あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066041

作品紹介・あらすじ

すべての「選択」に役立つ4つのノーベル賞理論がこれ1冊で。2500件超の企業価値評価を手がけたファイナンスの第一人者が教えるリスク・お金・価値の本質。

感想・レビュー・書評

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  • 【価値のない現金】
    借金があってもいくら稼ぐ力があるかに着目する。

    借金してキャッシュフローがより増える方向なら良い方向ということですが、借入金の利息以上には利益を出す必要があります。
    キャッシュフローも常に安定して見込めるわけではないのでそれを含めて見積もる必要があります。

    転職や起業をせずにそのままでいることは、現在の会社に残るというリスクを取っていることになるのです。現在の会社に残ることはリスクが無いわけではないのです。
    どちらにしろリスクをとっていることに変わりがないのであれば、ボラティリティーの大きな方をとるのも人生かもしれません。

  • 自分が資産運用を始めるキッカケとなった本。
    物の価値とは?値段ってどうやって決まるの?といった基本を難しすぎない言葉で解説されています。何も選択しないことこそリスクだと気付かされました。

  • かなり楽しんで読めた。ファイナンスに関して興味が出てきたためいくつか書籍を読んでいるが、その中でも納得感が高い。難易度は高くないが、知っているようで曖昧だった知識を分かりやすく説明してくれている。
    特にMM理論は何度も触れないと直感的に理解しづらいと感じた。

  • ファイナンス理論について素人にもわかりやすいように例えを交えながら解説されている
    正規分布や標準偏差など基礎の基礎まで説明しているので、数学苦手な私でも理解できた。
    ファイナンスにおける価値計算、価値の計算の要素である時間・金利・リスクの考え方、MM理論、現代ポートフォリオ理論、CAPM理論、オプション理論の概要が理解できて初心者向け
    ・印象に残った残ったところ
    企業も人も価値判断の基準はいくら資産があるかではなく、将来のキャッシュフローの大きさ
    投資しない、転職しないなど、行動しないことにもリスクが存在するため、どちらがアップサイドリスクが大きいか分析してとるべき行動を判断することが大事

  • リスクを危険度と勘違いして逃げ回流ばかりだった自分。正しくは、リスクとは不確実性であり、変動率の標準偏差である。
    参考になったーーー。

  • ファイナンスの基礎が書かれている。まぁ確かにお金は持っているだけどは何も生み出さないな。投資含め人生のリスクを楽しみたいと思う。

  • こういう内容の本ってだいたい自分にも投資を、リスク資産にも投資をという感じの結論になってしまって、自己啓発的な面が強い本が見受けられるのですが、この本は資産運用側にも偏らずファイナンス理論が書かれていると思いました。
    ボラティリティに関しては株式の高さも把握できましたので、ポートフォリオを組む上でも参考になりました。
    この本のオプション理論に関する基本の説明は初めて読む人にもわかるように書かれており、私もストックオプションやデルタヘッジまでようやく理解できるようになりました。

  • 経済やファイナンスに関心のない人にも関心を持つきっかけになりそうな面白くわかりやすい本だった。お金を動かしていくことの秘訣や面白さがわかった気がする。
    ヒトが価値を生む源泉であることやリスクを楽しむことなど生きる上でのヒントも得られた。

  • ファイナンス理論というのは日常においてはなじみがないが読んでみると実は我々の日常、そして経済にとても重要な役割を持っている事がわかります。

    非常にわかりやすく説明されているので本来であればかなり難解であろう理論をすんなりと理解させてくれる。

    人も物も本当の値打ち、とは一体なにを基準にして生まれるのか。

    非常に面白かったです。おすすめ。

  • 会社の後輩に借りた。なかなか面白かった。つまみ食いだけども、キャッシュフロー・アプローチとMM理論の第一命題(負債は価値に影響しないってやつ)は俺の実感にしっくりきた。あと、マーケット・ポートフォリオの考え方もなるほどと思ったな。なんとなくリスク分散と思ってた事に裏付けができた。オプションの話は面倒くさくてちゃんと読んでない。

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著者プロフィール

プルータス・コンサルティング代表取締役1984年京都大学経済学部を卒業、富士銀行(現・みずほ銀行)に入行。1989年JPモルガン・チェース銀行入行。ユーロマネー誌によるアンケートにて3度、最優秀デリバティブセールスに選ばれた。ゴールドマンサックス証券を経て、2004年に企業価値や株式価値の評価を手がけるプルータス・コンサルティングを設立、代表取締役に就任。毎年300件以上の企業価値評価を実施する。旧カネボウ株式買取価格決定請求における株式価値鑑定、ソフトバンクによるイー・アクセスの完全子会社化の際の株式交換比率の算定など、世間の注目を集めたMBOやM&Aのアドバイザリーも務めている。2005年よりグロービス経営大学院にてファイナンスの講師を勤めるほか、ソフトバンクアカデミア等でファイナンスの講義を担当している。

「2014年 『お金はサルを進化させたか 良き人生のための日常経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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