- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784426127299
作品紹介・あらすじ
世界のビジネスパーソンが憧れる「おもてなし」、
それを体現するのが「茶道」。
海外では茶道=日本と考えられています。
千利休、わび・さび、表千家・裏千家など茶道にまつわる
言葉をあなたは説明できますか?
欧米では自国のカルチャーを語ることで、アイデンティティを
表現することができます。
グローバル茶道家である著者が教える「茶道の知識」をしっかりと学び、
欧米でしっかりと発信することで、ビジネスを前に進めていきましょう。
また、茶道は総合伝統文化であり、学ぶことで、華道・禅なども
わかるようになります。一つ知れば、いくつもの知識が身につく
茶道を本書ではわかりやすく解説。
茶道500年の歴史を習得しましょう。
感想・レビュー・書評
-
外国の要人をおもてなししたくだりとか、ちょいちょい自慢話が多め?と思ってしまった。
ただ、なんとなく茶道を知りたい人には効率よく色々ざっくり知識を得られそう。歴史も、茶道の心得的なものも、茶道にまつわる英語での言い回しなどなど。
私自身が茶道を始めた頃に先生から聞いたことがたくさん出てきて、初心に返った。利休の教えは仕事や現代の生活でも活かせる気はする。
全然お稽古に通えていないけど、稽古場だけが茶道に通じているわけではないし、抹茶と茶筅があればとりあえず薄茶は点てられるんだよね…持っていても全然飲めてないので、早速夫と二人分やってみるかー、という気にはなる。
茶道の点前の動きはムダがないし、美しい。そんなふうに日々の行動ができたらいいんだけど…。イチローのバッターボックスでの動きに茶道を連想する、というビートたけしの話は妙に印象に残った。
まずは目の前のことに集中するのと、時間や気持ちに余裕を持ちたい。これがなかなか難しいんだけど…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人なのに茶道には縁がなくまったく知らない
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―
樹木希林氏の日日是好日の映画でも知られる
こちらを読んで以来、なんとなく尊敬する作法となっていた。
お点前を習うとは思えないが、日本人としてどんなものかは知っていると
お茶だけでなく、お花や庭、着物や立ち居振る舞いにも活かせるのではと、教養としての茶道も読むことにした。
利休のお茶のこと、その歴史のこと
流派について
そしてお茶室の色々な細工など
難しくなく書かれていてとても読みやすかった。
なかなか機会はないけれど、そうした習い事を芯にしている方々がいらっしゃることに尊敬の念を抱きました。
茶道がマインドフルネスにつながると言うことが心に残った一冊でした。 -
茶道の入門として分かりやすい
しかし、茶道の奥深さを学んでいる最中のため、教養を身につけるための道具にしたくないという思いから星3にした -
「私、茶道で食えてます」感が強くて、自慢話を延々聞かされてるいやらしさがある。あと、ビジネスエリートは出てきません。
-
禅との繋がりや茶道の歴史など、分かってはいたけどより整理され、言語化されていて読みやすかった。
網羅的に茶道を学べる一冊。 -
「教養としての〇〇」というタイトルの本、意外とハズレがない。
https://introbooks.info/practical/tea_ceremony_as_a_culture/ -
日本人の国際化という文脈の中で、海外にいった日本人が日本の歴史や文化を語ることができないところに問題があるといわれて久しい。
日本文化を象徴するものは種々あるが、本書では茶道を日本文化を知る入口になるものだとし、茶の湯の歴史、背景、精神をとおして茶道を解説する。
日本文化を象徴するものはたくさんあるが、茶の湯が海外にでて日本文化をかたるときに便利な点は、
蘊蓄が語れる。茶の湯そのものに加え、建築、焼き物、書、画、活け花等々の日本文化要素を茶の湯の構成要素として語れる。
実際に体験してもらえるコト文化である。正式な茶会を開こうとするとなかなか敷居が高いが、お茶を飲む、お茶を飲むことで主と客が心を通じ合わせるということはどんな形式でもできる。茶碗、棗、茶筅、茶杓、袱紗はコンパクトにまとめて携帯が可能。あとは湯があれば茶の湯は行える。
ちかごろ流行の「おもてなし」を具現化している。
といった点があげられよう。
書名からすると、ビジネス書っぽい雰囲気をあたえるが、難しそうな用語を簡単に解説してくれているし、海外での筆者の経験をふまえた記述で、茶の湯についてまったく知らない人でも入門書としてわかりやすく読める本である。
茶の湯は奥が深いが敷居は案外低いものである。私自身は茶道は習っていないが、御抹茶をいただく機会は良くあるし、簡単な茶会に招待いただいたこともある。本書で書かれたことを踏まえて茶の湯にふれてみることで教養としての茶道もされに理解できると思うのである。 -
知見がなかった為、読みやすい内容でした。
初心者の方には茶道の背景もわかるので、良いと思います。 -
長年茶道に親しんではいるが、ビジネスにおける教養という観点から考えたことはなかったので、興味を持って読み始めた。導入として書かれている外国の賓客とのエピソードには若干さめざめとしてしまったが、そこからの展開はわかりやすくよかったと思う。ただ時間のない読者にもポイントをつかみやすいようにという配慮からか、色文字や棒線、一文ごとに行間を取る、などの誌面デザインは、集中力を途切れさせるので不要では?と思った。