- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478108826
感想・レビュー・書評
-
『感想』
〇著者の数学愛がとても伝わってくる。
〇この本を読んで面白いと思える人は数学に関わる能力を上げていけるのだろうが、考える過程が好きで絶対的な答えを求めない自分には圧倒されるばかりできつい。
〇今の自分が興味を少しは持てた部分を下に表したが、他にも数学の扉が一杯開けてある。
『フレーズ』
・ひもや鎖などの両端を持ったときにできる曲線をカテナリー(日本語で懸垂曲線)と言う。(p.166)
・直線から始まり、先に進むほど曲がり方がきつくなる曲線がクロソイド。←高速道路のジャンクション(p.170)
・三角形であれば、どのような三角形であっても必ず平面を埋め尽くすことができる。なぜなら、同じ三角形を2つ用意し、上下逆さに重ねれば、平行四辺形となるから。四角形の場合も、同じ四角形を上下逆さに重ねると、平行六辺形という向かい合う辺が平行の六角形ができて、これも必ず隙間なく敷き詰められる。五角形は2019年11月現在15種類見つかっていて、六角形は3種類確定、七角形以上では存在しない。(p.177)
・身の回りにある数字の先頭の数字の割合は一様ではなく、1が約30%で数字が大きくなるほど割合は下がっていく。1~3で全体の6割を超える。(p.212)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何が、とてつもないのか、それは読んで感じる。
数学というくくりで、取り上げられている内容には、不思議さがあふれ、誰かに話したくなる。
論理的な説明を見て納得、それが数学の醍醐味。
平易な解説のもと、次から次へと、新たな地平へと導かれ、数学の面白さを理解できる。と、思える読者には、やはり数学の素養が必要。分厚い書物の割には、読みやすい。無限の濃度が解説されているが、ここを理解できるかで、数学への感度が問われている。 -
数学をいろんな角度から読み解いている本です。
第四次産業革命が到来し、数学がますます重要になってくる今、数学を学びたい人に、まず数学に興味を持ってもらう意味でおすすめの本です。
この本から、統計学の成り立ちについて学んだので、実際に統計学を勉強しようと思います。 -
高校生の頃から数学には興味があった、が成績が悪く文系に進み、微積には縁がない人生となった
-
指折り掛け算9の段に驚いた。
-
大学は文系の学部に進んだので、数学は大学受験以降触れることがなかった。改めて数学について考えると、私が高校生の時に勉強していた数学って、公式を暗記して効果的に答えを出す「作業」でしかなかったなと思う(数学に限らず、勉強の目的が受験になってしまっていた時点で全科目そうなんだけど)。この本を読んで、改めて本当の「数学」を学び直したいと思った。
-
読み終わったら捨てるつもりで読んでいた。前半は既にどこかで読んだことがある内容だったからだ。
しかし、後半は勉強になるところがあり、読後に捨てる予定が狂ってしまった。
章立ては、
⑴とてつもない数式
⑵とてつもない天才数学者たち
⑶とてつもない芸術性
⑷とてつもない便利さ
⑸とてつもない影響力
⑹とてつもない計算
の6つで、数学の魅力をなるべく噛み砕いて説明しようと試みている。
数学が嫌いな人や苦手な人が本書を読んで面白いと思うのかどうかは分からないが、私には面白かった。
一番面白かったのは「万能天秤」の件である。天秤に乗せる分銅を記数法の概念で考えれば良いとは知らなかった。 -
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00558104 -
もう少し数学的な話があるかと思っていたが、雑学レベルの表層的な話題がほとんどで、正直なところ、期待はずれだった。
-
「40人の中に同じ誕生日の人がいる確率は?」 確率計算式を見せられて納得(したつもり)でも、その結果に感覚が追いつかない。答えはp192。