- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434060854
作品紹介・あらすじ
生きるということ、そして切れめのない命のつながりをみつめて-ふかい思いをこめた名作二編。
感想・レビュー・書評
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国語の教科書にも出てきそうな、素敵な挿絵と、深いお話です。壮快で明るい話ではないけれど、苦しいときにちょっとホッとするような、そんな含蓄に富んでいる。美智子様もオススメとのこと。
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2作品収録。収録作品:「でんでんむしの かなしみ」「きょねんの木」
図書館本。 -
だれでも みんな かなしみをもっているんだな と おもった。
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みんなもってる悲しみの話と
約束を果たす小鳥の話
どちらも深くてぐっとくる -
『橋をかける』の美智子様のスピーチに登場するお話。
新美南吉らしい哀しみが、静かに心に残る。 -
1930年くらいに書かれた作品なんですよね。
ずっと昔から読み語られてきた作品には、やはり時代を超えた感性が宿っていると思う。
決して悲しい物語ではないのです。
だけどジーンときちゃうんです。
「私は今まで、うっかりしていたけれど、私の背中のからの中には、悲しみがいっぱいつまっているではないか」
生きていけないと嘆き、でんでんむしはお友達のでんでんむしへと自分の悲しみを訴えます。
しかしお友達のでんでんむしの背中のからのなかにも悲しみがつまっているということを知るのです。
生きるということは決して楽しいことばかりではない。
悲しいのは、辛いのは自分だけではない。
誰もがみな、悲しみを持ってそれでも強く生きている。
自分の悲しみは自身で乗り越えて行くしかない。
人を羨んだり、自分を悲観して生きていくべきではないと、この物語は教えてくれます。
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いいお話しなのだろうけど、読んで心にずっしり来るのは、子供じゃなくて大人の方だと思った。