優れたリーダーはみな小心者である。

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066966

感想・レビュー・書評

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  • 書いてある事はもっともだけど、小心者がCEOにまで上り詰めるのにはそれを補うものがいくつも必要なんだろうなと思ったら3分の1読んで進まなくなってしまった。

    小心者でなく、心配性とか慎重派だと思う。小心者で行動派というのはあり得るんだろうか?

  • ブリヂストンを2006-2012の間、CEOとして率いた荒川詔四氏のリーダー論。すごく共感できる点が多く、こういうリーダーを持つことができた社員は幸いだと思う。

    P282(ほぼ結びの箇所)
    しかし、これだけは言えると思っています。在任中の業績が、リーダーの真価とは限らないのだ、と。だから、在任中に刈り取れるだけの「数字」を刈り取るようなことだけはしてはいけない。その結果、必ず次世代は、“荒れ野”で苦労を強いられるからです。

  • 人に接する以上は、小心者というか、慎重ならざるを得ないのではないでしょうか。その接し方というか、考え方というか参考にさせていただきました。

  • ブリヂストン元CEOの経営哲学を纏めた書。この人は本当に小心者だろうか?強気だよね?とか、現場に任せると言いつつ、三現主義を強く抱えているから、やっぱり現場は大変かな?等、信条が一貫していない箇所も多々ありました(笑)しかしながら、「順調にトラブルは起こる」や「(好き嫌いではなく)合目的的に人と接し努力する」等、なるほど!と思う考えにも触れることが出来ました。1日で読め切れる量です!

  • 4章、5章あたりの仕事を自分から面白くしろ!っていうのは激しく同意。確かに、それが面白い!
    仕事柄、利益!とか経営!とかではあまりないけど、読み替えれば同意できるところもあったし、心持ち的なところで参考になるところはあった。でも小心者なのか、は疑問だなぁ全然小心者に見えねぇ。(笑)

  • OKYってオマエがこっちでやってみろ。。だったっけ??というのを調べてたら巡り会った本。結論、偶然の出会いに感謝。荒川さんというブリヂストンCEOを経験された方のリアルな体験談を通じて繊細さを束ねることの重要性を理解できた。特に権力の使い所についての話は強く共感。自分もそうありたい、そうあるために努力しようと思う。

  • ・トラブルが起きているからこそ、仕事は順調だと考えること。落ち着いて冷静に解決策を考え、行動に素早く移すこと。トラブルを解決するのがリーダーの重要な役割。また誠実であれば必ずトラブルは解決する。

    ・この世の中に完成された仕事はない。どんなに完成されているようなものでも、必ず改善できること、新しくできることはあるはずである。すでにある仕組みに乗っかるだけではつまらない。

    ・成功しようが失敗しようがやりきりさえばいい。

    ・会社というのはゲマインシャフトではなく、ゲゼルシャフトである。感情的な結びつきではなく、目標達成のために作られた集団である。好き嫌いを表に出すのはふさわしくない。

    ・これ以上心配しようがないと思えるまで考え抜く。

  •  まず、「参謀の思考」の方を、就職を控えた長男にプレゼントしましたが、や、こっちの方がよかったかも?という第一印象です。(もちろん「参謀の思考」も面白かったですが)

     「小心者」「臆病」「ケチ」という、一見ネガティブな性質の中に、優秀なリーダーになる素質があると理解しました。荒井さんがブリヂストン時代に経験したことについてのお話ですが、荒川さんがおっしゃっていることは、企業に勤めている人以外の、年齢と立場を超えて、主婦として、親として、友達として、委員長として、クラブの部長として、後輩として、、、ありとあらゆる立場の人に大変役立つ内容です。
    「原則原理」「あるべき姿」については、常に選択と決断の繰り返しである人生そのものにとても役立ちます。生き方そのものに役立つヒントが盛り沢山です。
     荒川さんは、ご家族をはじめ周囲に恵まれたと書かれていますが、これは荒川さんが素晴らしい人格の持ち主だからだと感じます。そして、とっても!?「エライ人」なのでしょうが、今の立場にあぐらをかくことなく、謙虚でいらっしゃるところもとても好感が持てました。荒川さんと仕事でかかわった方々はさぞかしラッキーで、幸せで、そしてとても楽しかったのではないでしょうか?ちなみに荒川さんが、このレビューを絶対に読むことはないと思いますが(笑)、一言申し上げてもいいでしょうか。荒川さん、ありがとうございました。
     この本は、(ピカピカの)入社一年生になるであろう、長男の来年の誕生日プレゼントにしようと思っています・・・。

  • タイトルの真意を知るため、読みました。最も印象的だったのは、繊細さを束ねる。心配だから、現場に足を運ぶ、考え続ける、先を読む。です。良い意味でグローバル大企業CEOも同じ人間なのだと思えました。

  • ここ数年で一番の当たり本。リーダーとしての視点、考え方、行動、責任など全般について著者の体験から出た話が多かったが、他の本と比べて腹落ち度が全然違った。

    著者はブリヂストンのブリヂストンの元CEOの経歴を持つビジネスリーダ。

    ブリヂストンが世界最大のタイヤメーカーである事、
    タイヤは国際規格が共有のため、参入障壁がなく、Cut Throat Business(喉をかき切るビジネス)と呼ばれ
    世界中で食うか食われるかのし烈な競争をしているという事をこの本で知った。

    また本中にファイヤストンをM&Aした話も出ているが、数年前にニュースで聞いた程度だったが
    タイヤ業界では超名門企業だったと初めて知った。

    中でも一番衝撃的だったのが、「順調にトラブルは起きる。トラブルが起きるから順調なのだ」と言う言葉。
    多くのビジネス本などでは「悲観的に計画して、あらかじめ想定外のトラブルを潰しておく」という事が
    正解と書かれている。
    自分も計画時に事前に色々と考えていても、思わぬ方向から問題が発生してしまったことは必ずと言っていいほど起きる。
    そう言う時自分の無力さや浅はかさに自己嫌悪していたが、この言葉を聞いて、救われた気がした。

    息子に読ませたいと思いながら読んだが、今読んでも自分の感じるほどの理解は得られないだろう。
    しかし出来れば大学時代にこの本を読み学んでから、社会人になってほしいと思いながら読んだ。

    気に入った言葉
    誰もが共感する理想を掲げメンバーの主体性を徹底的に尊重する
    この時初めて、私は誰かのせいにするのではなく、自分の力で何とかしようと行動を起こしたのです。
    トラブルが起きているからこそ「仕事は順調だ」と考える
    オーナーシップを捨てれば「子供の使い」でしかない
    仕事を面白くするのは驚くほど簡単である
    たかだか1平方メートルのデスクにカジリちて命じられた仕事をこなしているだけでは人生つならない
    自らリスクを取って「言い出しっぺ」になる。そして周りの共感を得ながらプロジェクトを実現させていく事こそリーダシップ
    言い出しっぺのなるうえで重要な事は「やりきる事」
    「合目的的」であることに徹すればリーダシップは生まれる
    チームに秩序を与えるのはリーダーの統制ではなく、日ごろからメンバーに正しい目的意識を持つように働きかける事
    リーダーにとって臆病さは美徳である
    臆病さを笑うものは必ず足元をすくわれる
    OKY(おまえきてやってみろ)
    権力ではなく実力でリーダシップを示す
    リーダーは自らの課題を作り出すクリエイターでなければならない

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