- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478107928
感想・レビュー・書評
-
今のピューロランドが確立されるまでの過程を、サンリオエンターテイメントの小巻社長の人生とともに綴った本。
スタッフへの気遣いやマーケティングに対する試行錯誤など、小巻社長の並々ならぬ努力が文字だけでも鮮明に伝わってきて、お客様そして一緒に働く仲間の為を思って行動している部分に心打たれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1.昔一度だけ行ったことがある程度で詳しくはなかったが、なんとなく活気がない記憶はありました。しかし、そこからV字回復を遂げたということが気になったので購入しました。
2.「組織は人なり」ということを再確認させてくれる本です。著者は一度専業主婦としてビジネスの世界から脱したのですが、化粧品販売員としてビジネス界への復帰を試みます。その中で、家族との別れや大学院への進学を経て今のポジションを担うことになりました。配属当初のサンリオピューロランドは低迷しており、全てが悪循環でした。しかし、コーチングと心理学を武器に著者は組織の立て直しに成功します。仕事の本質は人を成長させることであり、上司は部下の承認欲求を満たしてあげなければなりません。どうやって人を変えていけばいいのか、どのように自分を変えていけばいいのか、組織を引っ張りながらも支える視点で書かれています。
3.カリスマ社長というわけではないものの、人について研究されているので、どのようにしたら人が成長できるのかを仕組み化しているところがスゴイと思いました。自分は心理学の本を読むのですが、実践できてなくて悔しい思いをすることが多いです。本書で学んだ大切な部分は「人を成長させるためにどのような指示を出してどのように成長させたいかまで考える」という部分です。自分の上司をみていても、この人成長させる気あるの?と思う指示がしょっちゅう飛んできます。そして自分もアドバイスした時には振り返りをするのですが、「本当にこれで良かったのか?」と思うことは多々あります。
やっぱり心理学が使える存在になりたいと思いました! -
吉本ばななさんつながりから、一度読了しました。その後仕事場で、新しい人とベテランの方がもめてしまっていて、場にいるのがつらくて、小巻亜矢さんの事を思い出して再読しました。
正確な言葉ではないのですが、
印象に残ったところを控えています。
◎仕事をしていると、知識不足を痛感して、身体をこわすまで勉強をたくさんしてしまうところがあった。
(自分も、分かっていなくてはいけない気がして、勉強方向にエネルギーを向けすぎて、疲れてしまう事があるので、皆同じなのかもしれないと分かってよかったです)
◎社長からダメ出しを受けた時の企画の通し方が上手だなと感じました。
◎化粧品販売をされていた頃、女性社会の嫉妬などは本当に難しかったこと‥
◎当初のピューロランド内にも、やっぱり派閥とか色々あったこと‥
小巻さんだったら、この場にどういるかな、どう仕事を進めるかな、と感じながら読んでいました。
ピシッとされているけれど、
「仕事場のお母さん」のような姿が素敵だなと感じました。
生きる姿勢のようなものに、少しのかけらでもいいので、こんな人になりたいなとも感じました。
-
【課題が山積しているなか、私の強みを生かせることは何か。出した答えが「人をはぐくむこと」でした】(文中より引用)
経営難に陥っていたサンリオピューロランドを、わずか2年でV字回復させた経営者・小巻亜矢。奇跡的とも評されたその成長劇の裏側にあったのは、想像以上にシンプルな「あたたかさ」を持った経営手法であった・・・。自身の半生にも触れながら、経営におけるコミュニケーションの大切さを訴える一冊です。
読みながら感動を覚えるとともに、自分が現在置かれている環境との差に愕然とした思いも覚えた作品でした。しかもその上手くいくか否かの差が、シンプルな要素の有無にかかっていると知って驚かされます。思わずサンリオピューロランドに足を運びたくなること間違いなしの読書体験になるはずです。
一度お話を伺ったことがありますが、芯の通った柔らかい話し方をされていたのが印象的でした☆5つ -
年パスを買って通い始めた当初からどんどん人が増えていくのを感じていたが、裏でこのような動きがあったとは!
小巻さんの素敵な考え方を知れる1冊です。 -
分野外にも関わらず、社長に突然レポートを送りつける勇気と情熱。相手のモチベーションを引き出す行動力。分からない事があれば、50歳過ぎて東大大学院に入り学び直すプロフェッショナリズム。本当に素晴らしいとは思うが、それでも、お母さんのようでありたいというマネジメントスタイルには、自身が満足に出来なかった母親業を、仕事で取り返したいような怨念みたいなものを感じた。子どもに辛く当たり、自身も過労で倒れ、仕事で家庭も自分も犠牲にするスーパーウーマンでないと、女性は管理職になれないのか。女性の活躍推進とは言うが、このような偉人ばかりをロールモデルとして提示されては、おそらく女性の活躍推進から遠ざかるばかりだろう。ただ、単純に傾きかけたテーマパークの再建のストーリーとしては学びが多い。
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787309 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787309 -
ピューロランドをV字回復させた女性館長のお話。日経ウーマンの記事で見たことがあったので読みました。
お母さんみたいなリーダーというのは、今の時代賛否両論あるかもしれない。お母さん=誰よりも可能性を信じる、乗り越える力があると信じるということ。
対話を広げる
直接対話していない人との垣根も低くなる。人は話してみないとわからない、というマインドが広がる。
バスのワーク
いろいろな価値観の自分が乗客として乗っている。いろんな自分がいてもいい。相手のバスにもいろんな乗客が乗っている。
ちょっとした処世術
・期間限定、お試しといえば反対されにくい
・みなさんに納得していただくにはどんな情報が必要ですか?と聞いてしまう -
ひとつの企業・部門としてのサンリオピューロランドが"V字回復"に至るまでのアイデアが散りばめられている一冊。
コーチングの考えを基にした、人材育成・チームビルディングの仕組み作りもわかりやすく描いてくださり、非常に参考になる。