破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478105580

感想・レビュー・書評

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  • 進化にはディスラプションがつきもの。人類は進化の道を辿るので、これからもディスラプションは起こり続ける。

    ディスラプションにおける勝者と敗者を分けるもの
    ・人間中心に考える
    ・存在価値を見定める
    ・時空を制する

    学び
    ・ゴールデンサークル whyが大事
     テクノロジーより先に、どんな世界を成したいかが大切。

    ・ディスラプションは競争優位の源泉といった既存の枠組みでは捉えきれない
     競争ルールそのものが変わる可能性があるため。

    ・顧客発想が大事
     そのために「そもそも」を考える。顧客が欲しいのはドリルではなく穴である。

    ・売るものを変える
     そのために存在価値を突き詰めることが大切。

    ・時間の奪い合い
     肌感覚だが、人々が時間を欲するニーズの高まりを感じている。ここをどう捉え、行動するか。まずは自社の商品やサービスが時間を顧客の奪っているのではないかと視点に組み込むことにした。

  • ===以下まとめ===
    技術の進化とは、人間の機能の拡張
    ・エネルギー;心臓、血液
    ・インフォメーション:脳、感覚器官
    ・モビリティ:手足

    今後の技術進化の方向性を考えるには、デザイン思考が有用
    ・技術進化により、業界という枠組み自体が変化する例が増えてきた
    ・その場合、業界ポジショニングや、自社経営資源の議論は役に立たない
    ・よって、まずは顧客ニーズ検討から始めることが有用となった

    企業の存在価値とは、「自社ならではの提供価値」と「他者が求める価値」の両方を満たすこと
    ・多くの日系大企業の企業理念は、自社ならではが欠けている
    ・よって、その事業をやるべき/やらないでいるべき理由がなく、領域を絞りにくい

    今後は、消費者の時間とネットワークを制することが価値となる
    ・スマホの登場により、隙間時間にも価値が生まれた
    ・コミュニティは経済空間となり、情報獲得とサービスの持続性に資する

  • 1 人間中心に考える
    2 存在価値を見定める
    3 時空を制する


    メモ

    デザイン・シンキング 共感ー問題定義ー創造ープロトタイプーテスト 人間中心で問題を見出し、解決する
    人間中心の考え目的と手段を履き違えない
    人間中心に考える

    ゴールデンサークル why/なぜ ー how/どうやって ー what/何を の順で思考・行動する

    自分が生き残るために何をするべきかではなく、自分は世界に何をもたらすべきか?と意識を変えること 利己的から利他的な考え方に変える

    産業革命以前の農村部では労働時間はせいぜい6時間だったが産業革命以降(より多く働いた方が生産性は高くなる資本主義の考え)は14時間が一般的で18時間になった時もある

    取るに足らないように見える数分、数秒を少しでも短縮するプロダクトやサービスがディスラプターとなるメールからライン

    ダーウィンの言葉

    生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。

  • 私には少し難しかった。
    そして、大きな話すぎた。
    残念ですが。

  • 今年からパナの葉村さん

  • 今日の企業はいかに人々に創造的価値を提供できるかが肝であり、それらが既存のものでない以上、必然的に既存の何かを「破壊」する事になる。ただ新しい企業が必ずしもディスラプターであるわけでなく、利益ありきでない、世の中に寄与するサービス内容こそが生存戦略の鍵になる。新興IT企業のキャリアを持つ著者だけに、実見を交えた見解には説得力があった。だけに惜しいのは、歴史など紐解いてわざわざ法則を導くなど、全体的に説明がやや冗長になっている点。自分の言葉で語るだけで充分読み物になっていただろう。

  • ★生存戦略
    ①人間中心に考える
    ②存在価値を見定める
    ③時空を制する

    成功の法則が大切なのではなく、
    その法則を考えるに至った背景に関する知識や、
    考え方を自分なりに咀嚼し、自分自身に照らし合わせてどうするか、自分で考えることだ。

    ちなみに
    エピローグで「スナック」の存在意義について書かれてあったが、前田裕二の「人生の勝算」という本にも同様のことが書かれてあった。

  • テクノロジーとは、「人間の機能および感覚の拡張」(マーシャル・マクルーハン)

    ディスラプションを起こした進化の歴史は、3つの技術の進化の歴史
    インフォメーション
    モビリティ
    エネルギー

    観衆は映画によって「潜在意識と感情に働きかけられ、操作可能になる」(アドルフ・ヒトラー「わが闘争」)

    現代のディスラプションが、過去に起こったディスラプションと異なるのは、過去のディスラプターが「テクノロジーそのものを売る企業」であったのに対して、現代のディスラプターが「テクノロジーを使った新しいサービスを売る企業」であること

    デザイン・シンキング思考
    「人間を中心に」問題点を見出し、それを解決するアイデアの発散と収束を繰り返すことで、最終的に新しい発想を得るといった流れ

    バリュー・プロポジション=存在価値
    他には提供できない「自分ならではの存在価値」と、自分以外の「他者(顧客やユーザー)が求めている価値」の両方を満たす価値

    日本企業に特徴的なのは、企業としてどういう価値を提供するか?なぜその企業は存在するのか?という「WHY」に関する定義は少なく、あくまで行動規範や行動理念のような「HOW」や「WHAT」に留まっているということである

    サイモン・シネック ゴールデンサークル
    優れたリーダーや組織には共通する思考や行動様式があり、ゴールデンサークルの中心から「WHY/なぜ」→「HOW/どうやって」→「WHAT/何を」の順で思考・行動していると説き、それが成功につながっている
    まずは、「HOW」や「WHAT」の金科玉条を捨て去って、自社が存在する理由は何なのか?自分自身が存在する理由は何なのか?「WHY」を自らに投げかけることが、私達に取ってのスタート地点になる

    価値創造者になるということ
    ①人間中心に考える
    ②存在価値を見定める
    ③時空を制する
    の3原則をどれだけ忠実に実行できるか

  • 個人まとめ
    ・人間を中心に考える
    ・賞賛されるべきはプログラミング技術ではなく、それを駆使して作られたサービス
    ・企業は自分たちの存在価値を理解し、それを軸に意思決定を行なっていくべき。

  • 今考えていることにとてもフィットしていたので、背中を押された気分で読み終えた。何かの答えが書いているわけではないが、示唆に富む内容が満載で考える刺激になるので、何度も読みたい本。

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