TikTok 最強のSNSは中国から生まれる

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478107706

作品紹介・あらすじ

Amazon急上昇で話題!

中国の今を知れば、日本の未来を先取りできる!

中国籍ながら日本で育った著者は、20年ぶりに帰国し、想像を超える進化を遂げていた社会に驚愕する。
顔認証だけで決済できる自販機、火鍋屋で忙しく動き回る配膳ロボット、老若男女みなが夢中になるライブ配信アプリ……。
中国には日本にはないサービス・商品が多数生まれていたのだ。

14億もの人口がひしめき、日本の何倍ものスピードで変化し続ける中国では、想像力と技術の限りを尽くして壮大な社会実験が繰り返されている。
そうした「未来国家」中国から見えてくる、数年後の日本の姿とは?

あと数年で確実に始まる「動画革命」と「インフルエンサー経済」。
その主役となるアプリの正体を日本人はまだ知らない――

感想・レビュー・書評

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  • TikTokが持つポテンシャルの大きさとこれからの「短尺縦型イージー動画」の市場を予見した本。

    今までTikTokは使ったことはあるものの、正直「意味の無いもの」としてちゃんと注目してこなかったが、この本を読んでTikTokの見方がガラリと変わった。
    来るTikTok時代への備えと、そこに個人として参入するメリットを学んだ。

    ■まとめ
    TikTokは短尺縦型イージー動画。
    進化し続けるAIが作る「レコメンド機能」がSNSにおける「バズり力」を「質」から「アイデア」に変える。
    日本では大人世代へのリフトアップができていないが、「15秒~1分で何か意味のある内容の動画」を作ることができれば、動画に意味を求める大人も使い始めるのでは。
    (「新聞の記事解説」や「15秒で分かるレシピ紹介」など)
    とすれば今後「短尺縦型イージー」で有名になる人は出てきて、そこに企業が広告を出すのは自明。

    根拠となる資料や数字を提示仕切っているわけではないため、やや著者の勢いで論じている部分があると感じたものの、言っていることは尤もで、納得できる。

    ■その他
    Twitterで著者の黄未来さんをウォッチしている時、「中国人と日本人のハングリーさの違い」についての対談を読んだ。内容にはとても納得したが、簡潔に書くと
    「競争に勝てないと家族はおろか自分さえ路頭に迷う可能性がある中国と、ハングリーにならなくてもそれなりに生きていける日本というそもそもの違い」というもの。




  • 中国におけるIT界はすごいなと思います。
    中国人のビジネスに対する考え方もわかり、いろいろと納得です。

    日本もそうなるかな?
    ショートムービー、浸透するかな?
    文字好きとしては、ショートムービーだとゆっくり味わったり考えたりできないのがおもしろいと思えないのだけど、私もショートムービーのおもしろさがわかるようになるかな。

  • 今のTikTokの可能性や中国での活用のされ方と日本との違いが分かりやすく描かれている。

    TikTokをちゃんと運用してみたいなと思えるような本でした。

    今後のSNSマーケティングの動向には注目したいです。

  • 書店で目につき軽い気持ちで購入しました。その意味で本書は「書籍版のショートムービー」かもしれません。つまり分厚い本だとかなりの覚悟を持って読まないといけませんが、このくらいの軽い読み物でしたら「軽い気持ち」で読めるからです。

    実際あっと言う間に読了しました。購入を検討されている方は、繰り返しますが「書籍版ショートムービー」だと思えば間違いありません。本書は、中国を中心にユーザー数を急拡大させているショートムービー・アプリ(中国ではDouyin、海外ではTikTok)についてその生い立ちや戦術を紹介していますが、著者が主張したいメッセージは2つあるように感じました。1つめは、競合アプリと比較した際のTikTokの卓越さ、2つめは、SNSの機能の中で、ショートムービーの重要性が今後ますます高まるだろう、という予測です。1つ目の論点については、TikTokのユーザー数の急増データを見れば、(少なくとも今時点では)競合アプリを大きく凌駕していることはわかりますが、正直「なぜか」については本書のロジックは弱く説得力に欠けている気がします。レコメンデーション力が非常に高いからだ、と言われてもGoogleやアマゾンと比較して本当に優れているのか疑わしいからです(それを証明するような傍証データがない)。他方、2つ目の論点である、SNSのなかでショートムービー(およびライブ配信機能)がより重要になってくるだろう、というのはその通りだと思います。5Gの登場がそれを後押しするからです。そうなるとこれまで以上に動画配信のハードルは低くなるはずです。その近未来像が中国にあるのだ、というのは面白い視点だと思いました。

    しかし繰り返しになりますが、TikTokが「最強のSNS」なのかは確信が持てませんでしたし、そもそも広告収入モデルが中心のSNSは端的に言って品がない(ジャロン・ラニアー流に言えばBUMMERと呼ばれるような存在である)と思っているので、個人的には「最強のSNS」よりも「最善のSNS」がどこからか登場してほしい、と思っています。

  • Tiktokがなぜこれほど市場を伸ばしているのか、その生まれや世界的なトレンド、そしてその背景に至るまで詳細に記述されている。
    しっかりと細かく調査されている上に、当時書いていた今後の予測まで見事に当たっている部分もあるかと思う。
    見た目の華やかの本ではあるが、内容はデータやその時の情勢に基づいた骨太本であり、非常に勉強になった。

  • TikTokが可処分時間を奪うSNSとして、おじさんの自分はとても怖くインストール出来ていないのだが、このトレンドは追わねば!と思い手に取った。
    検索ではなくレコメンドに振り切った仕様。フォロワー数絶対主義ではなく視聴完了率でカウント、駆け出しクリエイターも面白いコンテンツがあればドリームが掴めるのはなるほどなあと。ビックデータと機械学習技術を用いたアルゴリズム開発に一点集中!

  • tiktokの成り立ちがビジネス視点でよくわかる

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1340389

  • TikTokが爆発的に世界中で流行った理由についての考察がわかりやすく書かれています。中国の慣習や歴史背景なども併せて紹介されており、勉強になります。

  • ・人は他人とのコミュニケーションを求めてSNSをしている→そこで得られる情報はリアルに近いほど良いはず
    ・便利になるのであれば個人情報をプラットフォームに引き渡すことに賛成する人が中国ではマジョリティ
    ・中国では完成度の高い模倣=リスペクトの証
    ・ショートムービーはリアルタイムのやり取りができないためファンの粘着率を上げにくく投げ銭も発生しにくい→収益も広告頼りになりマネタイズが課題→現在はライブ配信とショートムービーの両分野を総合的に取り扱うプラットフォームが多い

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