戦略プロフェッショナル[増補改訂版]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478024225

作品紹介・あらすじ

今こそ、「プロ経営者」の思考と行動を学ぶ時。実話に基づく迫真のストーリーと戦略理論を融合させた傑作ふたたび!!新たに「戦略プロフェッショナルの要諦」「経営者人材育成論」を増補!

感想・レビュー・書評

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  • 冷静なやる気を引き出してもらった。

    競合分析
    仮説 本学は学生の主体性の喚起が他大学より足りないのではないか。(まずはどんな切り口とか指標で「主体性喚起」を比較するかを見出さないとならない。)

    セグメンテーション
    入試のリクルーティングにおいて、「修学意欲、向上心は高いけど現状の学力は中堅」の高校から学生を入学させる。

    進捗管理
    各学年ごとの成長到達目標に対する達成度合いはどんなもんか。(まずは達成目標自体の確認から汗)

  • 筆者の体験談をケース仕立てにまとめ、戦略プロフェッショナルの要諦とともに取り纏めた一冊。優れた戦略は優れたリーダーシップと結びついてこそ威力を発揮する。
    というのは納得感が非常にあり、どちらか一方だけでもダメなのだと再認識した。経営戦略の要諦は絞りと集中。絞りとは、捨てること。というところにエッセンスが詰まっているように思え、これはビジネスを越えて人生にも当てはまると感じる。

  • 三枝さん本人の事例。主人公の出来が良すぎる感はあるが、考え方や施策の順序などは教科書として良い。

    (内容)
    1970年代の米国の例から、社長直下に権限の強すぎる戦略部門を置くと、現場との解離が問題となり望ましくないと言える。むしろライン長に戦略立案の能力をつけさせたり、戦略がたてられる社員をライン長に据えることが望ましい。

    (窺えること)
    ポストコンサルの転職先として、社長室や戦略部門の引き合いも多いが、それよりもライン長のような職のほうが会社にとっても本人のキャリアにとってもよいのではないか

  • 普通のケースとは一線を画す出来かなと。
    さすがに著者の実体験に基いているだけある。

    通常のケースは、まず短い、一問一答のような。
    特定のフレームワークを使えば、解けるようになっていることが多いように思う。(自分で作ってみると分かるが、一問一答以上のケースを作るのは結構骨が折れる。)
    それはそれで、トレーニングにはなるのだが、経営の流れ、分析⇒戦略⇒エグゼキューションといった流れが掴みにくい。

    本書は実体験をベースにしてあるとおり、マーケットの分析から始まり、競合分析、戦略からプライシング、顧客セグメンテーション、営業体制、人の配置・意識改革とそれにおけるステークホルダーとの交渉まで、かなり緻密に書いてあると思う。
    ※紙面の都合や戦略を重視するために、実際に比べると交渉はかなりスムーズだが。

    黎明期あるいは全盛期のコンサル、その中でもトップオブトップの人は、こうした面白く、すごく現場に踏み込んだことをやっていたのだと思う。

    今は、環境も変わってきて、中々そういった大きなテーマ・踏み込んだテーマがやり辛くはなっているけれど、これがコンサルというかプロ経営者の醍醐味なのだと思う。

    この人のキャリアを見ていると、恐らく30代後半で、かなり経営者として、完成の域に入っているように思う。
    プロとして生きていきたくば、30代までに必要な成功も失敗もひと通り積む必要がある。
    そうすると、同じ1年を2回やるのはもちろん、同じ1ヶ月を2回やることすら、許されないのではないかと思う。

  • 2022/12/5

  • 実務におとしこんで、読み進められる為、非常に実用的な上に、実用書でもありながら、ケーススタディベースで書かれているため、読み易い。

  • 実話をベースにした物語で戦略とはどのようなものかと言う事を上手く表現出来ている。著者は、日本のBCGの採用1号で当時の時代背景含め知る事が出来る。古い本であるが、当時懸念していた日本の弱点が現在、問題になっている。

  • 製品ライフサイクルに基づいた戦略的成功例

  • 読み返したい本。理論と実践、現場の葛藤がリアルに描かれている。

  • めちゃくちゃ面白い。リアル。日本とアメリカのビジネスマンの意識、スピード感の違いに愕然とさせられる。


    優れた戦略論はしがらみなどお構いなしに、問題の本質に切り込む

    ベンチャーキャピタルが気にすることは、その事業の粗利率 コストと値付けの関係をはかるため

    朝から晩まで競合を意識する

    競合ポジションの仮説を立てる方法は2つのチャートを使え!
    →プロダクトライフサイクル
    →プロダクトポートフォリオ

    価格は相手が受けるメリットで決まる。価格決めは客のロジックを読むゲームである

    プランニングを繰り返すことでカンの体得が加速され、ただ経験に頼るだけの人よりもはるかにカンの冴えた経営者ができあがる

    問題の根源 私の場合
    →営業の活動に絞りが無い
    →製品の良さを説明するための道具が足りない

    抽象的な方針ではダメ。営業マン一人ひとりに具体的なユーザー名をあげて、朝から晩まで、寝ても覚めても、どこが攻撃対象かはっきりわかるようにして欲しい

    新しいセグメンテーションを創り出す企業が勝ちを収める。セグメンテーション要素は、戦略目的に完璧に合致していないといけない

    セグメンテーションは超大事。絞りと捨てるための道具

    ★何をするか

    担当企業の経営者になるとして、自社の競合ポジションを理解する

    セグメンテーションを行う マネージャー、先輩とディスカッションする

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著者プロフィール

(株)ミスミグループ本社名誉会長・第2期創業者。一橋大学卒業、スタンフォード大学MBA。20代で三井系企業を経て、ボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号コンサルタント。32歳で日米合弁会社の常務、翌年社長就任。次いでベンチャー再生等二社の社長を歴任。41歳から事業再生専門家として16年間不振事業の再生に当たる。2002年、ミスミCEOに就任。同社を340人の商社からグローバル1万人超の国際企業に成長させ、2021年から現職。一橋大学大学院客員教授など歴任。著書4冊の累計100万部。

「2023年 『決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 「戦略プロフェッショナル・シリーズ」第2巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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