料理が苦痛だ

著者 :
  • 自由国民社
3.22
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本棚登録 : 556
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426124830

作品紹介・あらすじ

「もういやだ。今日のごはん作りたくない」──
毎日「ちゃんとした料理」を「作り続ける」ことに疲れてしまったすべての人へ。
鎌倉で人気「作らない料理教室」主宰のカフェオーナーが教える「作り続ける料理」からの脱出法。

さあ、「作り続ける料理」の苦痛から、今こそ解放されよう!
「インスタ映え」「健康志向」など、毎日料理を作らなければならない人にのしかかる様々な重圧から脱出する方法を伝授。
自由に、自分らしく生きたい、あなたのための一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 確かに~~って思って手に取った。
    毎日料理を作るが、確かに面倒くさい。
    でも台所に立つと、苦痛ながらも習慣になっている。
    お弁当も毎日作るから、普通なのだ。

    だから読んでみて、少し違うと感じるところも多々あった。
    料理をやめてみようとはならない環境。
    そしてレシピも何個か載っているけれども、私は好きでも主人の苦手な物ばかりという・・・

    料理が苦手な人でもカフェを開いて料理教室まで開催できるって凄いので、勇気はもらった気がします。

  • インパクトのある題名に、著者は料理教室を主催するカフェのオーナーさんだということで面白そうと手に取りました。私自身は苦痛だ、とまで自覚したことはないものの、うきうき楽しく作れて出来上がりも美味しいラクラクの期間と、前と同じようにしたはずなのになんでこうなった!一味足りない!作るの面倒くさい!さっきお昼作ったのにもう夕飯なんて考えるの嫌だ!という負の期間が交互に不定期にやってくるよね、とは思っていました。料理は出来ないわけじゃないけど、別に上手でもない、でも食べるのは好き。料理教室を営みながら、教えるのは「料理」というよりは「苦にならないための心構えや準備や環境つくり」といった感じとのこと。私個人はオットはスーパーの買い物は一緒に行くし、食器を準備したり下げたり洗ったりもするし、「これはオット担当」と決めて作って(参加して)くれる料理も複数あるので、だいぶいい方だと思いつつ、やっぱり毎日毎日毎食作るのが当たり前と思われている(思っている)ということは決して「当たり前のことではない」のだな、と確認することができました。かといって全然堅苦しい内容ではなく、読み物としても楽しく読めます。終わりの方にはレシピも載っており、作ってみたいなと思うものがいくつもありました。レシピの書き方が、材料と手順だけでなく「事前準備」という項目で予めここまでやっておいてからメインの作業に入るといいですよ、という構成になっていて、とてもいいと思いました。読んで良かったです。

  • "怖がらず、いったん「作り続ける料理」をやめてみよう。
    作るのをやめると、そこからわかることがある。
    そしてそこから初めて「これなら作りたい」料理に出会えるのだと思う。"

    ちゃんと料理してる方々向けの本だった。
    毎日の料理の呪縛からまずは一旦抜けてみよう的な。
    ランチョンマットとか彩りとかは考えていない私には初めからない柵…。
    仕事中にほぼ毎日、夕飯やらの問い合わせメールが入るから、手を抜いてても気が抜けないんだけども。おっと、ランチ中の今もメールが。この本を読んでもどうにもならないこの状態。いつまで続くのかを考えると憂鬱。
    冷蔵庫は毎日空になるべく頑張っても翌日にはなんだか買い込まれてるし。毎日サバイバル実践中。
    志摩さん欲しい。
    何度も全部捨てて逃げ出したくなってる。
    家にも帰りたくない。
    そんな気持ちで手に取ったので、ちょっと微妙な前半。

    後半になってようやくホッとした。
    ジャムやドレッシングの消費方法とか、大葉や生姜の保存方法とかが載っていてありがたい。
    最後に載ってるお助けレシピが凄い!
    簡単すぎて嬉しい。
    これ、昨日冷蔵庫にあった食材でできそー。
    今夜はこれにしよう!

  • 最初からうなずきっぱなしであっという間に読み終わってしまった。そう、料理が嫌いなんじゃないのに、料理が苦痛になってしまう理由、たくさんあるんですよね。
    後半にはレシピも載っている。一度作ってアレンジできるレシピなら、二度出しても目先が変わって良いなぁと思った。

    この本と同時に、コウケンテツさんの「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」も同時に読んだけど、その本が「しんどいけど作るにはどうしたらいいか」にも触れているのに対し、こっちの本はのっけから「作るのをやめるにはどうしたらいいか」が書かれていたのが面白かった。どっちもオススメです。

  • 「はじめに」をまず読んで「そうそうそう」と膝を打ちましたね。「作り続ける料理や考え続ける料理は愛情の前に日常」、「料理が嫌いな人は決して料理が下手くそな人ではない」、「自分だけなら簡単だけど他
    の誰かがいると途端に料理が大変になる」

    自分は料理は嫌いではないと思ってきたけれども、この本に引っ掛かったということは、案外嫌いだったのか?読んで気がつきました。自分は嫌いじゃないけどめんどくさがるタイプです。

    この本を読んで、鳥学者だけど鳥を好きなわけじゃないとか、苦手を克服しようと頑張ってるうちにスペシャリストになったとかいう話を思い出しました。

    これを読んだら「日常の料理は嫌い」と思う人はかなり楽になるんじゃないですかねぇ?
    どうしてもヤになったらやらない、ってなんて清々しい解決法!

    例えば自分はできる主婦風に作りおきとかやってみましたが、気になってどんどん食べてしまうので食べ過ぎになり(笑)、我が家の生活スタイルには合わなかった。
    パンを焼くと人に言ったら、料理に熱い主婦のように思われることがかなりありますが、大変なとこはホームベーカリーまかせで美味しく食べられればいいだけの人なのに…など、周りからの同調圧力的なものや自分の思い込みも結構ある気がします。

    自分がおいしく楽が一番。ほんとにそうだなと。
    載ってるレシピも簡単かつ本当に美味しそうで作る意欲と食べたい欲がそそられます。
    自分はこの本読んで、「作るのめんどくさい」を肯定してちょっと楽になりました。

  • 作りたい時だけ作れたらなぁ。料理すると何故か体力消耗している。だから 料理があんまり好きになれない。

  • 料理が嫌いな人が、カフェや料理教室を開いて仕事にし、自分と同じように料理嫌いな人を救いたい、と思っているのが伝わってくる本。

    主婦だと、料理は毎日の連続で休みがない。休憩をしないといいパフォーマンスができないのは当たり前だから、思い切って休んでいいんだよ!と明言してくれてるのが嬉しい。そして休む前に食材を失くしたり、お料理お休み中のご飯の手筈をどうするか、の実践まで書いてあるのが、今までに読んだ料理本にはない、斬新な内容だ。しかも料理を休むときは、一食だけ外食するとかでもなく、徹底的に三食作らない、5日間〜それ以上休んだっていいんだ、って書いてあるのが面白い。

    この本は、料理に疲れた主婦だけでなく、普段なんとも思わず食べている家族に正座して読んでもらいたい。

  • たまに「料理が苦痛」になるタイミングが訪れるので手に取った一冊。

    世の中にはいろんな人がいるのだな。
    「八宝菜」と「アサリの味噌汁」のくだりに登場する旦那さんたちにはちょっと勘弁してくれよ…という気持ち。奥さんが作った八宝菜の具材がちゃんと8種類あるか数えてみたり、アサリの砂出しにはちゃんと錆びた釘を使ってよねと言ってみたり…とか。
    ウチの夫がそんな風なら、「お前がスーパー行って具材8種類買い揃えて作ってみやがれ!!!」「お前が錆びた釘持ってこい!!!」と私ならバチギレしそう。
    そんな私はハナから8種類揃える気はなく、五宝菜くらいのものを「八宝菜」と称して食卓に出すし(開き直って「今日は四宝菜よ〜♪」というときもあり)、アサリの砂出しは塩水で十分(夫も同一見解)。
    プロの料理屋さんではなくて家庭料理なのだから、そんなにガチガチにやる必要はないし、ガチガチにやるからもっと苦痛になってしまうんですよね。
    自分にも家族にも持続可能なちょうどいいポイントを探りたいです。

  • はじめに。で引き込まれた。私はほとんど料理を作らないが、作り続けてくれている人の気持ちに寄り添えるのではないかと思い手に取った。

    苦痛に対してはやめること。とてもシンプル。だが難しいこと。
    時間があるからできるはず。という呪縛。時間があってもできないものはできない。
    手料理だけが健康を担うと考えない。
    毎日違うものを食べるという呪縛。
    料理を評価と考えずに、料理のこと、作った思いを会話する。料理に関するストーリーを共有する。

    料理をやめるステップ。準備、決断、実践。
    作るべきと思っている料理と食べたい料理のギャップを調べる。
    過剰であればやめて、期待され過ぎている場合は代替案を作る。

    料理の本だが、主語を変えてやめてみる。と考えるのは生きていく上で大切な考えなのだと思った。

  • 本多さんの言いたいことは分かる。けれども、自分の抱えている悩みとはまた別のベクトルだった。最後にレシピの写真が載ってるだけだけど、それ以外にも、ソースの工夫、盛り付けの工夫のところでは写真があった方が分かりやすいはず。

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著者プロフィール

群馬県生まれ。野菜ソムリエ。オリーブオイルソムリエ。ホームパーティースタイリスト。神奈川県鎌倉市で「café Rietta」を経営し、手ぶらで見るだけの料理教室を主宰。2007年の開校以来、生徒数はのべ1万2千人。遠方からの参加もあり、リピート率が90パーセントを超える。著書に『料理が苦痛だ』(自由国民社)、『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ』(K A D O K A W A)など。

「2020年 『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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