英語の決算書を読むスキル−海外企業のケーススタディで基礎と実践をおさえる

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 176
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017944

作品紹介・あらすじ

会計を英語で覚えるコツとプロの読み方を実在の決算書で解説。

感想・レビュー・書評

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  • 英文会計の本じゃなくね?普通に日本語だらけやし普通に財務諸表の分析してるだけやん、とおもてもうた。本文の構成も微妙。論理展開がイマイチはっきりしない感じ。

  • 7月の会計本のつもりが、読むのに手こずりやっと読破です。
    会計と英語が一緒に勉強できるという一石二鳥な本ですが、
    その分読みこなすのが大変です。
    しかし、大変なだけあって結構読み応えがあるというか
    勉強になる内容でした。

    この本の中身は、海外の有名企業(H&M、アップル、amazon等)の
    PL・BS・CSを読み解いていくという内容。
    途中、至るところに英語が入ってくるのですが、
    これがまた難しい(自分にとっては…)。
    ちゃんと読もうとすると結構な時間がかかりました。
    でもちゃんと日本語訳もあるので、安心です。
    英語が苦手な方は英語を飛ばして、
    日本語だけ読んでも充分役立ちます。

    特に今や世界的に有名な企業たちの財務情報が
    どんな形をしているのかが
    理解できるのがとてもよいです。
    日本の企業と比べてどうかと考えたくなる内容です。
    (実際に色々な場面で、日本企業と比べて考察しています。)

    ちょっと手に取りにくい本ですが、
    読んでみると結構勉強になる箇所が多い、
    そんなお得な本になってます。

    巻末に単語インデックスがあれば、なおさら良かったです。

  • 最初に決算書を見るときはTotal Asset Turnover Rateを見る(売上/総資産)。1未満なら大型の装置産業、1以上ならPLの大きな持たざる経営。日本の小売業平均は1.5の中、H&Mは2倍。

    Account Receivable Turnoverで、売上/売掛金すると、H&Mは1/50。つまり7.3日分で1週間相当分で少ない方。

    Inventory Turnover rateで、COGS/Inventoryすると、H&Mは3割。つまり年間だと3-4ヶ月分なので、ファストファッションであればそんなに少ない量でないとわかる。

    Interest Coverage Ratio(EBIT/Interest Expence)が低いけど、D/Eが高く負債が低く安定しているのは、保有負債の新興国金利が高いから。

    Total Assetを100としてB/Sの各数値を表す(百分率財務諸表、Common size Financial Statement)を使えば、何の項目が大きいか分かり易い

    I/Sの各数値の2018年を100とし、2021年の数値を134等と表せば、何が成長してるか分かる。

    ROAを分解すると、利益率(Net Income/Sales)×Asset turn over rate(Sales/Asset)である。小売業は、利益率低くて回転率を上げる。国内ではROA10%を目指してる。営業利益率は10%を目指す。

    のれんはIFRSやUSGAAPでは償却しないで減損テストを厳しく実施。日本は償却。

    米国企業の場合はEDGARから、HTMLペースで入手可能。

    Equity Ratioは40%弱以上で優良
    Interest Coverage Ratioは10倍以上
    Current Ratioは120%以上
    Quick Ratioは80%以上
    Fixed Ratioは100%以上
    D/E Ratioは少ない方が良い


    国内小売業のSGAは30%程度。SGAを見ることで企業のモノの売り方が分かる。人件費、家賃、広告宣伝費がメイン。

    運転資金(Inventory, AP, AR, Accrued Expence)について、Operating Cashflowの増減を見ると、在庫コントロールや支払長期化で手元に残したキャッシュが増えたことが分かる。AmazonはAR Turn over periodが長い。

  • 会計の名著。タイトルは英語の決算書とあるが、基本的なPL BSの考え方についても示してくれておりとてもわかりやすい。
    会計初心者が読むのにもいいかも。

    ①ビジネスを創造する
    ②企業の決算書を入手する
    ③企業のゴールを理解する
    ④損益計算書の構造をつかむ。
    ⑤貸借対照表の構造をつかむ。
    ⑥会計指標を分析する
    ⑥百分率財務諸表をチェックする。
    ⑦キャッシュフロー計算書をよむ
    ⑧成長率計算で成長スピードを
    ⑨事業セグメント情報をよむ


    ・決算書を見る前に企業を想像することは非常に重要。
    ・貸借対照表を読むための基本法則①大局観。固まりでよむ②優先順位。大きい数値から読む。③仮説思考。考えてから決算書をよむ。

  • 非常に分かり易い。
    タイトルの通り英語の決算書を読むために押さえておきたい基礎(会計基準間の差、英語での単語)を理解させてくれ、また数社の事例をもってどのような状態かの実践を見せてくれます。

    もちろん決算時の表示単語、単位はその会社によっても変わってきますが、この本で大体を抑えてくれるので、自分なりの会社比較を作りやすくなると思っています。

  • 決算書を読む機会は滅多にないけど、会計用語に慣れるには良かった

  • 英語の方が会計用語はわかりやすいというのは意外だった。確かに売上原価なんかは、たしかに英語の方がわかりやすいかも…。誰もが知ってる有名企業を題材に、決算書を読み解くポイントや、英語の決算書を読む際の注意点等に触れられており、満足度が高かった。

  • なみちゃんに決算書の読み方を相談した時におすすめしてもらった本。
    H&MやApple、Amazonなど世界的に有名な会社を例にしながら、読み方を解説している。普段PL/BSを眺めるぐらいしかしてない私には1章が理解の限界。1章の考え方をまずはちゃんと身につけて、他の章も使えるようにしていきたい。
    英語の単語集もあって、身につければかなり使えそうな本。

  • 書評というほどのものではないが、読書記録として。

    今年は簿記1級の勉強が予想以上に重くて、あんまり本が読めなかった。
    そのかわりと言ってはなんだが、海外の企業の決算書は結構読んだ。

    今年から投機の主戦場をニューヨーク株式市場に移しているのだが、だいぶ世界が広がった気がする。

    今をときめくアップルもグーグルもアマゾンもフェイスブックも、日本の証券取引所では株は買えない。

    株を買えないとなると、決算書もなかなか読み進まない。でも投資(投機)の対象となると、途端に目が血走って真剣に読み込めるようになる。

    自己採点では簿記1級も努力が実ったような気がするので、来年はUSCPAにチャレンジしようかなと思っております。

    ますます決算書を読むのが楽しくなるな~

  • H&M、アルセロールミタル、ブロックバスター、アマゾン、アップル、ディズニーといった有名企業の決算書を用いて、主に財務3表の読み方を解説。

    英語のまま読めるように対訳やボキャブラリーに関する解説が充実しているが、財務分析の入門書としても最適。本書でも謳っているが、日本語の難しい会計用語よりもシンプルな英語の会計用語の方が何を指しているか分かりやすい点もあって、初学者が最初に手に取る本としても十分使えると思う。

    各企業の財務諸表を取りだしてじっくり読みたい一冊。

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著者プロフィール

1989年、慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。米国ニューヨーク州ロチェスター大学経営学修士(MBA)。富士銀行(現みずほ銀行)、英国バークレイズ証券、ベンチャーキャピタルを経て、2004年にオオツ・インターナショナルを設立し、代表取締役に就任。米国公認会計士。会計・財務に関わるコンサルティングや、年間40社の企業を訪問し、アカウンティング(財務会計、管理会計)、コーポレート・ファイナンスを中心に、日本語、英語による実践的マネジメント教育に従事。ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学大学院客員教授。早稲田大学大学院経営管理研究科、慶應義塾大学理工学部でも非常勤教員として指導している。東京証券取引所上場企業複数社での社外役員を兼務。著書に『ビジネススクールで身につける会計×戦略思考』『ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力 ビジネスモデル編』(以上、日本経済新聞出版)、『企業価値向上のための経営指標大全』『戦略思考で読み解く経営分析入門』『英語の決算書を読むスキル』(以上、ダイヤモンド社)、共著に『会計プロフェッショナルの英単語100』(ダイヤモンド社)などがある。

「2022年 『ビジネススクールで身につけるファイナンス×事業数値化力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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