- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478114681
作品紹介・あらすじ
組織論・リーダーシップ論の大家、コッター教授の集大成。コロナ禍以降の激変する世界に適応し、組織として進化する方法を説く
感想・レビュー・書評
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『変化することを終わりにした人には終わりが訪れる』というベンジャミン・フランクリンの言葉、重たいなぁ。
大掛かりな変革が目覚ましい成功を収められるのは、胸躍るようなチャンスを明確に説得力をもって示すことから出発する、そして、早い段階で頻繁になんらかの勝利を手にできるようにし、その成果を宣伝し、祝福し、人々に新たな興奮を与え続け、変革が完了するまで切迫感とエネルギーが失われないように努める、なかなかハードルが高い。
いずれにせよ、恐るべし『生存チャネル』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生存チャネルと繁栄チャネルという2つの意識を軸に話が展開した。
多くの組織変革の失敗は、生存チャネルが活性化しすぎて失敗していることが多いのだろう。
危機感を煽るというのも組織変革では大事なことと言われるが、うまく煽らないとこれもまた生存チャネルの活性化のしすぎになり失敗するのかもしれない。
後ろ向きではなく、前向きな組織変革のコツとしてためになった。 -
デュアルシステム、ネットワークVSピラミッド構造、Thrive vs survive
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組織はなぜ変わらないのか?それは組織を形成する人間そのものの本質、その人間が形成する組織体制の本質を理解していないからである。それらを理解した上で組織を変えていくことに覚悟を持って取り組めるリーダーとそれを一緒に進めていくリーダーの存在が大事である。OBHで学んだことの理解の肉付けに繋がった本。
学びメモ
・変化を終わりにしてはいけない、変化を積極的に追求する姿勢が大事である。
・人や組織は成熟するにつれて、安定と安全を重んじるメカニズムが強化されるものである。
・人間には生存チャネルとでも呼ぶべきメカニズムが備わっている。
・変革のリーダーシップに必要なのは、やらなくてはならないことだけではなくやりたいことに向き合わせて、ポジティブな感情を持たせること、マネジメントによる計画立案と組織づくり、統制だけでなく、リーダーシップを振る舞うように促すこと、ごく少数ではなく大人数が発揮できるようにすること。
・エンゲージメントとリーダーシップを引き出し、存続させるために多くの人の繁栄チャネルを活性化させ、興奮と情熱とやりがいを高めることが不可欠である。
・生存チャネルと繁栄チャネルを適度に活性化させることが重要。
・成功している企業には2つのシステムが併存している、それがデュアルシステムであり、繁栄チャネルを活性化させるネットワーク型組織でイノベーションとスピードを加速させるものと、生存チャネルととの連携が強く安定性と信頼性を高めるピラミッド型組織である。これは会社の草創期に持っているようなシステムである、これを取り戻す必要がある。
・リーダーシップとは、未来に向けた方向性とビジョンを打ち出し、人々にやる気を持たせて行動を引き出す活動である。
・生存チャネルと繁栄チャネルを活性化させる要素をリーダーがしっかり把握しなければならないが、まずはリーダー自身が生存チャネルを沈静化させ、繁栄チャネルを活性化させなければならない。
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生存チャネルと繁栄チャネルの考え方が興味深い。
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日本の企業組織は旧日本軍を原型とした組織である。戦略の立て方や組織の統制のあり方などは、この本で時代遅れになったと指摘されている現代型組織のやり方そのままだ。
悪いことに、バブル崩壊後に中期経営計画を軸とした企業運営を採用する企業が増え、事態はますます悪くなっている。他国に比べ日本のビジネスパーソンはなぜ意欲に乏しいのか、理由の一端が分かる。
本書を読み、日本経済の低迷の一因は、日本企業の組織の問題にあると思った。 -
変化のスピードと複雑性が高まっている時代に対処するための「変化の科学」について、
・生存チャネルと繁栄チャネルの適切なコントロール
・ピラミッド型(現代型)組織とネットワーク型組織の「デュアル・システム」
・マネジメントとリーダーシップの違い
など。
激しい変化と「現代型組織」の相性の悪さ、存在チャネルが過度に活性化してしまうことによる変革の停滞など納得感ありすぎ。キーワードは「デュアル・システム」、マネジメントよりも「リーダーシップ」、組織文化とアジャイル。 -
マネジメントとリーダーシップの違いを体系的に、事例を用いてわかりやすく解説。
イノベーションの起きやすい、組織に変革するためには多くの人がリーダーシップを発揮できるようにすることで繁栄チャネルを刺激する。学びになった -
生存チャネルと繁栄チャネルという考え方が参考になる。
繁栄チャネル:チャンスに光を当て、より良い未来を描き出すことができる状態
逆に、危機と感じられるものが多く脅かされると、生存チャネルが加熱し、現状維持に必死になってしまう、本能レベルでの性質。
変わるための解決策としては、今風にいえば「両利きの経営」とされる。そういう意味では、読んで得られる示唆は他の本でも提示されており、やや読みづらい文章に付き合った割には、という気もしなくはない。 -
変化の捉え方。
生存と繁栄チャンネルの考え。
イマイチぴんとこなくてうまく読めなかった。
鼓舞していこう。