ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478106204

感想・レビュー・書評

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  • なぜ エストニアにできて 日本にできないか。

    エストニアは 小さい。人口130万人。

    だから 世界に 出ていかなければ ならない。

    日本は それなりに 人口があり マーケットも ある。

    だから 日本国内だけで なんとか なってします。

    今までは それでもよかった。

    しかし これからは そうは 行かない。

    では どうするか。

    一つの方法が エストニア。

    日本が 沈んでも 地方は 生き残る。

    このためにも エストニアは 参考になると思っていました。

    で この本。

    すごく 参考になりました。

    ただ 地方が これをやるには 国の規制が 邪魔をします。

    どれだけ 国が 権限を 地方に 渡してくれるか。

    勝ち取るしか 無いんですが。

    やはり 道州制が 必要ですね。

    エックスロード これは すごいことです。

    ぜひ 日本にも 導入してほしいです。

    日本の未来を 考える方には ぜひとも 読んでもらいたいです。

  • エストニアは1991年に旧ソ連から独立後、IT戦略によって新しい国づくりを進めてきた。様々な行政サービスをオンライン化することで「電子政府」を実現した。

    政府の電子化により、様々な変化が生まれている。
    ・「電子署名」が普及し、紙の契約書がなくなった。
    ・出生届や死亡届など行政手続きの99%が、24時間365日、オンラインで行えるようになった。
    ・電子身分証明書(デジタルID)の普及により、確定申告や税の徴収などが効率的に行えるようになった。

    電子政府の利便性向上に伴って生じるのが、プライバシーの問題。
    政府はこの問題に対処するため、個人情報が「いつ」「誰」に利用されたのか、国民が自ら専用サイトで記録(ログ)を確認できるようにした。
    また、職務上知り得た他人のデータを不正利用した人には、厳罰を科している。

    セキュリティー対策のため、ブロックチェーン技術を国のシステムに導入している。この技術によって、データの改ざんをリアルタイムで検知できるようになった。

    2014年末、外国人を「仮想住民」として認め、仮想居住権を与える「イーレジデンシー」制度を始めた。
    仮想住民になると、「電子政府の体験」「電子署名の使用」「オンラインによる法人設立」という3つのメリットを享受できる。
    少子高齢化が進むため、オンラインプラットフォームを世界中に開放することで、国境を越えて活躍するIT人材「デジタルノマド」を取り込み、国を活性化させようとしている。

  • ブロックチェーンについての講演で、エストニアは進んでいるという話を聞いて、状況が知りたいと思っている矢先にこの本に出合った。ソ連から独立した時に、ソ連の人たちが去り、セキュリティの研究所が残り、数学に優れた国民で、なおかつ、人口が130万人しかいない。この状況を電子政府を作ることによって、365日24時間、役所に行かなくても各種の手続きができ、より良い国にしたという話。冬は寒い国なので、夏はエストニアで働き、冬は暖かい国で働く人もいるとか。外国人でもビザが電子申請でき、会社もすぐに作れると。小さい国がITで諸外国に負けないようになるという日本政府も参考にして欲しい。

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/627713

  • エストニアにおける官民のデジタル化への取組事例が多数掲載されている良書。

    エストニアは面積が日本の1/9程度、人口も130万人なので日本に比べれば小国であり、そのまま日本で適用出来るものばかりではないと思う。

    しかしデジタル化の前提になる考え方や政府の姿勢、教育体制などは、全面的に見習うべき点があると感じた。

    小国故にどうすれば国を存続出来るかを官民一体となり戦略的に考え行動し続けている姿に感銘を受けた。

    最終章に大統領のインタビューが掲載されている。ごく当たり前の事が述べられているが、ほとんど実現されていない日本の現状に愕然とする。日本も中国という大国の脅威にさらされる中で、既存の価値観を「アンラーン」して、戦略的に国家作りを進めていく必要性を痛感した。


  • 2021/01/01エストニア つまらなくない未来 孫泰蔵
    ポストコロナ→デジタル化は最重要戦略テーマ
    IT立国→電子政府を実現した
    1.政府デジタル化 ハンコも書類もない
    電子身分証デジタルID ①認証用ID②署名用ID
    納税・選挙・医療
    巨大なDB不要→各DBをそのまま接続
    民間のシステムにも接続を開放 エックスロード
    2.国民デジタル化
    3.産業デジタル化
    4.教育デジタル化

  • 世界で一番電子化が進んでいる国、エクトニアを解説した本。国のホームページにログインすると、個人情報が全て載っているが、それだけでは無く、いつ誰が自分の情報を見にきたかが1秒単位で明らかになっており、権限が無く他人の情報を見た人は法律違反になる(大統領も自分と家族の情報しか見ることができない)。徹底した透明化で国民の安心を得ている点は、マイナンバー普及が進まない日本でも大いに参考になる。

  • ハンコ文化なくそう!
    ブロックチェーン
    柏の葉ティーサイト
    スマートコントラクト
    エックスロード
    ガードタイムGDPR
    イーレジデンシー
    グローバルフリーランサー
    エコシステム
    プログラミング
    デジタルロイヤー
    プルーフオブワーク
    マークルツリー
    ハッシュ関数
    P2P
    自然

  • 図書館で。
    エストニアの話
    電子政府の6つの原則。分散化、透明性、一度きりルール、13年間まで、ユーザーフレンドリー、データの完全性。
    eResidency
    スカイプマフィア
    教育。

  • エストニアの電子政府、スタートアップが育ちやすい環境(政府の支援やマインド、教育の仕組み等)が日本より大きく進歩していることがわかった。

    日本は大国であるが故にエストニアの良い例をトレースすることができないとは記述があるものの、自分自身のマインドセットとしてはとてもためになった。

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