ビジネスエリートになるための 投資家の思考法 The Investor's Thinking
- ダイヤモンド社 (2022年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478116043
作品紹介・あらすじ
『教養としての投資』を読んで感銘を受けた読者が次に読みたくなる、投資初中級者向けの教養本。プロ投資家は企業のビジネスをどのような視点で見ているのか? その思考法を獲得するには何を学べば良いのか? どんなふうに情報を集め、どうやって分析すればいいのか? それをわかりやすく解説する。優秀な投資家≒経営者であり、その思考法を身につけることはビジネスエリートへの近道でもある。
不況が30年続き、少子高齢化には歯止めがかからず、そこへコロナや原油高、ロシアによる戦争なども起こり、日本の未来は不透明になっている。もはや「終身雇用」は幻想と言ってもいい。そんな時代に身につけたいのが「投資家の思考法」である。自分自身がビジネスの「オーナー」であるという意識を持って行動し、同時に他者に働いてもらうことで本業以外から収入を得る。その2つを可能にする「投資家の思考法」があれば、どんな時代でも生き残っていけるはずだ。
「世界に負け続けている日本人にもっとも欠けているのがインベスターシンキングなのです。
インベスターシンキングを身につければ、投資家として成功することができます。利益を生み続ける企業を見極めて投資できるようになります。
それだけではありません。自分がビジネスで提供しているものの価値がわかるようになります。ビジネスパーソンとして一歩抜きん出ることができるのです。
時代がどんなに変わっても生き抜くためには、このインベスターシンキングが不可欠なのです。」(「はじめに」より)
感想・レビュー・書評
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今年2冊目は投資の本。
著者の奥野さんの本を読むのは初めてでしたが、
読んでみるととても分かりやすくて勉強になる本でした。
投資を通じた自分価値の上げ方といったテーマの本でしたが、
個人的にははやり著者の得意分野である
企業分析の見方が一番参考になりました。
この章は、投資に興味がなくても読む価値があるかもしれません。
今仕事でも企業の分析が必要だったりするので、
参考文献としてもとても役立つ一冊。
奥野さんの他の著書も読んでみたいと思います。
※ビジネスエリートになるための 教養としての投資
https://booklog.jp/item/1/4478109915
※15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?
https://booklog.jp/item/1/4478112533
※京都大学の経営学講義 いま日本を代表する経営者が考えていること
https://booklog.jp/item/1/4478084122
※京都大学の経営学講義II 一流の経営者は、何を考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか?
https://booklog.jp/item/1/4478084335
※京都大学の経営学講義Ⅲ 経営者はいかにして、企業価値を高めているのか?
https://booklog.jp/item/1/4478084572
※京都大学の経営学講義IV 社会の問題解決こそ、企業価値創造の源である 京都大学経済学部・人気講義完全聞き取りノート
https://booklog.jp/item/1/447808470X詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分で稼ぐ「自分資産」と他の人に稼いでもらう「金融資産」で「ジブンポートフォリオ」を作る。
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参考になる本だが、自己啓発のススメなのか、投資の指南本なのか、イマイチはっきりしなかった。
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読む前に期待していた内容と剥離があった。
投資家としてパフォーマンスを上げるための考え方や手法を学べればと思ったが、内容としては自己啓発の内容。
一般論も多く、この著者でなくても良さそうな内容だった。逆にこの著者は今後似たような内容の本をいっぱい出すのではないだろうか。 -
投資家としてどのように企業を見比べて良いかがわかった。
・川中は儲からない(産業のバリューチェーンはスマイルカーブを描く)
・株価は利益の影、利益はビジネスの影
また読み返したい -
著者の投資に対する考え方を知ることができ興味深かった。特に、なぜ株式長期投資なのか、という点について興味深かった。ただし、どのように株式長期投資を実行していくかという点については、本書を一読しただけでは難しい。あくまで投資に対する姿勢を示唆してくれる本。その意味では、タイトルがよく中身を表していると思う。
個人的には、長期投資には終わりがないという説明に、なるほどと思わされた。 -
投資家の思考を身につけるための本。有効な投資とは2つあり、一つは長期投資でビジネスの本質である付加価値を創造する構造を見極めて株式を長期保有すること、もう一つは自分自身に投資することである。将来を見据えて自分が行動するための活力となるおすすめの本。チャンスの女神の前髪を掴むために日々自分自身の資産価値を上げるための努力を怠ってはいけない。会社に左右されない会社ニュートラルな自分を作る。
学びメモ
・あなたはビジネスでどんなお客様にどんな価値を提供しているか?アナトの会社の企業価値を認識しているか?を常に意識する。
・事業経済性の大事な要素は、付加価値、競争優位、長期潮流である。
・事業経済性を見極めるための重要な視点は、俯瞰的に見る、動態的に見る、斜めから見る、視点である。
・産業バリューチェーンでプロセス間の付加価値の相対的な位置を考える、一般的にはスマイルカーブを描く。ポジショニングを見極めることが重要。
・世の中でヒットしている商品やサービスに好奇心を持って考える習慣を作ることが大切。
・ユニ・チャームの社是、原因自分論、創業者の高原慶一郎のことば、物事の原因と責任は全て自分にある。自分の非力さに原因を求め、他人に責任を転嫁しない。原因を自分に求めることにより失敗の教訓を活かすことができ、人は成長する。 -
2022年71冊目。272ページ、累計19,489ページ。満足度★★★★☆
著者の本は共著含めて殆ど読んでいるし、ファンドの受益者としての接点もあるので、前半部分の内容は私には「おさらい」の感じがしました。
本書が他の本と差別化できるのは、やはり第五章で出てくる「ジブン・ポートフォリオ」の部分から「おわりに」かけての記述だろう -
個別銘柄選定や投資に対する考え方を学ぶため読了。
事業の経済性を見極めて長期視点で投資すること、具体的な企業分析がとてもわかりやすかった。株価のメカニズムに対する理解が深まったと思う。
元々お金を増やす<勉強のために少額でアクティブ運用していたので、自己投資×株式投資の相乗効果については非常に共感できたし、少し自信になった。
後半は自己啓発的な内容が多めだったので、株に関する内容がもう少しあるとなお良かった。