桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか? 日本の昔話で身につく税の基本

  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 309
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478110362

作品紹介・あらすじ

鬼ヶ島から財宝を持ち帰った桃太郎を待っていたのは、毎年の確定申告でした。果たしてこの財宝はどう申告したらいいのか、鬼退治に使った「きびだんご」は経費として認められるのか…。

本書の中から、いくつか内容をご紹介します。
第一章「鶴の恩返し」では、鶴の羽根で織った反物から「経費で落ちるもの/落ちないもの」を探ります。反物を作るためにかかったお金は、経費として認められるはず。では、鶴が羽根を生やすために必要な「食事」や「睡眠」に関する費用は経費になるのでしょうか。家賃は? 光熱費は? 約束を破って鶴に去られた男の確定申告を手伝いながら、襖の向こうでかかった経費を明らかにします。
第六章「舌切り雀&笠地蔵」でテーマとなるのは「贈与税」。昔話には金品をもらうお話がいくつも存在します。ということは、贈与税がかかってしまうケースもあるはず。舌切り雀からもらった小さなつづら(お宝)と大きなつづら(ガラクタ)には、どちらも贈与税がかかるのか? 笠地蔵が置いていった恩返しの品は、「個人からの贈与」なのか「法人からの贈与」なのか? 登場人物たちとの議論を通じて、贈与税の仕組みをわかりやすく伝えます。
最終章「浦島太郎」では「税金を払わないと何が起こるのか」を解説。竜宮城から帰ってきた浦島太郎が目にしたのは、自分の家に住む知らない人。そう、浦島太郎は鯛やヒラメが舞い踊る姿に夢中になっているうちに、固定資産税を何年も滞納してしまったのです。竜宮城の滞在中に起こっていた「差し押さえ」や「公売」の流れを、玉手箱を抱えた本人とともに振り返ります。

知らないと損をする、でも説明されてもわかりにくい。そんな税金の世界を、誰もが知ってる昔ばなしでシミュレーション。楽しみながら税金の知識が身につきます。

感想・レビュー・書評

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  • 最近個人事業主になったので、税金の勉強をしたいと思って読みました。横山さんの本もシンプルで分かりやすくて好きなのですが、コチラの本はコミカルに読むことができるので面白いです。細かいことはかいてませんが、大枠で説明してくれてるので、イメージしやすいです。
    そしてなにより、小沢くんと高橋先生のコントが面白くて飽きずによむことができました。
    税金の勉強をしたい人、FPを受けたい人にもオススメの本です

    •  翠玉さん
      税金の勉強になりますし、良いですね。1度、試しに読んでみたい·····そんな1冊ですね。
      税金の勉強になりますし、良いですね。1度、試しに読んでみたい·····そんな1冊ですね。
      2023/08/15
  • 2022.4
    昔話を通して、楽しみながら税金の基本を学べる本。

  • 【GoTo書店!!わたしの一冊】第7回『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?』井上マサキ・高橋創 著/大矢 博子 |書評|労働新聞社
    https://www.rodo.co.jp/column/102125/

    桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか? | 書籍 | ダイヤモンド社
    https://www.diamond.co.jp/book/9784478110362.html

  • タイトルに惹かれて読んでみた。
    税金のことがわかりやすく書かれている。
    ストーリー仕立てで税金の意味がわかり、そのあとコラムでしっかり解説。
    昔話のキャラクターがうまく変換されてて、笑えます。
    浦島太郎がいい味出してる。
    全般に少しはしゃぎすぎな気もするけど、そこは個人の好みの問題か。

  • 表題を初め、「金太郎」は扶養控除の対象なのか、「笠地蔵」の贈り物に贈与税はかかるのか、「かちかち山」のたぬきは医療費控除を申請できるのか、「姥捨て山」に置いてきた母の遺産は相続できるのか…といった、誰でも知っている事例を元に、税について検証している。
    著者の高橋税理士、アシスタントの小沢君、昔話の登場人物のトークで話が進められる。
    面白おかしく、手軽に、税について考えるきっかけとなる一冊。

  • 昔読んだ絵本を現実的な会計目線で見るとこうなるのか!と昔話の現代版続編を読んでいるようで面白かった。税の基本が身につくかというと、自分の場合はそこには至らなかったが、苦手意識が少し和らいだのは間違いないと思う。

  • 〘 とっつきにくい税の話を昔話を用いて身につく本〙

    ・誰もが知る昔話を税の視点から見ると、税に対してのイメージや理解も深まり、読みやすかった。
    ・税のことを学ばないといけないと思いつつ、苦手意識を持ってる方に特にオススメの1冊。

  • 税金の仕組みが気になって、昔話ならおもしろく読めそうだと手にとった。

    所得税のいろいろ(10種類)、医療費控除や、相続税と贈与税などなど。

    いきなり抽象概念を考えると疲れるけど、あーかぐや姫のあれねと理解すれば苦しくない。いい本だ。

  • 確定申告のシーズンにタイムリーな本。税金とは何ぞやを分かり易く書かれている。現役の税理士さんが書いたものには説得力がある。鶴の恩返し、桃太郎、など日本昔話の10編をそれぞれが課税対象になるのか、ならないのかを面白おかしく解説している。なるとすれば何税?なんだろうなーと考えさせられる。例えば、鬼ヶ島から持ち帰った財宝には税金がかかるのか?猿や雉、犬にあげたキビ団子は給料になる?
    わらしべ長者の物々交換での儲けは譲渡所得であり、課税対象になるなど、ああなるほどねーと感心する事ばかりである。勉強になる本である。


    •  翠玉さん
      税金の勉強になりますし読み易い御本なら1度は読んでみたいですね。
      税金の勉強になりますし読み易い御本なら1度は読んでみたいですね。
      2023/08/15
    • 風鎮さん
      翠玉さん
      コメントありがとうございます。
      難しい言葉も身近な物語に置き換えると理解が深まります。
      ご興味がございましたら是非お読みくだ...
      翠玉さん
      コメントありがとうございます。
      難しい言葉も身近な物語に置き換えると理解が深まります。
      ご興味がございましたら是非お読みください。
      2023/08/15
  • 昔話をネタにして、分かりやすく法律ネタのお金に関する話を紹介してくれている。

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著者プロフィール

高橋 創(たかはし はじめ)
東京都出身。東京都立大学経済学部卒業後、大原簿記学校税理士講座で所得税法の講師を6年間務める。税理士試験合格後、平成19年に高橋創税理士事務所を開設し独立開業。おもな著書に『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?』(ダイヤモンド社)、『図解 いちばん親切な税金の本』(ナツメ社)など。そのほか、数多くのメディアにコラム等を執筆している。

「2022年 『「知りたい!」がすぐひける 小さな会社の経理・人事・総務』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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