純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478104880

感想・レビュー・書評

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  •  語学学習には究極的に二つの立場があると思う。理論から入るか、実践から入るか。もちろん本当の実践派というのは「その言語の国に行ってね」という話だから解説本にするのはほとんど無理である。なので理論的な学習を否定して「まず実践」という姿勢をとる本であっても、「最低限の文法や言い回しは覚えてね」という本が多いと思う。

     それでこの本も「まず実践」という態度の本ではあるのだが、言い回しなどではなくて単語レベルから出発するところが面白いと思った。例えば英会話の本なら "would you~" というような言い回しが必ず出てくるけれど、本書はそれですらない。本当に必要な200程度の単語、すなわち海で溺れないための「犬かきの単語」から出発する。そしてネイティブ話者と文章や音声による会話でその単語を使ってゆく。あくまでも話す感覚を身に着けることが大切であると言うのは、まさに「話すため」に特化した著者が導き出した学習法なのだろう。

     とはいえ、10か国語を操る著者という時点で著者との距離感を感じてしまうのも凡人の悲しい性、わずかな救命道具だけをもって戦場に飛び込み自らを鍛え上げてゆくこの方法が凡人の私に出来るだろうかとも思ってしまうところである。ただ、そういう読者のために「オンライン英会話も有効」と薦めてくれる著者だから、本書を手に取って気合いを入れて新たな言語学習を新しい方法で試してみるのもよいかもしれない。

  • 「語彙を増やし、それらを正しく発音できるようにすることが、リスニング力を上げる一番の近道」って本当そう!知ってる単語って聞き取れるものだから、それを増やしていく努力すればいいんですけどね…。
    頭では分かっててもなかなか…。

  • *必ず会話で使う単語、言い回しだけ覚える
    *200単語、30表現
    *自分専用の単語帳を作る(ノートでもエクセルでも)
    *言語交換アプリHello Talkで実践

    英語の次に習得したいフランス語、中国語はこの方法で学ぼうと思った。

    徹底的に無駄を省いて3ヶ月-半年で初級基礎レベルくらいの会話ができるように。

  • 言語学習の鬼才の頭脳を垣間見ることができる。何より興味深いのが、中国語・スペイン語・フランス語などの多言語をどうやって一から学んできたかというプロセス。無駄を極力省くという潔い切り捨てが眼目であることが分かる。著者曰く文法の勉強も無駄だという。

    この人のTwitterも興味深い。著者が言語学習において何より重視しているのがマインドセット乃至モチベーション。切迫感を持つことが言語の習得において大事なことだと。報酬系・罰系、両経路の活性化が必要なのだろう。両方に対する豊かな「想像力」が勉学には必要なのではないか。

  • 参考になった!

  • 英語とフランス語の学び直しに加え、スペイン語を習得したく本書を参考に

    最低限の表現を暗記し実践というシンプルで効果的な方法が主旨

    まずはノートにリストを作成し、ハロートークを始めてみようと思う

  •  著者は、海外経験なし、留学経験なしで、独学で複数言語を習得したマルチリンガルです。英語・中国語・フランス語・スペイン語などのメジャーな言語を始め、ポルトガル語・アラビア語など、合わせて10カ国語を話し、うち4カ国語(英語・中国語・フランス語・スペイン語)はビジネスレベルです。
     まるで魔法のようですが、外国語が理解でき話せる鍵が、この図書に詰まっています。例えば、必ず会話で使う200単語だけ覚え、文法は最低限必要な30表現だけ覚えると、これだけで外国語を3カ月で話せるようになる等、超効率的なメソッドが紹介されています。
     一度、試したみたらどうでしょうか。貴方の世界が広がることでしょう。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:627113 請求記号:807||Aki

  • 多言語学習なるものに興味が湧いて、少し前から言語交換アプリHelloTalkを使い始めました。

    せっかくなら有効に使いたいし、目標の立て方や上達への過程の楽しみ方も知りたいなあなんて思っているところにこの本と出会いました。

    1時間くらいでさらっと読了。
    東大に入れる地頭を持ってる方と同じようにできるかと言ったらもう…それは自分の努力次第でしかないんですが(笑)
    それでも内容は簡潔にまとまっていて読みやすくわかりやすいし、なんだかできるような気がしてくる…ということは良書なんだと思います。

    ほとんど本文にも書いてあったことで、アプリを実際に使いながら読み進めた身として感じたことは、

    •だいぶbrokenな言葉で話してもなんやかんや通じるし、文を直してくれる人も多い。というかその方が教えてもらい甲斐があって楽しい

    •拙い日本語でも話しかけてくれると嬉しいし、日本語を母語としない人にとって、どこが日本語の難しいポイントなのかだんだん分かってくる。
    教えたり教えてもらったりを繰り返して助け合おうぜ!!的なマインドがみんなあるのであんまり萎縮しないでいけそうと思える
    (それでも日本人は真面目すぎたり消極的な印象があるとよく聞く)

    •1人と長く話題について深堀りする方が上達するのかと思ったけど、普段の会話(主にチャット、タイムラインのコメントとかもある)相手はかなり流動的。実際に使ってみて感じたのは、自己紹介とかんたんな話題(趣味とか仕事についてとか)の会話をとにかくたくさんの人と交わすこと!!犬かきフレーズで何回も同じ話もして(笑)、まずは定着を図ること、スムーズに口から出てくることが先決。
    それでもいいんだ〜〜と思えると、もうちょい気軽に話しかけに行けるようになりました。

    •音声メッセージ使う人すごく多い!日本人には(少なくとも私には)全然馴染みないけど、電話で会話するほど瞬発力に自信ないなあ〜て時にはかなり役立つ、もっと活用したい

    目下の目標は、海外の人たち相手に緊張したり警戒したりしないで話せるようになること。コミュニケーションて楽しい!と思える自分に出会えることを祈って、地道にやってみます。

    初心者でもやる気があってワクワクしていて、そのモチベを軌道に乗せるためには良いきっかけになりそうな1冊です。

  • 構成もわかりやすく、分量的にもとても読みやすかった。
    過去に市販の語学書を中心に勉強をして挫折した経験が自分にもあったので共感できる部分も多かった。
    自分が使う単語・フレーズだけを覚えて使うというのは効率的だし理にかなっていると思った。

  • 「自分専用単語帳」p.67をつくる.

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著者プロフィール

東京大学薬学部卒。
2017年10月に微博を正式に運用開始し、2019年8月現在フォロワー数80万人。
1投稿の閲覧数が1.6億回を超え、2018年「微博日中友好教育賞」を受賞。日々の投稿閲覧数も全海外アカウント中TOP10に入るなど微博の日本人ユーザーとしてトップクラスの影響力を誇る。
留学経験なしで複数言語を習得し、東大在学中にはフジテレビ「さんまの東大方程式」で「10ヶ国語を操る超マルチリンガル」として紹介された。
実践に重きを置いた独自の言語学習法を提言しており、中国語も全くゼロの状態から約半年でHSK6級の合格点を獲得している。

「2019年 『集まる!刺さる! SNSでウケる中国語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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