ソーシャルメディア進化論

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016312

作品紹介・あらすじ

本書では、ソーシャルメディア・マーケティングの第一人者が12年の歳月をかけて確立した最新手法を初めて公開する。花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンなど約300社を支援してきた実績をもとにソーシャルメディアを網羅的に分析し、消費者ネットワークを収益化する方法を解説する。

感想・レビュー・書評

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  • フォトリーディング
    ソーシャルメディア

  • 企業がソーシャルメディアとどう向き合うか、を多角的に分析する。企業と消費者の関係構築にソーシャルメディアをどのように活用することができるのか。SNSが一般化されるにつれ、とりあえず導入するだけでは立ち行かない。より消費者の視点に立つとともに、さらには相互に企業コミュニティを育てるために、これらの場を通じた情報交換はもとより消費者の帰属意識を高めていくことが大切である。実はこれらSNSを通じた社会では、リアルな社会と同様に、いやそれ以上に、企業が消費者と真摯に向き合うことの重要性をあらためて認識する必要があることを痛感する。

  • ソーシャルメディアとは何かというよりも企業コミュニティ(企業SNS)とは何からどのような効果があるかといったことが書いてある。
    とてもわかりやかった。経験談なので信憑性がとてもある。
    そんなに簡単にはいかないだろと思いながらも、確かにそうだなと思えた一冊。
    読んでよかった。

  • まさに現在のソーシャルメディアについて、過去のパソコン通信で主流だったニフティーサーブ(若い人は??だと思いますが。。)から2ちゃんねる、ミクシィ、FBと言った時代的背景から既存メディアとの関係、マーケティング視点から非常によくまとめられた本です。
    実名性と匿名性に関する議論やマスメディアは消えるという主張に対して、“新しいメディアがその特性に気付いたとき、旧来のメディアもまた自らの特性にきづいていく”という言葉通り、新しいソーシャルメディアは今の時代に必要とされ出現し、既存マスメディアは彼らが提供する価値を認識する必要があるのでしょう。
    ソーシャルメディア、IT、マーケ、Webに興味がある方は必見の1冊だと思います。もう少し読み込んで、少しまとめたいと思います。

  • 「最もインターネットらしいことをやろう」という志。ソーシャルメディア時代において、企業は悪者ではなく、情報発信/社会貢献を行いたい消費者が社会と繋がるハブになれるという着眼点に大いに共感。

    コミュニティーの質的側面に着目し、顧客獲得/育成(販促)とインサイト抽出(リサーチ)という成果を同時に提供できるマーケティング装置としての企業コミュニティーを作りあげていく過程は、実にスリリング。

    また、会員/サポーターをリサーチに活用するという側面だけでなく、リサーチに参画すること自体が顧客育成⇒コミュニティーの活性化に繋がるという企業コミュニティーの生態系/ダイナミズムにも示唆深い。

    「サポーター」が会員/消費者のハブとなり、企業の担当者が会社のハブとなり、相互に対話を通じた関係構築を継続的に行っていくことで、スキル/ノウハウの蓄積とロイヤリティーの形成がなされていき、消費者と企業が相互信頼の元、ダイナミックに繋がっていく。そうした、企業コミュニティーというモデルは、次世代マーケティングの主流になるという強い確信を持った。

    FMCGの世界では、従来型のマスマーケティングが、相対的に有効に機能しており、短期的に大きく企業コミュニティーへ予算シフトをするのはハードルが高いのですが、成果が出るまでに時間がかかる、成果が出始めると等比級数的に恩恵にあずかれるという同モデルの特徴を考えた際、着手しないという判断は、将来、取り返しのつかないことになるという思いを強くした。

    ありがちな、成功事例を再構築した企業宣伝本とは異なり、正解に辿りつくまでの紆余曲折を包み隠すことなく、すべてを開陳した貴重な一冊。正直、ここまで書いてしまって大丈夫か?と心配になってしまう必読の1冊です。 

  • ソーシャルメディアの限界から企業コミュニティの可能性へ。
    ソーシャルメディアの物珍しさが薄れてきて、そこから企業コミュニティへ流れるのは飛躍とは思う。別物と思えば理解できるかも。
    広告もメディアの時代→ツールの時代→場の時代へと変化した。商品への反応の調査も定量調査(アンケートなど)であれば当たり前の物しか集められず、定性調査(家庭訪問やグループインタビューなど)では一度の出会いしか難しい。起業でコミュニティを上手く作れれば、本音の意見を時間を追って集める事が可能。
    目の付け所や閃きが面白いというよりも、努力して築き上げたノウハウに可能性を感じる。著者の会社で無料説明会をしているので、職種から興味を持てれば行ってみる価値はありそう。

  • 一見、タイトルだけを見れば、
    昨今、出版ラッシュのtwiiterやfacebookなどの
    コミュニケーションツールを
    テーマにしているようにも見えるけど、そうではなかった。

    主に顧客同士の情報交換の場を
    企業としてどのように用意し、
    収益化を図るか、といったことがまとめられた
    「企業コミュニティの場づくりと運営」
    についての考え方がまとめられた本。

    オープンなコミュニケーションプラットフォームの活用事例というよりは
    クローズドなコミュニティ事例を前提に話されるだけに
    「ソーシャルメディア進化論」と名づけるには
    少しテーマが狭過ぎるのでは、とも思う。

    一番、参考になったのは、
    企業コミュニティのマネタイズについて書かれているくだり。

    ・企業コミュニティとは帰属意識を高めるのに非常に効果を発揮し、
     その結果、購入を検討する機会の頻度が向上する。
    ・また、コミュニティ発のコメントやレビュー、意見が、
     検索エンジン経由で、新規顧客を流入につながり、
     態度変容にまで大きな役割を担う。
    ・KPI=交通量(発言量)と感謝の量

    企業は商品やサービスを軸に
    顧客や見込み客とリレーションを図りたいものの、
    生活者の関心はもっと大きなカテゴリーや分野に向けられるので、
    そこのギャップをどう埋めながら、
    生活者と継続的にコミュニケーションしていくための
    テーマ設定やネタづくりなどが難しいところなのだが、
    そのあたりについては、一切触れられていないのが
    とても残念。

    自分にとっては勉強になることが多かったが、
    「ソーシャルメディア進化論」とは呼べない気がして、
    ★4つにしました。

  • 最近多数出版されている「ソーシャル~」本の中ではずば抜けて面白い。
    芸術学部出身の筆者の経歴からか、創業から今に至る思いからか、少し「くどい」表現なども多いが、それを差し引いても「ソーシャルメディア」全般に関しての分析はかなり興味深い。

    特に、3章の「ソーシャルメディアの地図」はよくまとまっており示唆深い。
    またじっくりと読み返したい本です。

  • コミュニティが今なぜ必要なのか?
    ソーシャルメディアの特徴を4象限に整理し、多角的に説明された。
    インターネットの普及→価値観の多様化→従来の企業が行うマーケティングの限界→消費者とともに共創する。
    コロナ禍もあり、人との繋がりが希薄になった今よりコミュニティという場の重要性が染みた。

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