THE ONE DEVICE ザ・ワン・デバイス iPhoneという奇跡の“生態系"はいかに誕生したか

制作 : 長谷川 貴久 
  • ダイヤモンド社
3.88
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本棚登録 : 208
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478104392

感想・レビュー・書評

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  • 身近な「モノ」に関するノンフィクション。

    「ゼロからトースターを作ってみた結果」や「いっぽんの鉛筆のむこうに」が面白かったのなら、おすすめ。

  • 2019/08/蔦屋
    iPhoneは、新発明ではなく、既存技術の集合体であり、優れたパッケージングの勝利

  • ハードとソフトの両方を1つの会社で作り、熱狂的なファンまで生まれたiPhone1台がどのように作られて、どのようにPRされて、どのように最期を迎えるのか、一連の流れを知ることができた。

    スティーブ・ジョブズが1人でiPhoneを発明したかのような印象を抱いていたが、実はそんなことはなかった。
    数多くの人の犠牲と努力、アイデアが混ざり合って生まれたのだった。

    最後の方に書かれていた文章がこの全てを表しているので、抜粋して紹介したい。

    "「唯一無二のデバイス」は数え切れないほどの人々の働きによって生まれた。無数の発明者、工場労働者、炭坑労働者、リサイクル業者、独創的な思想家、児童労働者、革新的デザイナー、熟達のエンジニア——。こうした人々だけでなく、長い時間をかけて進化してきた技術、共同で積み重ねてきた成果、生まれたばかりのスタートアップ企業、巨大な公的研究機関などの働きも欠かせなかった。"

  • iPhoneにまつわる開発秘話を、当時の開発者達にインタビューして
    まとめて書いた本で、良くまとまっていると思う
    前半のマルチタッチに関する記述は当時の場面を想像できるほど
    鮮明に書かれていて、やはり有名な経営者一人だけではなく
    優秀なエンジニア達の努力の結晶であり、全てはタイミングなどの運の要素もある事を
    認識させてくれるとともに、人々が目指す輝いた栄光は
    受け入れやすいように書かれてあるだけである、と理解させてくれる
    また、iPhoneに使用されているレアメタル収集のエピソードは、ある意味残酷であり
    自分達がいかに恵まれた存在であるかを思考させてくれる
    後半は冗長感があるが、自分の集中力だけの問題かもしれない。
    デバイス開発に携わった人は、良く読むと良い。ヒントがたくさん隠されている。

  • 勝手にジョブスと結びつけていたので、遅まきながら、勉強になった。

  • Apple万歳、ジョブズ万歳の内容ではない。
    現役アップル社メンバーの取材を断られてるからか。

  • 感想
    そこにあるものに気づきまとめ上げる能力。誰もが見ているものを別の角度から観察しプロダクトとする。その上で安定供給する経済網を形成する。

  • ジャーナリストである著者がiPhoneに携わる様々な人への取材から一つのデバイスができるまでの様々な物語を書いた一冊。

    iPhoneという手のひらサイズの1つのデバイスに様々な人が関わり、様々な物語があることを本書を読んで感じました。
    バッテリー、Siri、セキュリティなど内蔵物や本体、中のソフトに至るまで様々な角度から関わる人物への綿密な取材でAppleのスティーブ・ジョブズのイメージの強いiPhoneの様々な側面を知ることができ非常に興味深いものでした。
    死と隣り合わせの中で採取される原料やゴリラガラス、元々は障害者用だったピンチやズームなどのマルチタッチの技術、バッテリーやカメラやセンサーなどの部品などiPhoneを構成する様々な要素に迫られていてiPhoneのことをより深く知ることができました。
    また、通信網を支える電波塔やロック解除をめぐるセキュリティ面での騒動やストアの裏側など商品を巡る構図も紹介されていて勉強になりました。
    また、開発の際の徹底した情報の流出防止や当初の開発に携わった関係者がほとんどいないことなども読んでいて衝撃を受ける内容も多く載っていたのも印象に残りました。

    世界を熱狂させたiPhoneにここまでの人や組織が関わってきたことや一つの文明が生まれるまでの幾多のストーリーを本書で知ることができました。
    今私たちが使っているiPhoneに対する思いが変わるとともにこれから先の時代で新しい革新的な技術が生まれる時も同じように多くのストーリーが結集して生まれているということを忘れてはいけないということを心に刻むことのできた一冊でした。

  • 694.6||Me

  • タイトルがねー。唯一のデバイス、ということなのでしょう。日本人には、「iPhone」だけにした方が手に取りやすかったのでは!?と思いました。
    Appleの秘密主義の実態も凄かったけど、フォックスコンの潜入取材は、ほんまにびつくりです。

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