わたしのげぼく

著者 :
  • アルファポリス
4.30
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本棚登録 : 801
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434236310

作品紹介・あらすじ

「ほんとうに、しかたのないやつだな。わたしのげぼくは」――泣き虫でどんくさい「げぼく」と一緒に暮らす、かしこいネコの「わたし」。なでられたり一緒に遊んだりして毎日「げぼく」に尽くされ、時にはケンカをしながらも、「わたし」は幸せな日々を過ごす。月日が流れ、年老いた「わたし」は、かしこいゆえに自分がどうなるかを悟った。そして「げぼく」への想いを残し、別れの時を迎える――神保町「にゃんこ堂」のアネカワユウコさん感涙推薦! アルファポリス第9回「絵本・児童書大賞」参加作にイラストをつけた感動絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 新聞広告で見かけて読みたくなった絵本です。

    この絵本を読んで、真っ先に思い出したことがあります。
    私は16年間共に暮らした猫を亡くしたことがあります。
    その時は父が亡くなった時よりもたくさんの涙を流しました。
    何日たっても、何週間たっても涙は止まりませんでした。
    そしてペットロス系の本を何冊も読みました。

    それで、涙をやっと止めることができたのは先に亡くなってしまった、犬や猫が飼い主を待っていてくれる「虹の橋」という場所があるということを知ったこと。
    ただし、自殺をして亡くなった人間だけは「虹の橋」でペットと再会することができないそうです。
    その時、私は何があっても自殺だけはするまいと強く思いました。

    うちの猫はこの「わたしのげぼく」のツンデレな「わたし」とは180度性格の違う優しい猫です。
    こんなツンデレな猫が待っていてくれるのだから、うちの猫もきっと待っていてくれます。
    うちの猫が駆けてくるのが見えるような気がします。

    この絵本の「わたし」は、その性格の悪さに意外性があるところが魅力なのはわかっています。

    あまり本のレビューになっていなくてすいません。

    • まことさん
      りまのさん。
      「虹の橋」はペットロス系の本にたくさん出てきました。PCで検索しても色々でてくると思います。
      りまのさん。
      「虹の橋」はペットロス系の本にたくさん出てきました。PCで検索しても色々でてくると思います。
      2021/04/23
    • 魚雷屋の読書録さん
      うちにも1歳のネコがいます。自分に懐いていますが、どちらが先に逝くのか。先に逝ったら待っていろと話していますが、ネコの耳に念仏ですかね。
      うちにも1歳のネコがいます。自分に懐いていますが、どちらが先に逝くのか。先に逝ったら待っていろと話していますが、ネコの耳に念仏ですかね。
      2022/11/01
    • まことさん
      魚雷屋さん♪
      猫ちゃん1歳なんですね。可愛いでしょうね。1歳ではまだこれから可愛い姿をこれから色々みせてくれるのでしょうね。楽しみですね!
      魚雷屋さん♪
      猫ちゃん1歳なんですね。可愛いでしょうね。1歳ではまだこれから可愛い姿をこれから色々みせてくれるのでしょうね。楽しみですね!
      2022/11/02
  •  私と下僕。「わたし」はかっこよくて、かしこくて、すばやい。知的なねこには、「わたし」と言うのがふさわしいらしい。「わたし」に尽くすどんくさい人間は「げぼく」なのだ。
     
     ねこと人間では流れる時間が違う。4歳の下僕の男の子は大人になり、18歳の賢いオス猫は、己の死期を悟る。

     最後は「わたし」の「げぼく」に対しての想いと天国からの呼びかけ。子ども向けの本でここまで書くか。そうか、絵はあとから付けたものか。文章だけなら、それもありか。アルファポリス第9回「絵本・児童書大賞」参加作に絵を付けた本。

  • 子どもに向けての絵本というより、大人にもしっかりと気持ちが伝わった。

    このネコの想いがひしひしと伝わってくる。
    自分よりも小さくて弱いと思っていた男の子へ託すその想い。
    大人のことばよりネコのことばのほうが、より深く感じるのは、いっしょに過ごした貴重な時間だからこそなのだろうか?
    ネコだから響くのか…
    イヌではなくネコだからなのか…
    きっと、このネコだからなのだろう。

  • これは泣ける絵本ですね。

    動物を飼ったことがある人。
    誰かを大事に思う人。

    きっと共感できると思います。

    絵は好き嫌いがあるかもしれません。
    猫検定などのイラストをされている、くまくら珠美さんです。

  • 動物ものには目一杯弱い私。
    この作品も、もちろん泣きました。

    子供のおもちゃを落として壊して泣かれ、
    お詫びに獲物をプレゼントして、また泣かす(泣くほど喜んでいるって誤解してるけど)。

    旅立つ時の
    流れ星をとってやろうという優しい気持ち。

    そして、未来にこちらにくることを待っておく…という言葉。

    もう、涙なしでは読めませんでした。

    本当に素敵なお話で、大好きです❤️

  • この本ね、ほんとに良い、のよ。ラスト近くなって、涙ぐんでしまいました。

  • 猫は、自分の為になることだけで行動していることを、どこかの本で読んだことがあるが、時折、本当にそうなのだろうか? と思う時がある。公園で、じっと見つめられたときなど。

    猫を飼っている人にとっては、おそらくこれまでの思い出が蘇るような作りに、共感できると思います。あいにく私は野良派なのでね(決して、ペット禁止の賃貸に住んでいるからではない・・多分)。
    でも、最後になって認めるところ、可愛いな。

  • 〝わたしはネコだ。性別はオスだが『わたし』と言っている。知的なネコには『わたし』がふさわしい...わたしを選んだのは4才の男の子。かれはわたしの世話をすると言いはった。わたしに尽くすのは当たり前だろう。かれ、という言い方はよそよそしいな。言い直そう。かれは、わたしの「げぼく」である...どんくさい「げぼく」と一緒に暮らす「わたし」 「ほんとうに、仕方のないやつだな、わたしのげぼくは」・・・〟ともに笑い、時には喧嘩し、やがて迎える切ない別れのとき、そして天国での再会の誓い ― 意表をつくネコ好きの絵本。

  • すべての猫好きにささげたいとても心に残る一冊。飼い猫”わたし”は飼い主のことを”げぼく”と呼ぶが最後にはそれを超越した絆を感じる。絵も可愛らしくてぜひあなたの本棚にも一冊!

  • ベストオブ泣ける絵本。

    何度読んでもげぼくの私は涙無くして読めません。

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著者プロフィール

2016年にWeb上に掲載した「わたしのげぼく」で第9回アルファポリス絵本・児童書大賞に参加し、同作にて出版デビュー。他の著書に『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。』(メゾン文庫)がある。

「2020年 『九つ憑き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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