マイクロソフト伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478101292

感想・レビュー・書評

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  • プレゼンの実績豊富な著者によるプレゼン術。
    プレゼンのゴールは
    ・聴いた人ががハッピーになる
    ・聴いた人から行動を引き出す
    ・聴いた内容を他人に言いふらしたくなる
    であるそう。

    プレゼンの導入から終わり方に至るまでを著者の経験と実績から説明されており、プレゼンを実施する機会が多い人には参考になるかと。

  • さすがプレゼンの第一人者だけあって内容コンパクトにまとまっており読みやすく、それでいて実際の準備についてまで細かく触れられているので役立つ。

    以下、プレゼン本番までの構造について抜粋。

    【プレゼン本番までの構造】
    ①ビジョン
     行動を引き出すもの、ハッピーな未来(私としてはハッピーよりワクワクとかのほうがしっくりくるが)、言いふらしたくなるぐらいな内容であること。
    ②構成ストーリー
    ③スライド・アウトプット

    【上記を支えるのに本番まで一貫して重要なもの】
    ④核
     聴衆に持ち帰って欲しいキーメッセージ。コツとしてはあるあるを集めて否定する。長期的展望と短期的展望の区別をする、など。
    ⑤インプット(アンテナ・考える)
     聴衆目線をもつ。同じ立場の人にインタビュー。インタビュー相手が多いほどプレゼンは良くなる!

  • 相手にとってどんなハッピーな未来がある?
    聞いた人からどんな行動を引き出したい?→設定
    どうしたら内容を言いふらしたくなる、伝播したくなる?→プレゼンの核を作る

    根底に潜むのは、「相手をいかにハッピーにするか?」価値を伝えるだけ、事実を伝えるだけではただの「説明」

    オーディエンスは誰なのかを考え、オーディエンスのリアルな姿を探る→その人が自分ごととして受け止める

    いい核(世界観やメッセージが即座に伝わる)
    あるあるを集めてそれの共通点を見つける→否定する

    ────────────────────────
    何よりもまず、自分がどこにワクワクしているか?
    インタビューは非常に有効、生の声を直接聞く→説得力増す

    思いついたらどんどんアウトプット→そこから少しずつフィードバックすればいい

    ────────────────────────
    共感型と脅迫型のストーリーを作る(バランスよく)

    スライドは画像+短い言葉で作る
    ロジックエラーを侵さないようにする→聴衆目線のロジックを

    間を開けて話すと、印象が大きくなる

    鼻腔共鳴→鼻の後ろにぶつけながら声を出すと、よく響く

  • プレゼンに関する基本的なことは全部この本に書いてある。プレゼンの構成、スライドのつくり方、話し方など、ここに書いてあることができるようになったらもう完璧だと思う。そして、この本自体が具体例をたくさん挙げるなどプレゼンのポイントをしっかり押さえていて分かりやすい。

    そして、これは仕事におけるコミュニケーションのしかたや、仕事の進め方にも通じるなと思った。相手に分かりやすく伝える、まずはざっくり全体像をつかむ、具体的な話を聞きにいく、フィードバックをもらう、などなど…とにかくここに書いてあることが当たり前にできるように、一つずつ実践していこうと思う。

  • ・要約(どんな本だった?)
    大手IT企業マイクロソフトにてプレゼンの賞で
    あるチェアマンズアワードを受賞した澤円による
    プレゼン術。
    プレゼンスキルを向上させる為には、プレゼンの
    作成からプレゼン本番までに何をすべきか、
    どんなところに気を付けるべきか。
    まず、プレゼン作成者が考えるべきは、
    三つのゴールだ。自分のプレゼンを聞いた人間が
    「ハッピーになること」、「プレゼンを聞いて
    行動に移すこと」、「他人に言いふらしたくなる
    こと」、これらを考える。
    「プレゼンを聞いた人間がハッピーになる」を
    イメージして、何をプレゼンするかを検討する
    ことで主語が相手になり、聞き手にとって耳を
    傾けたくなるプレゼンとなる。
    「プレゼンを聞いて行動に移す」ことをしたくなる
    のも、プレゼンを聞いて良かったと感じた人間に
    限る。
    また、聞き手をプロファイリングすることも
    重要。どの年齢層が聞くのか、男性か女性か、
    役職(立ち位置)はどうかを確認し、聞き手の
    ハッピーになるようなプレゼンにする。そうする
    と聞いてくれている人がプレゼンを自分事として
    捉えてくれる。
    「他人に言いふらしたくなる」プレゼンを作る為に
    は、核となるメッセージが必要となる。簡単で
    分かりやすく、それでいて自分の主張が
    盛り込まれているものが望ましい。例は、
    カゴメの「野菜一日、これ一本」や、ウィダーの
    「10秒チャージ」など。
    最適な言葉に落とし込むには常日頃からアンテナ
    を張っておくことで情報収集することが重要。
    また、長期的な目標か短期的な目標かで選ぶ言葉
    も変わってくる。
    プレゼンの構成・ストーリーをより良いものに
    する為に、インタビューをするとよい。生の声は
    説得力を持つ。
    プレゼンを作成するときは、ざっくりした状態で
    作りだすこと。完璧に詳細まで作り上げてから
    プレゼン作成に及ぶのではなく、ざっくりした
    状態で作り出し、不足している情報を継ぎ足していくというアプローチの方が効率よく作業が
    できる。完成に近づける為に同僚などに協力して
    もらい、プレゼンでの立ち振る舞いやストーリー
    などを見てもらうことで、自分で気づけない不足
    している部分を教えてもらえる。
    飛躍的にスキルアップするスライド作りとは、
    数字をうまく使うこと。数字は独り歩きしやすい
    為、覚えておいてほしい部分で使用することで
    「他人に言いふらして」くれるようになる。その
    数字の選定は、「意外性がある」「予想を超える」
    ものを選ぶとより印象に残りやすい。
    そしてスライドには多くの情報を詰め込みすぎる
    と、かえって印象が悪くなる。プレゼンに気が
    向かなくなってしまう。なのでよりシンプルに、
    画像や絵で「イメージ」を伝えることが大切。
    また、プレゼンに使用しない情報はすべてノイズと捉え、排除すること。
    聞き手の心を掴んでおく為には、自分からの
    「説明」になってしまうことを避ける。その
    ストーリーが聞き手目線のロジックとなって
    プレゼンすることが心を掴んでおく秘訣。
    本番ではトラブルは付きもの。万事に備え
    プランBを作っておくことが大切。トラブルで
    スライドが動かない場合は、会話でつなぎ留めておくこと。そうすればスライド(自分)から意識が
    離れないようにでき、復旧後もスムーズに
    プレゼンに戻ることができる。
    話し方・立振る舞いも重要。プレゼンの最中に
    フラフラしているのは印象が良くない為、
    基本姿勢を自分の中で決めてしまう。そして、
    聞き手の目をしっかり見ること。全体に向けて
    やスライドを見て話すより、聞き手の目を見て
    話すことで私に向けて話してくれていると好印象
    を与えることができる。
    声は聞き手にとってスライドの次に受け取る情報
    なので、発声法の「鼻腔共鳴」を覚えておけば印象
    はガラリと変わる。額から声を出すような
    イメージで発声することで声のトーンも高くなり
    好印象だ。プレゼンの開始はアイスブレイクで
    少々の冗談を織り交ぜることで場を和ませる。
    そうやって作り上げたプレゼンはエンディング
    まで気を配る。最後のスライドは前向きな、相手
    の背中を押すようなメッセージを送ること。
    間違ってもデスクトップをスクリーンに投影
    しないようにする。
    最後の質疑応答は、答えられなくても、質問者に
    対する姿勢を見せること。わからなければ、
    後ほど回答することをはっきり伝える。
    最後の最後まで気を配ってプレゼンをすること
    が、プレゼン術の極意だ。

    ・所管(本を読んでどう思った?)
    プレゼンスキル向上の指南書としてはとても
    面白かった。本自体をプレゼンだと澤円さんが
    言っているが、すぐ実践してみたいと思う内容
    ばかりだ。
    何より、この本には「余裕」や「ゆとり」という、
    それこそプレゼンでプレゼンターが話している
    ときに感じるような同じものを感じる。
    丁度社内で企画を通す為にプレゼンを作成して
    いる真っ只中だった為、非常に参考になった。
    特に「説明」にならないように気を付けることは
    青天の霹靂だった。実際に私が作成する資料は
    「説明」ばかりで、素晴らしいと思う人の資料との
    違いをクリアにしてくれた。
    気が付くとスライドに情報がてんこ盛りになって
    いることもそうだ。画面ぎりぎりに入るかどうか
    を調整している自分が安易に振り返ることが
    できた。
    また、独り歩きするコアメッセージを資料に
    盛り込むことも確かにそうだと気付かされた。
    一度聞くと忘れないキーワードとして正に「10秒チャージ」や「野菜一日これ一本」など、主張も
    含め凝縮されているなと感心する。
    ヤンキー映画を見た後に、なぜか強くなった気が
    する、あの感覚に近いものを感じた。澤円の本を
    読んだから、なぜかプレゼンうまくなった気が
    する、状態になっている。
    本当にうまくなって少しでも社会貢献できるよう
    になる。

  • プレゼンに興味があってこの本を手に取った訳ではなく、澤さんを他の媒体から知ってこの本に辿り着きました
    自分がそのことをしっかりと理解する
    それを言語化=他の人に伝えられる状態にする
    説明できる→再現できる→修正もできる→必ず上達する
    このフローをしっかりと意識したい

  • プレゼンを少しでも学びたい人は見るべき一冊。この本のノウハウを完璧にすれば、すごいプレゼンターになれると思う。プレゼンの本質を捉えている。
    個人的には面接前に読んで、相手に物事を伝えるという観点でも非常に参考になった。

  • ビジョン
    相手がハッピーになる
    相手が行動する
    相手が他の人に伝えたくなる
    →核となるメッセージを作る

  • プレゼン術。
    熱意がある。

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著者プロフィール

澤 円(さわ・まどか)
株式会社圓窓代表取締役。立教大学経済学部卒業後、生命保険会社のIT子会社を経て1997年にマイクロソフト(現日本マイクロソフト)に入社。情報コンサルタント、プリセールスSE、競合対策専門営業チームマネージャー、クラウドプラットフォーム営業本部長などを歴任し、2011年にマイクロソフトテクノロジーセンターセンター長に就任。業務執行役員を経て、2020年に退社。2006年には、世界中のマイクロソフト社員のなかで卓越した社員にのみビル・ゲイツ氏が授与する「Chairman's Award」受賞した。現在は、自身の法人の代表を務めながら、琉球大学客員教授、武蔵野大学客員教員の他にも、スタートアップ企業の顧問やNPOのメンター、またはセミナー・講演活動を行うなど幅広く活躍中。

「2021年 『「疑う」からはじめる。 これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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