を第一に考える金庫番思考ではなく、経営企画や戦略、IRなどへの影響も考えながら仕事をするCFO思考を持つことで価値のある人材になれる。
    CFO思考に必要なのはアニマルスピリッツという
    実現したいことに対する非合理的なまでの期待と熱意である。
    ようはどれだけ本気で仕事に臨めているかが大事だと思うし、そういう人を1人でも増やしていければ日本企業もまた成長していけると思った。

    リスクアペタイトという考え方が面白かった。
    アペタイト=食欲
    リスクに対する食欲、リスクを取ることにどれだけ飢えているかという言葉
    目的を達成するために進んで受け入れるリスクの量のこと。
    リスクはなるべく減らすイメージしかなかったが、リスクをとらなければ成長はないので、リスクを進んでとりに行くという考えが新しかった。

    CFOになるにはバランスが大事である。
    金庫番の思考も必要ではあるが、成長するためにブレーキを踏む役割だけではなく全体のバランスをみて安定性と成長性を両立させることができるような管理職を目指したいと思った。

  • 金庫番思考とCFO思考を対比しながら、目指すべきCFO像を示してくれる一冊。アニマルスピリッツを持って、CFOを目指したい。

  • さすが日本のCFOの第一人者!今の日本企業に求められているものが網羅されています。アニマルスピリッツの発揮ですね!

  • CFO思考
    CFOとは何かを感じることが出来る一冊
    著者の的確な企業に関する分析や経験に基づく考え方は深い学びがある
    アニマルスピリッツ

  • アニマルスピリッツ「実現したいことに対する非合理的なまでの期待と熱意」を賭けるに値するストーリーを描いているか。意思決定しているか。リスクを取っているか。

    CFOに限らず、CxOが果たす役割は何か。
    ガツンと来た。

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著者プロフィール

徳成旨亮(とくなり・むねあき)
株式会社ニコン取締役専務執行役員CFO。
慶應義塾大学卒業。ペンシルベニア大学経営大学院(ウォートン・スクール)Advanced Management Program for Overseas Bankers修了。
三菱UFJフィナンシャル・グループCFO(最高財務責任者)、米国ユニオンバンク取締役を経て現職。日本IR協議会元理事。
米国インスティテューショナル・インベスター誌の専門家投票でベストCFO(日本の銀行部門)に2019年まで4年連続選出される。本業の傍ら執筆活動を行い、ペンネーム「北村慶」名義での著書は累計発行部数約17万部。朝日新聞コラム「経済気象台」および日本経済新聞コラム「十字路」への定期寄稿など、金融・経済リテラシーの啓蒙活動にも取り組んできている。本書は本名名義の初の著作。

「2023年 『CFO思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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