でんでんむしのかなしみ

著者 :
制作 : 保坂 重政 
  • にっけん教育出版社
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本棚登録 : 66
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434060854

作品紹介・あらすじ

生きるということ、そして切れめのない命のつながりをみつめて-ふかい思いをこめた名作二編。

感想・レビュー・書評

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  • 国語の教科書にも出てきそうな、素敵な挿絵と、深いお話です。壮快で明るい話ではないけれど、苦しいときにちょっとホッとするような、そんな含蓄に富んでいる。美智子様もオススメとのこと。

  • 2作品収録。収録作品:「でんでんむしの かなしみ」「きょねんの木」

    図書館本。

  • だれでも みんな かなしみをもっているんだな と おもった。

  • みんなもってる悲しみの話と
    約束を果たす小鳥の話
    どちらも深くてぐっとくる

  • 『橋をかける』の美智子様のスピーチに登場するお話。
    新美南吉らしい哀しみが、静かに心に残る。

  • 1930年くらいに書かれた作品なんですよね。
    ずっと昔から読み語られてきた作品には、やはり時代を超えた感性が宿っていると思う。
    決して悲しい物語ではないのです。
    だけどジーンときちゃうんです。


    「私は今まで、うっかりしていたけれど、私の背中のからの中には、悲しみがいっぱいつまっているではないか」

    生きていけないと嘆き、でんでんむしはお友達のでんでんむしへと自分の悲しみを訴えます。
    しかしお友達のでんでんむしの背中のからのなかにも悲しみがつまっているということを知るのです。


    生きるということは決して楽しいことばかりではない。
    悲しいのは、辛いのは自分だけではない。
    誰もがみな、悲しみを持ってそれでも強く生きている。
    自分の悲しみは自身で乗り越えて行くしかない。
    人を羨んだり、自分を悲観して生きていくべきではないと、この物語は教えてくれます。

  • いいお話しなのだろうけど、読んで心にずっしり来るのは、子供じゃなくて大人の方だと思った。

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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