FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108574

感想・レビュー・書評

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  • 著者であるクリスティー・シェン氏はカナダ国籍の女性で、31歳の若さで早期リタイアしたそうです。

    最近、FIREという考え方が、一部で盛り上がっているようである。
    そのFIREを最初に書籍化した本が、この本らしい。

    FIREとは、経済的自立早期リタイアという意味のようである。
    なぜ、FIREというのか、それは、次の4つの単語の頭文字をとったとのこと。

    Financial ・・・ 経済的
    Independence ・・・ 独立
    Retire ・・・ リタイア(現役引退)
    Early ・・・ 早期

    FIREの考え方には「4%ルール」というものがあります。これは投資元金に対して、リスクを抑えながら極めて安定的に得られるリターンが4%となることから、毎年の生活費を4%以内に抑えることで、理論上、運用益だけで生活できる状態になることを指します。
    逆算をすると、毎年の生活費の「25倍」の資産が貯まったら、毎年の生活費を運用益だけで賄える状態になります。

    まあ、このようなことが書かれているらしい。

    で、この本を読んだのかというと、もちろん読んでません。
    私、60歳なので。(苦笑)

  • 1.FIREに興味はないものの、それを実現してる人はどんな生活をしてるのかが知りたかった。読んだ後、自分もFIREしたいと思ったらどうするのがいいかを考える。

    2.FIREにはハスラー、投資家、オプティマイザーの3パターンに分かれます。どれが適切なのかを見極め、自分に適したスタイルでFIREに向けた努力が必要です。本書では、FIREに向けて何をすべきか、何を変えなければならないのかが明確に示されています。
    著者は貧困層として育ち、お金の重要性を強く認識しながら育っていきます。そしてある時、FIREという考え方に触れ、自分でやり方を模索し、実現するストーリーになっています。
    中国人の著者で、アメリカやカナダが舞台になっているため、想像しにくいこともありますが、大切なのは「貯蓄率」「資産運用」です。まずはこれが大原則になってくるので、本書でこの2つを学ぶことができます。

    3.私はFIREがしたいわけではなく、FIの部分を達成したいと思いました。私の場合、仕事は生き甲斐なので、楽しく仕事をしながら社会に役立つこと、自分が認められる実感を得たい気持ちが強いです。なので、仕事が必要です。よって、リタイアするつもりがありません。ただ、経済的自立に関しては強く不安に思っています。多少の投資をしているものの、うまくいってる人と見比べると全然良くないことを痛感します。なので、まずは自分の家系の見直しからやっていき、投資回せる資金を作ることから始めます。
    また、FIREしている人の生活に関しては、そこまで憧れることはないというのが正直なところでした。

  • 欠乏マインドが幼少期の自分を思い出させて引き込まれた。読んでてワクワクした。
    今までマネーリテラシーの本は何冊か読んだが、新しい情報が得られた。更に詳しく調べたいこともできた。

    学び
    ・投資ポートフォリオの4%で生活できれば95%の確率で30年資産が底をつかない
    ・最初の5年間で失敗しやすいから、投資を高利回りに切り替えて利回りを活用する
    ・投資構成
    ・支出を見直す節約4ステップ4
    ・72の法則

    私がすべきこと
    ・支出の見直し
    ・投資額を増やす、見直し
    ・クレジットカードのポイント情報調べる

  • 【何で稼ぐかである】
    パンを焼いて売る。絵を描いて売る。お皿を作って売る。患者の診断をしてお金を得る。
    労働力を売って賃金をもらう。会社に資金を出してオーナーとしてお金を受け取る。

    すべて稼ぐことになります。

    ただ、会社に資金を出してオーナーとしてお金を受け取るだけは少し違います。
    労働者として人を雇えば、労働者が働いた分の8割をオーナーとして受け取ることができます。資本家が途方もないお金を手にできるのはそこにあります。

    例えば従業員30人、平均月収20万円とすると一人の労働者が稼ぎだす平均は20万円x5=100万円となります。これを8:2で分割すれば80万円:資本家、20万円:労働者となります。従業員は30人ですので80万円x30=2400万円/月が資本家に入ることになります。

    2400万円丸々資本家が使えるわけではありませんが、従業員30人程度の小さな会社でもかなりお金を稼ぐことができます。労働者に2割払えばいいという、労働者と資本家のこの大きな格差が資本家に富が集中する要因となっています。

    しかし、資本家として稼ぐにはそれなりの資金(資本)が必要となります。一般人にはこの資金がないので労働者の道を選んで搾取されているにもかかわらず働き続けることになります。それでも贅沢をしなければ十分に生きていける給料をもらえるのでなんとなくそのまま労働者側で過ごしてしまいます。

    資本家側は労働者として雇われてない人を雇えば8対2の法則で資本を増やすことができます。中国、インド、アフリカなどに工場を作れば農業などの低収入で働いていた人々を雇うことができます。新たに雇われた労働者が生み出す4倍を資本家は得ることができ、しかも労働者も農業で得ていた収入より増えることになります。Win-winではあるのですが、資本家側の取り分がかなり多いことには変わりません。
    このようにアフリカの人々が労働者として雇われきるまで資本主義は続くことになります。つまり、資本の増加はしばらく続くことになり、株式も上昇することになります。

    では、労働者側が資本を手に入れる方法がないのかというとあります。簡単な方法が株を入手することです。株を大量に手に入れるには資金が必要ですが、少量であれば簡単に手に入れることができます。株は出資しているのと同じで、ひと口資本家のようなものです。投資している金額が少ないのでリターンも少ないですが、理論的には資本家と同じです。
    資本家はハイリスクハイリターンのように感じますが、前述のように一人の労働者から8割もの富を搾取することができ、まだまだ広がる可能性を秘めています。資本主義が続く限り安泰と言えます。

    株式投資であれば少なく見積もっても年4%のリターンは期待できますが、4%であれば1億円ほどの資金が必要となります。寝ていても年に400万円が入るのは大きいですが、1億の資金を準備することが厳しいです。寝ていても入るお金200万円、働いて手に入るお金200万円、合わせて400万円であれば何とかなりそうです。寝ていても入るお金200万円ということは5000万円の資金になります。家を買わずコツコツ積立投資をしていけば不可能な金額ではありません。

    人に働いてもらってお金を得るためには資本側にまわるしかありません。
    ベースとなる部分は人に働いてもらい、残りは好きなことをして稼ぐのがベストのような気がします。

  • この本のおかげで浪費をやめようと決意できた。
    10〜15年間でも工夫すれば早期リタイヤを実現できるという希望が湧いた。
    以下のことをやるとこにした。

    ・地位財を買わない
    ・住居は賃貸のまま
    ・15年後FIREすることを目指し、共働きの妻と家計を一本化し、半年生活できる現金を残して全て投資に充てる

  • これは素晴らしい本ですね。
    貯蓄の目標を教えてくれる。
    日本人は1億800万円を目標にすればFIREできる!

    ネタバレですが、以下よろしければどうぞ。
    - 4%ルール
    - 毎年、総資産の4%の資金を引き出しても株式の成長率から考えると総資産は減らない(95%の確率)
    - 毎年の利用費用の25倍の総資産を持っていれば毎年4%引き出しても減らない計算になる
    - (個人的意見)日本では36万円/月あれば十分裕福な生活が送れると言われている → 36*12*25=1億800万円
    - 1億800万円あればFIREできる!!! ←貯蓄のゴール
    - FIRECalc.comのツールが有用

    - リスク回避方法
    - (1)5年分の現金クッション → 市場が下落した時4%引き出すと総資産が減って市場が戻った時に総資産が戻らなくなるので現金を利用する
    - ETFの分配金を蓄えて利用すると良い(分配金を自動再投資しない設定にするだけ)
    - 下記などで現金が入る仕組みにすればそれ以上は蓄える必要性は無し
    - (2)優先株
    - 株式と違って議決権は無いが、債券と違って利回りあり。利回りは株式より高い
    - iShares US Preferred Stock(PFF)や PowerSharesPreferredPortfolio(PGX)などが有力
    - (3)不動産投資信託REIT
    - 投資家に分配金をもたらすために作られたので利回りは株式市場よりも高い
    - iShares Core US REIT(USRT)など

    - 株の大幅下落時には債券を売って株を買い増す★重要(現代ポートフォリオ理論)
    - 株を売りたくなる衝動に駆られるが、株は保有し逆張りで買うこと

    - 株上昇時(ポートフォリオ全体あ上がっている時は)最も上昇しちえるETFを必要な分だけ売却

    - 生命保険は「定期生命保険」に加入すべし。例えば5年契約など
    - 終身保険は死ぬことが必ず想定されているので保険会社からの支払いが発生するが5年定期保険などは死ぬ比率は少ないので安く設定されていることが多い


    - 自宅を売って旅行をすることで年間支出を減らす
    - 物価が安い国(東南アジアなど)でAirbnbなどを利用して安く長期に泊まることで安く済ませる


    - 複利の力。72の法則
    - 投資のリターンが6%としたら72/6 = 12年が投資金額の2倍になるまでかかる年数

    - 住宅は様々な経費がかかる。150の法則
    - 住宅ローンに150パーセントをかけた費用が賃貸家賃を上回るならば賃貸で済ませるのが良い

    - 今までは年齢と同じ割合の債券を保有するというのが定石
    - →今後は株式の複利効果の方が大きい

    - グローバルでバランスを取り、リスクを軽減するのであれば自国のポートフォリオに占める比率は世界中の比率にしなければならない
    - (個人的意見)日本は今後発展の可能性が薄いので日本株比率を減らした方が良いだろう

  • 4%ルール
    1年間の生活費の、25倍の金額が投資口座に貯蓄できていれば、リタイアしても95%の確率で30年以上に渡り老後資金が底をつかないという法則。
    (=1年間の生活費が、投資ポートフォリオの4%の金額に等しい場合、貯蓄は維持可能。)

    リタイアできるタイミング
    →毎月の、収入に対する貯蓄率(投資率)で決まる。
    ※年収ではない。
    ※貯蓄率60%なら、10〜15年でリタイア可能。
    →貯蓄率(投資率)を上げるには、毎月の支出(無駄)を減らし、年収を上げればいい。


    どんな人でも、お金の悩みを軽くし、人生に希望を持てるようになるはず。リタイアは自分の努力次第で再現可能であると本気で思わせてくれた、何度でも読み返す価値のある本。

  •  【要約】
    幼児期を中国の貧困家庭で過ごし、カナダで早期に経済的自由(※FIRE)を手に入れる為の奮闘記。
    日本とは税制が異なる点は考慮にいれる必要があるが、FIRE迄の具体的な方法がエピソード付きで書かれており、再現性の高さを感じた。
    要するに、コスパの高い学位を経て比較的収入の高い仕事で種銭を稼ぎ、支出をなるべく減らして、その種銭で投資し、利息部分のみを切り崩して生活できるくらいの資産を構築し、早期退職しようというもの。
    ※FIREとは、Financial Indipendent Retire Earlyのアクロニム。米国で大きなムーブメントが起こっている早期退職を意味する。

    【重要な点】
    ・好きなことを仕事にできるという幻想
    本書の主張では、職業は以下POTスコアを意識して、コスパの良い学位を取得し職をえる。その後早期退職した後に、好きなことを仕事にするという順番を推奨。例えばライターとして生計を立てていく難しさを挙げ、金銭的に困っていない状態でのライター業との比較をしている。
    •4%ルール
    ポートフォリオの4%の資金で1年の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性は95%という米国トリニティー大学の研究結果。
    以下URLは100人の退職者のポートフォリオを比較し、それが可能かシミュレーションできるサイト。
    https://www.firecalc.com

    仮に年間支出4万ドルで、ポートフォリオが100万ドルであった場合の結果。
    For our purposes, failure means the portfolio was depleted before the end of the 30 years. FIRECalc found that 6 cycles failed, for a success rate of 95.0%.
    つまり、30年後6人の退職者の資金がゼロ以下となる計算


    その結果に従い、残り5%への対策(バックアップ)を実施すれば早期退職が可能となる。具体的な方法は以下。
    •資産暴落時のバックアップ
    これによりポートフォリオを切り崩す必要がなくなる。
    ①現金クッション
    (年間支出−年間利回り)×年数
    年数については、どんな不況も5年あれば立ち直ってきたということから。
    例えば生活費が年間400万の場合、750万円現金があれば凌げる計算。
    (400万−(1億円×2.5%))×5年=750万円
    ②利回りシールド
    高利回り商品に投資をして、資産を売却せずに現金を入手し、現金クッションに加える。
    具体的には高配当ETAやReitを揚げている。
    •地理的アービトラージを利用する
    日々の生活費を抑える為に、通貨の弱い国を旅行する
    ・毎年上記上記バックアッププランを実施したうえで、毎年FireCalcで計算し、自身のポートフォリオが30年枯渇しないか検証する。そして100%という結果を更新し続ければ理論上、永遠に働かなくても食べていける。
    ・早期リタイアまでどのくらいの期間の準備が必要なのか
    以下の方法で計算が可能

    こちらのグラフからは、例えば貯蓄率25%で3%でその資産を運用し続ければ、リタイアまで40年かかるということが読み取れる。
    当然貯蓄率とリターンのパーセンテージが高くなれば、それだけリタイアまでの必要期間は短縮される。
    例えば10-20年でアーリーリタイアを目指すのであれば、最低でも50%前後の貯蓄率を目指す必要がある。
    ・完全に配当や金利だけの収入に頼るのではなく、パートタイムや派遣のように働き、収入があればFIREまでの期間をかなり短縮することができる。これをサイドFIREと呼ぶ。

    【その他】
    •学位取得時には、POT(Pay-over Tuition)スコアを意識する。(p51)
    →学費の費用対効果を意味する。
    給与の中央値と最低賃金の差額÷学位取得に必要な総額=POTスコア
    このスコアが高ければ費用対効果が高い。

    【読後アクションプラン】
    ・家族で共有可能な家計簿アプリを導入し、収入と支出の見える化を実施(済)。その後、不必要な支出を削り、貯蓄率を計算。
    ・上記貯蓄率を基に、サイドFIREまでの道のりを具体的に計算。
    ・家族でそれを共有し、共通目標として実行に移す。
    ・プログラミング、ブログ、コンテンツ販売等で本業以外の収入を増やし、資産形成を加速させる。

  • とても参考になる。インデックス投資の本。このような本は再現性が低い場合が多く、単なる体験談であることが多いが、本書は違った。

  • ファイナンスの知識など無く読んでみたが、著者自身が経験してきたことがドラマチックであり、物語的な要素も散りばめられているため読みやすかった。
    投資に関心はあるが、私も作者同様リスクは取りたくない派なので、様々な防護策を講じながら投資にチャレンジした作者の話は学ぶものがあった。
    なにより、旅をしながらでも資産を運用することで収入が得られることができるというところに魅力に感じた。いずれにしろ、先立つもの=金が必要なのだが…。

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