起業家の思考法 「別解力」で圧倒的成果を生む問題発見・解決・実践の技法
- ダイヤモンド社 (2022年3月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478114247
作品紹介・あらすじ
◎不確実性が高く、過去の成功例や全員が賛同する意見が通用しない「正解がない時代」で必要なのは「自分の頭で考え、実行する力」である。しかし、学校で教えられるのは「決められた答え」を求める方法。社会人になり「自分の頭で考えろ」と言われても、何をどうすればいいのか分からない人が大半だ。
◎一方、先の見えない未来に向け、自分で意思決定し、リスクを取って事業を成長させている「起業家」に対する注目度は高まっている。
◎言われたことを正確にこなす、生産性の高い人材よりも、「自分の頭で考え、実行できる人材」が求められる今、一般のビジネスパーソンも「起業家の思考法」から学ぶ必要がある。
◎著者の平尾丈氏は、リクルートに入社し一般のビジネスパーソンを経験した後、株式会社じげんの社長として、30歳でマザーズ、35歳で東証一部上場、12期連続増収増益を成し遂げた気鋭の起業家だ。
◎その成功の秘訣は「他の人ではたどり着けない、自分の頭で考え答えをだす力=別解力」。「自分らしく」「優秀で」「別の」やり方を考え抜くことで、他人の「優等生案」を抜き去り、成果を出すことができる。
◎本書では「別解力」で圧倒的な成果を生む、起業家の問題発見・解決・実践の技法を紹介。「発見力」「別解力」「実現力」「失敗力」「成長力」に分け、著者のエピソードや習慣と共に、思考法を伝える。
◎著者の考えた「別解力」という概念・フレームは汎用性が高く、起業家・ベンチャー業界では好評を得ている。
◎正解がない時代のビジネスパーソン必読の1冊!
感想・レビュー・書評
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別解に対する意識が大きく変わった。
成果だけに着目すると、別解はそれまでの正解と同じかもしれないがそこに至るまでに深く幅の広い思考を必要とする。
だからこそ自分の力を見えない所で蓄積することになるし、応用が効くようになるんだろう。
これまでの思考では「結果として成果を出せばいいや」という意識があったがこの本を読んでからは「結果を伴った別解を導いてこそ価値がある」と強く感じるようになった。
さらに、これまで別解と聞いても抽象的にしか捉えきれていなかったが、
『自分らしいやり方』『優れたやり方』『別やり方』という要素を認識したことでより具体的に落とし込むことができた。
読んでとても勉強になった良書である。
さいごにひとつ、
自分の見せ方について気になったことがある。
別のビジネス書では社内での存在感を大きくするために、「それぞれのクールで110点をとり続ける」という考え方があった。
これは安定した成果を出し続けることで「常にできるやつ」という認知を高めることができ、結果として社内で必要な存在になるという考え方。
一方で、この本にあったのは「100点満点で500点や1,000点を狙って取る。」という考え方。
こちらは一気に突き抜けた結果を出すことで、その後新たなチャンスが舞い込んでこれまでにない経験ができる。それが更に自分を伸ばす。という説だ。
どちらもすごく理解できるが目指すレベルによって(社内での好成績か起業かのような違い)こうも真逆になるのかと驚いた。
置かれた状況や目標によって異なる考え方なんだろうと実感し、ならば両方を実行できるようにと感じた次第である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
別解をさがせ!
優れた案や好きな案ばかりに引っ張られすぎず、重なったところが個性となる。 -
常に人と違うことを考えるのは難しいことだと思っていたが、今あるものをアレンジすると考えればさほど難しくはないと感じた。またただガムシャラにチャレンジするのではなく、仮定を作りながら失敗して学ぶことは今の自分が出来ていないところなので勉強なった。
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積極的なM&Aで若くして急成長させたじげんの平尾さんの本。新卒採用の時に受けようとして、面接でかなり厳しく詰められるwという噂を聞き、ビビってやめたけど、その理由がわかった。
別解力を持ってるかをおそらく試していたんだと思う。
この別解力はなかなか持ってない人が多いだろうから、身につけて行きたい。それにしても起業家はやはりかなりストイックであることがわかる。
余談ですが、キャッチフレーズ?である愛情友情平尾丈は出てきませんでしたw -
じけん自体が知りたかったけど、その内容は少なくて残念
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起業するにはこんな考え方で起業しました!みたいな内容を期待していたが起業してからの話がメインだったので少し肩透かし。でも別解力のくだりは参考になりました。
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「別解を構成する三つのやり方」のうち、自分の場合、「別のやり方」よりも「優れたやり方」の方が欠けているんじゃないかと思った。何が優れているのかがわかってない。それはそれで当然全く起業家の思考ができていないと思った。
この本は「失敗力」の章が一番おもしろかった。失敗はたしかに学びが多いけれど、だからと言って失敗して良いというわけではない。失敗の想定はしておきつつも成功することの方が成長できるのは間違いない。 -
起業家としての発想法として、3つの思考で考えること。優れた案、逆説の案、自分のオリジナル案だ。この3つを考えることで、人とは異なる発想が生まれる。自分と逆説だけでも独りよがりだ。優れた案と自分だけの案を考えても偏りがちだ。この3つを組み合わせればバランスの良いそして視座の高い案が出てくるだろう。全体的に筆者の起業家としての思いが熱く伝わってくる本だ。他のビジネス書とは異なり持論が展開されている内容で面白い。
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別解は才能ではなく、思考と行動と習慣に基づく要素の組み合わせ