データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478106365

感想・レビュー・書評

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  • 身の回りのあらゆる営みをデジタル化してデータとして収集することで、生活の利便性を高める新たなサービスが生まれる可能性がある。それを支えるのは、IoT、AI、5Gといったテクノロジー。ただし、ニーズは多岐に渡るため、隠れたニーズに気づく力、新しいソリューションとしてのサービスをわかりやすく伝える力がますます重要になる。
    DXの基本となる考え方と、取り組み例を解説した一冊。2019年の作品で、まだそんなに古さは感じない。

  • 2024.03.02
    仕事のため、読了。
    データドリブンの意味がよく分かる。入門書として最適。平易な表現で現在起こっていることを適切に伝えていると感じた。
    これから、データの使われ方がどんどんビジネスとして現れていくのだと思った。
    センサーが普及してリアルデータが主戦場となるなかで、建築都市は新たなビジネスフィールドになりうるという点で、建築設計事務所が取り組むべきと思った。
    あくまでAIはデータ分析のツールであり、データこそが本丸という視点は肝に銘じなければならない。

    以下印象に残った点
    ・自動車会社やタイヤ会社が自社製品販売数が減ってでも、サブスクリプション型のサービスに乗り出すことは、データを集めることで新たなビジネスチャンスが広がると考えているから。製造業は商品を売っておしまいではなく、データを集め始める。
    ・ダイムラー社の工具補充システムや、スーパーの妊婦スコア分析など、職能の再定義が進んでいく。
    ・オープンイノベーションの必要性は、技術が普及して大企業でなければできないことが少なくなったから。また、顧客のニーズが多様化し、性能品質から魅力品質に重視されるポイントが変わってきたから。
    ・成熟産業で求められるものはインベンションからイノベーションへ移行。技術開発が伸び悩むからこそイノベーションが求められる。
    ・成功を収めた企業の戦略は、誰かに話したくなるようなストーリーとして組み立てられている。ストーリーが大事になる。
    ・デザイン思考。oodaループ
    ・アメリカでは、ユーザー企業内にIT専門家が雇われる。
    ・無料のライフストロー配布して、センサーをばら撒くことでデータビジネスのチャンスを広げた。センサーをばら撒く時は無料で、その先のデータドリブンビジネスで稼ぐ。おもしろ!

  • 納得!いやー、納得できた!
    このての本は、
    「どうせ理解できないけど、読んどかなきゃ」
    という期待値で読むんだけど、
    この本は良かった!文章も分かりやすい!
    そして、
    どうなっていくのか?
    なぜ進まないのか?
    何が課題なのか?必要なのか?
    などが、とても納得できた。
    経営者に読ませないと笑
    でも、これコロナ前の本だからね。
    まだまだ進んでいないし、
    まだまだチャンスはあるな、と思いました。
    本のタイトル、そのまま、イイですね。

  • データドリブンエコノミーの本質を見通す、というよりは事例の紹介に終始している印象だった。素晴らしい経歴の著者であることに異論はないものの、初心者向けの本、という感があった。扱う範囲が広すぎて深掘りしづらかったのかもしれない。

  • 「データ・ドリブン・エコノミー(データ駆動型経済)」とは、リアルな世界から集めたデータが新たな価値を生み出し、あらゆる企業・産業・社会を変革していく一連の経済活動を指す。

    著者によると、過去20年間はデジタル革命の「助走期」にすぎず、本当の意味でのデジタル社会が到来するのは20年後の2040年以降になるのではないかとのこと。


    GoogleやFacebookが起こした変革はネット上の閉じたい世界での話であり、リアルデータを利用しようという動きは端緒に来たばかり。それが当たり前化するのは20年後というのは妥当な時期と感じる。

    リアルデータはウェブデータと比較できない程膨大であり、それをどう利用するか、どうビジネスに結びつけるか、それを握ったものがあらたなプラットフォーマーになるのだろうか。

  • インターネットが普及し始めてから現在までの約20年間にわたるデジタル革命は、ネット上の「ウェブデータ」が主役だった。しかし、これからはリアルな世界の「リアルデータ」が主役になる。
    ⇒IOTが普及すれば自動的にリアルデータが主役になるのかな。

    ビッグデータを集めなければ新しい価値を生み出せないわけではなく、少ないデータを分析するときにはAIも必要ない。エクセルを使えば十分な分析ができる。
    ⇒ビッグデータだけに意識が集中していたけど、確かにピンポイントに分析するならエクセルで十分。

  • 読むと勇気がもらえる本。

    データ・ドリブンというタイトルから、マーケティングの学術書かとも感じるが、
    いまの日本を捉えて、リアルデータとデジタルとの融和を推める本。

    だからどうする。といった部分は考える必要はあるが、
    非常に読みやすく、意識や思考の改革の取っ掛かりとしては非常に良い。

    若手に勧めたい本。

  • ■超要約すると

    * デジタル化は長い年月をかけてじわじわと私たちの生活に浸透してきた。
    * 最近になってオフラインの情報もデジタル化できるようになり、取得データの活用で新しいサービス・価値が生み出せるようになってきた。
    * まだまだデジタル化できるものはたくさんある今がチャンス!
    * 色々気をつけなきゃいけないことはあるけれど、デジタル化は日本人とも相性が良い領域。乗るしか無い、このビッグウェーブに!

    という内容


    ■注目したポイント

    * 1960年にアメリカン航空が航空機の座席予約システムを開発、座席という物的資産のデジタル化事例
    * UberやAirBnBなどのシェアリングエコノミーは自動車や空き部屋などの物的資産をデジタル化することで成功している
    * スペインのお笑い劇場では顔認識技術で笑った回数で課金する仕組みを導入し、売上が30%も伸びた
    * 農業もデジタル化の恩恵を受けやすい産業。オランダの施設栽培業者は二酸化炭素濃度、日射量、風向きや養液濃度などもコントロールし、種を植える以外の工程を自動化し、日本の3倍近い生産効率を実現している
    * 今まだインターネットに繋がっていないもの、アナログな作業に着目して、それらをデジタル化することでどのような価値が創出できそうか?ということを考えていく必要がある


    ■感想

    * デジタル化がもたらした経済や日常への変化、影響の大局観を掴むのに適した内容
    * 勉強熱心な人であれば既知の内容も多分に含まれる印象
    * でも事例が豊富なので、読んでいて「あ、いまそういうのもあるんだ」「へーそこまで進んでるんだ」という発見が(きっと)ある
    * 自分の会社事業や仕事に置き換えて、デジテル化できるもの、デジタル化することで価値創出できそうなものに考えを巡らせながら読むと、その中で新しい気付きや発見が得られる(かもしれない)

    と思いました

  • 最近のデジタルトランスフォーメーションの事例、データを活用した業務改善や新規サービスの事例が豊富に載っていて、参考になる。活用データを自分で設置したセンサで取得するだけでなく、外部から手に入れることや、手に入れたデータを使いやすく加工するための有効なツールなど、今後必要になると思っているが、なかなか立ち上がっていないように思う(例:データ取引市場)。

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