ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか?---日本酒の歴史を変えたマーケティング戦略
- ダイヤモンド社 (2014年10月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478083598
作品紹介・あらすじ
ワンカップ大関誕生から50年。最高のイノベーションは、最新のマーケティングを生み、やがて文化となった。
感想・レビュー・書評
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日本唯一のお酒「日本酒」。その中でも、何十年も愛されている「ワンカップ大関」。50年前、お酒というものは徳利とお猪口で飲むものであると定番であった。この本では、現在までの食品に隠されている、ワンカップが起こしたイノベーションからマーケティングまで定番を覆した新しい戦略の内容に引き込まれる。
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なぜトップを走り続けられるのか?
→需要を追うのではなく、創造する
あらゆることに問いを立て、問題喚起しながらその答えを自ら創造する
日本酒の未来がどうあるべきかまで踏み込んで生まれたイノベーションであり、経営者自身がどのような志を持っているかに収斂していく -
【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】 588.52||D
【資料ID】91151019 -
one cup of tea
飲み方の新提案。若者へ…。でも確信へは届かず、、今は。
だけど、真のイノベーションはあったかと?
「非連続性」と「カテゴリー創造」
→ゼロックスする。 -
その例がこちら。ワンカップ大関は発売当初はダメ人間のためのインスタント酒ではなく、スタイリッシュに日本酒を持ち歩けるトレンディーなものだったとは知らんかった、とかはあるものの、現状の落ち込みにあまり直視せず礼賛してるなどアレ。
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イノベーションといえば、SONYのウォークマン。概念を最初にとらえたのは、シュンペータで、「馬車をいくら繋いでも鉄道にはならない」。
まさにその通り!
日本酒も一升瓶にお猪口ってイメージが未だにあるなかでワンカップ。
コップといわないこだわりも感じる。 -
ワンカップ大関が如何に誕生したか。また大関の会社そのものと営業的な面も含めた革新性などが記された一冊。
まあまあ面白い。
しかし本書を読む限りにおいて、大関が日本酒の味そのものを革新した話は殆ど出てこない。
私はワンカップ大関を飲んだことも無いし、大関を買ったことも無いかもしれない。これは、「味で勝負」しているメーカーとは思えないイメージがあったからである。
日本酒そのものが売れていないこともあり、ワンカップ大関の出荷量は最盛期の半分以下に減っている。これは中身で勝負してこなかったツケではないだろうか。
そう思わされる一冊である。