アドラ-を読む: 共同体感覚の諸相

著者 :
  • アルテ
3.69
  • (3)
  • (4)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434190650

作品紹介・あらすじ

フロイト、ユングと並ぶ心理学の巨匠アルフレッド・アドラーを読み解く現代人の生き方に再考を促すアドラー心理学の全貌!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 紀要資料
    オーテピア

  • 1

  • すっかり以前に読み終わっていた気でいたが、
    意外にも読んでいなかったので図書館で借りた。

    「嫌われる勇気」の中身をブロック化したような感じ。
    大学の講義のレジュメを読んでいるようで非常にわかりやすい。

  • 副題は「共同体感覚の諸相」である。アドラーの「個人心理学」をアドラーの著作を引用して解説している。▼アドラーの心理学はフロイトの原因論に対して目的論であるという。人間は決して環境から一方的な影響を受けるわけではない。その状況の中でどう生きるかは、本人の決断にゆだねられている。それが自由。▼共同体感覚が大事。他者の存在を認め、他者にどれだけ関心を持っているか。自分のことを忘れ、他の人のことを考える。与え、貢献する機会を探す。それはよきホステスに似ており、ゲストが気持ちよく過ごせたら幸福なのだ。▼避けるべき神経症的論理とは「もし・・・だったら幸福になれるのに!」。可能性にばかり賭けることであり、今の行為がない。▼アリストテレスが生きる意味を問われたときの答えは、「目的は行為に内在する」。目的が未来になければならないということにはならなく、今の行為がすべて。▼内容が多岐にわたり、再読する必要があると感じた。

  • 誰かが始めなければいけない。

  • 常時アドラーの著作からの引用が出てくるので、筆者が言いたいことなのかアドラーが言っていたことなのかわかりづらくて、そこが少し読みづらかった。
    他人の視点から見ると、ひとはありのままでいいけど、そのひと自身の視点から見ると「善く生きる」ことが求められるって書かれているところが、鮮やか。自分もすごく思うところなので、そのことが書かれていることがうれしかった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸見一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×