- Amazon.co.jp ・本 (625ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478002377
作品紹介・あらすじ
戦略経営の時代に先駆けたマーケティング・コンセプトの原点。Harvard Business Reviewへ寄稿した全25本の論考を収録。
感想・レビュー・書評
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こちらも改めてマーケティングとはなんぞや?と勉強するため。
驚いたのは、まあそうだよね、って内容の連続だった事。
1960's,70'sに書かれた本にも関わらず、当時はそうだったのかって感想ではなく最近のマーケティング本と言っていることが変わらないから「面白くないなあ」と感じたことが面白かった。
(顧客との長期的関係が大事、調査に頼り過ぎない、商品のライフサイクルを捉える、広告は嫌われ者だ、エグゼキューションが大事などなど)
今のところの解釈としてはマーケティングとは「カスタマーに選ばれ続ける仕組みを作る仕事」で、分解すると以下3つを行う仕事全て。
①カスタマーに想起してもらいたいポジションを決めること
②そのための施策を指揮して動かすこと
③施策が回り続ける仕組みを作ること
森岡さんとかがマーケは組織作りだ、って言っているのは③があるからなんだと思う。単発で良いなら別に組織化する必要はない訳で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前から読みたかったセオドア・レヴィットの論文集。古いものは1950年代の論文だったりするので、古典でも読むつもりで読み始めたのだが驚いた。半世紀以上前に書かれたものとは思えないほどに的確且つ分かりやすいマーケティング論が展開されている。
今でもよくマーケティングの説明の際に用いられる「顧客はドリルを買うのではない、ドリルを使って作る穴を欲している。」という説明。製品ではなく、顧客に体験を買わせるという視点。製品を売る時は、同時にサービスも売らなければならなくその重要性は今後増していくという視点。今でこそ良く言われるが、これがそんなに昔に書かれていたのは本当に驚いた。
例えば最近の方向性がおかしいと言われている任天堂。この本に書かれている通りに解釈をするのであれば、任天堂は「ゲームを作っているのではない、エンターテインメントを提供している」と考える事が出来る。そう考えるとDSやWiiが目指している方向や、元々が花札メーカーである事も繋げて考える事が出来ると思う。(むしろ、ゲーム機のライバルと張り合おうとした64やゲームキューブの方がぶれていると考えた方が当て嵌まりが良い。)
ただ、最後の方に補填としてマーケティング論以外の著者の論文が纏められているのだが、こちらの方の切れ味が良くない。マーケティング論ほど納得感が感じられない。おまけとしては割かれているページ数も多いし、蛇足だったのではないかなと思う。
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マーケティング論の本質を学ぶことができた.
本書はセオドア・レビット(マーケティング界の巨匠)が「ハーバード・ビジネス・レビュー」に投稿した全論文およびインタビュー内容のまとめたもの.
ページ数が625ページと多く,また難解な表現も多いため,読み終えるのに時間を要した.内容は理解しやすかった.
私はマーケティング論の初学者で,
「MBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた (KADOKAWA)」
に本書が紹介されていたため,本書を読むことを決意した.
本書を通して,マーケティング界の大家だというセオドア・レビットの考えを知り,マーケティングの本質を学んだ気になれたため,非常に本書を読んでよかったと思う. -
その辺の自称コンサルがいろいろいってるのを聞くと、「あー、それ60年前にも同じ話聞いたわー」ってなるタイプの本。
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この本の素晴らしい点は、ほとんど特別なことを語っていないにも関わらず感心させられるというところにある。
当然考えるべきことでありながら多くの人々が見落としがちであるというポイントをピンポイントで指摘するという洞察は本当に素晴らしい。
有名なマーケティング近視眼をはじめ、広告やブランディングなど領域も広くマーケティングの多様な考えを学習するのに適している。 -
マーケティングの歴史から、分かりやすい理論の展開など、とても内容の詰まった名著。価格以上のお買い得感がありました。
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マーケティングを学ぶ人にとっては必読の本です。
グローバル・マーケティングの定義を最初に唱えたレビットはコトラーとならぶマーケティング界を代表する学者です。