地方を結び、人々を結ぶリージョナルジェット

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478027561

感想・レビュー・書評

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  • リージョナルジェットという技術革新をとらえて、地方創生のために、地方と地方を結ぶ路線を飛ぼうという理想(大義)を掲げて、じつげんさせたフジドリームエアラインズの紹介。

    経営環境の変化や現場実務の課題など、航空業界を知るための一助ともなる。

    無理矢理ドラマ仕立てにした小説『島のエアライン』よりも、心熱くなること、学ぶことしきりでした。

  • これまで、地方に拠点を置くジェット機運航の航空会社は、大手の傘下に入らなければなかなか路線網を拡げられなかった。
    フジドリームエアラインズは、中部地区の有力企業の後ろ盾があることもあり、着実にその活躍の場所を広げている。
    その代表者である鈴木与平氏は、生粋の飛行機好きであることもあり、航空会社運営に情熱を持って当たられている。
    それとともに、1つ1つの人々との出会いを実に大切に考えられる人格者であることも、この著書を読んで痛感させられた。
    今後も、航空会社が日本の発展に寄与する役割は非常に大きくなるだろう。
    MRJのセールスにも影響するであろう、リージョナルジェットが日本の空をさらに飛び回ることを期待したい。

  • FDAのファンになりました(笑)。
    こんなに、楽しく記された航空会社設立・経営の記録は世界中を探しても無いのではないかと。
    1号機をブラジルから回航する行は、本当に笑いました。と同時に、わざわざ記される程ですから、相当の苦労があったのかと察します。
    熊本や松本、鹿児島の文化や、人々との出会い、そして、そこから広がる人脈と交通。
    まさに、地方創生という言葉が飛び交う中、リージョナル航空という新たな交通網に期待したいと思います。
    ただ、鈴与という経営基盤がある故に出来ている事業とも推察しています。
    また、本来の起業のきっかけになった静岡空港発着も3路線に留まっていることも…。
    BCの倒産、苦戦中のGK、業績好調が報じられるMMにしても、内情は相当酷いという噂(あくまで噂)。
    そして実質、NHのフランチャイズになってしまった地方各社。
    航空利権、後追いの行政、高コスト体質、高速交通網との競合、東京偏重の人口流動等々。
    いろいろ思うところはありますが、FDAの奮闘に期待したいと改めて思います。

    岡山の両備あたり、くすぐれば動かないかな?
    神戸の上組あたりが、何かやってくれないかな…(笑)

  • 元々、なぜか静岡の普通の企業である鈴与が、死にかけと噂の静岡空港を拠点に航空会社をやっているとは知っていたが、こんな経緯だったとは。諸外国と比べて新幹線の占める比重が重たいがゆえに(あと広島をはじめ、政治介入によるせいなのかわからないですけど空港がひどく不便な場所にあるので)、地方空港にはほぼ羽田便しかないという現状であるが、航空機の進化などにより地方空港同士の便にも可能性はあるようで。スカイマークも米子便や茨城便を拡充しているし、飛行機陣営、特にANA、JAL以外が発展することは個人的にも望ましいし、期待。

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