君たちに伝えたい3つのこと―仕事と人生について 科学者からのメッセージ
- ダイヤモンド社 (2010年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478012628
作品紹介・あらすじ
世界的に活躍する科学者が初めて書いた仕事・生き方論。
感想・レビュー・書評
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何だか身につまされる話だったなぁ。
ずっと臨床がやりたくて、その時は役に立っている感があって、研究の事は特に考えていなかった。
読む本も患者さんとのやりとりや大変でもひたむきに頑張る臨床家の話だったり。
中途半端になるよりは、臨床に全力でそれはそれで良かったと思う。
本当に研究をやりたかったら何らかの行動を起こすはずだし、それをやった人だけが実績を残すのだと思う。
全然研究ができない10年目もきついけど(役割的には教えないといけない立場だから)、この後の戦略をどうするかと考えるきっかけになったと思う。
研究と臨床の両方できる人間を育てる、というのは、やっぱり研究を専門としている人には敵わなくて、ある程度のものになってしまうのかも。もうそうしたら臨床の一部だね。
他職種とのコラボレーションで良い影響を起こす。
教育の拠点となる。マネジメントをしっかりやる。
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自己啓発
ビジネス -
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若いうちにクリエイターをやってみる、という選択。自分にいいわけしないこと。
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研究者という目線から書かれてはいるけども、みんなにいえること。
特に学生には読んでもらいたい1冊。 -
内容は薄いのでサクッと読めます。内容が過激なので学会誌での連載がボツになったと書かれていますが、つまりは学会誌という学会の顔になる場で、浅慮なことが書かれ過ぎているのでボツになったんだと思います。他の方も指摘されている臨床医Disをはじめ、いろんな職や立場の人をルーチンワーカーだと言ってDisってます。例えば創造性が無いと筆者が指している「似顔絵を描く人」にもデフォルメの仕方において創造性が必要であること、クリエイターの代表として挙げている「研究者」も日常やっていることの大半がルーチンワークに毛の生えたようなものであること、等々考えると筆者の書き方にはもやっとする部分が多い。でも、クリエイターになりたいという著者と同じ思いを持ちつつ、その覚悟がハンパな方には響くと思うので、特に「1年くらい〇〇やってみたい」という思考を良くしてしまう人は薬として読むと良いかもしれません。
<印象に残った部分にコメント>
・アメリカで人の研究手伝おうとしたら"It's not your job."と窘められた話。アメリカで全く同じこと言われたことあって印象に残ってるんだけど、逆に言えば、日本では It's your job なわけです。ラボ内で上級生が下を教育しないといけない場面は多々ある。そういう役割を監督ではなくコーチと呼び、そんな役割になるなと説いていますが、必要だからコーチの役割の人間が発生しているのが日本の研究社会の現状です。自分の仕事をしっかりすること、他人の仕事に手を出しすぎないこと、は非常に大事だと肝に銘じつつ、研究におけるアドバイスは、口頭なりブログなりで適切に後輩に伝えるよう心がけ、場合によってはかなり丁寧に面倒をみることで、ちゃんと人が育つ研究室になると思います。
研究と社会のかかわり、高等教育環境などが変わりつつある中、既存の評価枠の中で個人的に最適化することだけを説いている筆者の戦略を皆がとると、日本の学術社会の行き詰りを招くのではないかと感じました。つまり、学術コミュニティに貢献する仕事をやる人が居なくなることで、持続可能な学術発展が阻害されるということです。
・本人は34歳で九州大学に教授として迎えられた優秀な方ですが、教授になったらそれはそれで雑用がたんまり降ってきて研究実働できないんじゃないか、1年2年を節約してそこまで生き急いで他のことを犠牲にする価値のある研究キャリアかは疑問があります。分野によるのかもしれません。
・You can't have everything. 著者はこれが一番言いたかったと書いています。これは大事。自分の仕事を何にするかということについて試行錯誤する限度を著者は25歳くらいだと言っています。ご本人が結婚していらっしゃるのか知りませんが、あなたが結婚など他のことにも価値を置くのならば、より一層研究における軸をしっかり一つに絞ることは重要になると思います。
<というわけで>
目標と戦略を持てとか、中途半端な覚悟で無駄な時間を過ごすなという点には同感であり、背筋を正される思いがしました。僕を含め、彼の主張に反感や違和感を覚える方はそれなりに多いと思いますが、それが「デキナイやつの僻み」にならないように彼とは違う目標と戦略をしっかり立てて生きろって話なのかと思います。 -
臨床医を貶め過ぎな感は、正直尊敬できない。
ただし、日本発の臨床論文に革新的なものが無いのは、同意できる。
後半の研究ノートやプレゼンに関する内容は参考になった。 -
結果=才能×努力
一日は万人に平等な24時間しかない。
大きな家を建てるには積み木(知識)と積み方(ロジック)が両方必要