感動経営――世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得
- ダイヤモンド社 (2018年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478105191
感想・レビュー・書評
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こちら(↓)で書評を書きました。
https://www.rinen-mg.co.jp/web-rinentokeiei/entry-5429.html
『日本経済新聞』の看板連載「私の履歴書」の、まさに今月(2023年3月)の主人公となっている著者(JR九州相談役)。その社長・会長時代の歩みを振り返った本である。
赤字300億円だったJR九州を、黒字500億円企業に蘇生させた奮闘の道筋が綴られている。
唐池恒二氏は、豪華寝台列車「ななつ星」を大成功させたことで知られる。本書でも、《私の仕事の集大成》と表現される「ななつ星」の舞台裏はたっぷり語られる。
が、それだけではない。唐池流経営の要諦が、印象的なエピソードを通じて綴られ、読ませる。 -
面白い
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前半は唐池さんが取り組んできた特にななつ星やJR九州の取り組みの自慢話のように感じて少し退屈だったが(自分自身は鉄分多めな人間なのでそれはそれでおもしろかったが)後半は自分が今後経営、ビジネスを考えていくにあたってとても参考になる考え方や視座を学ばせていただいた。特に安全は作るものという言葉はすぐにでも職場で展開させていただこうと思った。 -
別の本で何度か読んだストーリーもあってややくどいところもあるが、唐池さんの書籍にはいつも元気をもらえる
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JR九州の社長当時に「ななつ星」を運行させた著者による、「感動のない仕事は仕事ではない」と言う自分のポリシーと自分の仕事で実際に行った具体例を挙げながら、説明している。
JR九州と言えば当然電車だが、実際の売上として運輸事業は全体の半分程度しかなく、そのほかマンション分譲や外食などで貢献している。
著者は当時お荷物だった外食部門の社長になり黒字化をさせた経験があり、そのマネージメントは聞いていても面白い。きっとこの人は回りを巻き込んで、巻き込まれた人もやりがいを持って仕事に取り組んだことだと思う。
上から無茶降りされた仕事に真剣に取り組んでいたので、最初一緒にやる人は苦痛でしかなかったと思うが、それを成功に導く手腕はすごく勉強になったし、きっと下で働いた部下も、また一緒に仕事がしたいと思われるような上司だったのだろうと感じながら読んだ。
そして掃除(整理・整頓・清掃)の効果について何度も触れていて、特に二宮金次郎の話は腹落ちした
この本が発売された当時、九州の書店で売れ切れ続出したらしいが納得の1冊。
気に入った言葉
・自分で感動できない人間は、人を感動させられない。
仕事ができる人は、感度できる人だ
・「氣」が満ちあふれる5つの法則
1.夢見る力
2.テキパキ、キビキビ、スピード
3.明るく元気な声
4.隙を見せない緊張感
5.よくなろう、よくしたいという貪欲さ
・整理整頓掃除10の効果
1.職場がきれいになり心地よい気持ちになれる
2.職場の安全と衛生レベルが向上する
3.設備や機械が長持ちする
4.ものを大切にする気持ちが育まれる
5.捜し物がすぐに見つかる
6.職場のみんなで掃除することでにより、職場内に良好な人現関係が作られる
7.お客様から見た職場のイメージがよくなり営業増進につながる
8.段取りの大切さを学べる
9.色々なことに気づくようになる
10.今、何をしなければいけないかが分かる
・いざとなったとき、メモは自分を守る武器となるのだ
・「伝える」プロになる5箇条
伝えても、伝わらなければ、伝えたといえない
1.自分の言葉で語る
2.心に刺さる言葉と、話し方で表現する
3.情報を織り込む
4.繰り返し何度も語る
5.2メートル以内で語る
・期待値を上げれば社員はどんどん伸びる -
JRという中なのにいろいろな事をチャレンジして、それが今につながっているところがおもしろい。
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JR九州の社長さんの本。
ななつ星や九州新幹線のCM等、次々と新しいことを実現している秘訣がわかった気がする。