ずっと使えるFXチャート分析の基本 (シンプルなテクニカル分析による売買ポイントの見つけ方)

著者 :
  • 自由国民社
3.93
  • (14)
  • (15)
  • (13)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 298
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426124779

作品紹介・あらすじ

FXの技術習得にはそれなりの時間がかかる
多くの人は「値動き」を学ぶことを飛ばして、すぐに様々なテクニカル指標を使おうとします。実はFXの上達にはこれが遠回りです。多少の時間をかけても、「値動きとローソク足を使ったチャート分析」をみっちりマスターすることこそ上達の早道であり、それは一度身につければ、FX、仮想通貨、株、先物などすべての相場に通用する「一生モノの技術」なのです。

■テクニカル指標には欠点がある
相場の流れやトレンドを見るにはテクニカル指標だけに頼っていてはダメです。レートが移動平均線の上か下かなど、テクニカル指標は視覚的にわかりやすい反面、見た目や人の見方に左右される欠点があります。

■まず「値動き分析」をマスターしよう
チャートを見て、ローソク足が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下落トレンドといった漠然とした見方は間違いです。まず1本1本のローソク足だけでなく四本値を必ず確認します。FXでは同じように見えるローソク足でも、わずか0.1pipsでも前足を超えたり割っていれば、これが相場の転換点となって流れが変わることもあります。
そして終値・始値よりも重要なのは高値・安値。前足の高値・安値を現足が更新するのかどうかに注目し、相場の流れの中で節目となる高値・安値を見つけていきます。すべてのテクニカル指標の元は「値動き」ですから、ローソク足で値動きを追うだけで相場分析はできます。

■相場の勝ち組(多数派)に乗ることで大きく儲けられる
相場の勝ち組に乗るとは、値動きが誰でも儲けられる相場の流れになっている時に、取引すること。相場の勝ち組は、結果としてみんな同じ取引をしています。そのためには素直にチャートに従い、値動きの事実についていくこと。多数派に逆らった安易な逆張りポジションは、多数派の絶好の獲物として刈られるだけです。

■実戦ではレンジをうまく使うのがカギ
売りと買いが拮抗しているレンジは、いつ抜けるかわかりません。レンジを見つけてそのブレイクに注目し、「抜けた」という事実でエントリーするのが基本。レンジブレイクが同一方向に継続したものがトレンドになります。同一方向へレンジをブレイクする毎にポジションを増やし、反対方向へブレイクしたら損切り。これが基本です。

■ローソク足チャートが正しく読めれば勝てる!
このチャートが正しく読める技術を実践すれば、FXはギャンブルではなくなり、利大損小のサイクルができて資産が加速度的に増えていきます。

それらの技術を使って、最新2018年のチャートを追いながら、エントリー・エグジットを繰り返し取引していく方法を実例解説します。大事なことは「意外にシンプル」なもの。余計なことは一切やらないことです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • FXの場合は、4本値で重視するのは高値と安値。
    高値更新か安値更新か。
    朝一で、高値安値の抜けを確認すれば、相場分析ができる。
    ローソク足2本の組み合わせを覚える。
    1,高値更新で安値切り上げ、
    2,高値更新かつ安値更新、
    3,安値更新で高値切り下げ、
    4,高値も安値も更新せず。
    ダウ理論の高値安値は、左右の飛び出した高値安値。それを組み合わせると方向性がわかりやすい。

    多数派についていく。安易に逆張りしない。特にFXでは。
    値動きについていくつもりで。
    損切りポイントは、前か前々の安値を切るライン。
    さらにレンジブレイクすれば、損切ラインをずらす。

    過去の高値安値は節目になる。
    指値注文ではなく逆指値で入る。相場の流れに反しない。逆指値の注文を上下にいれる。反対に損切りを入れる。

    レンジ内で推移しているときは取引しない。
    レンジブレイク後に止まったら、上下に逆指値の注文を置く。またブレイクすれば買い増し。
    損切り幅が大きすぎると思ったら、そもそもエントリーしない。
    時間軸を変えてみて、ほんとうにブレイクかを確かめる。
    かならずレンジはブレイクする。

    レンジ相場の真ん中でニュースが出てもそう簡単には相場は動かない。ファンダメンタルズでは動かない。

    損切り注文を置いたら見守るだけ。またレンジブレイクしたらポジションを上乗せする。
    高値を更新したら、損切を移動する。

    値動きが難しいと感じたら、元となるレンジを探す。たいていはレンジ相場。
    広いレンジになったら取引を休む。
    レンジの期間が長くても、必ずブレイクする。

    フォーメーションを覚えても、売り手と買い手の力関係がわからなければ、現実を理解できない。

  • トレーダーとして働いていますが、自分にはいわゆる自己売買の才能は全くない様子。
    そのため一から勉強し直そうと色々な本を読んでいる最中の中の一つ。

    ローソク足を使った原始的でオーソドックスなトレード方を具体例を交えて解説。

    自身でもこう言ったら基礎基本が足りていないと感じていたのでとても参考になった。
    ローソク足を読み取れるようになるまで本書を読み返してトライアンドエラーを繰り返していきたい。

    ★高値安値の実数を把握しておく事の大切さ(チャートの形だけ見ていませんか?)は反省すべき点だった。

    最後の方でトレンドラインなどへのことを触れられていた。安易にトレンドラインを引いていたがこちらも改め直すいいきっかけとなった。

  • 基礎の基礎、土台をつくるのにとても良いと思う。土台を固めていくことの大事さをこの本をきっかけに知り頑張ることができました。

  • ●先行移動平均線(DMA)/ディナポリ
     移動平均線を水平移動。先より見しやすい様子。詳細不明なので別途調査。

    ●レンジの意識
     直近の高値/安値のセットを意識。そのレンジの範囲内での一時的なトレンドは
     上記レンジに比べれば短期的/威力も弱い。
     レンジの幅が大きいならば潔く撤退(相場を静観しエントリーしない)ことも
     戦略。損切り幅が惜しくなり、レンジ幅で適当な(一時的な)高値・安値を設定
     して逆指値Entryするのはご法度。個人の資金余力と相場は関係ない。
     待つも相場・休むも相場。

    ●筆者有料メルマガ:https://www.fire-bull.info/ni/tkbook/

  • わかりやすくてチャレンジしたくなる手法。
    株でも使える考え方だと思う。!

  • FXの技術を身につけたい人にかなりおすすめ。
    FXの本質である「値動き」についてかなり詳しく解説してくれているので、読み終わった後チャートの見え方が変わる。
    そして自然とダウ理論の基礎が身につく。

  • 『ローソク足の見方が変わる!テクニカルの本質が理解できる良書』

    ■読了時間 2時間47分
    ■この本をオススメする人
     ・FXやCFDで勝てない方
     ・デモトレードで練習中の方
    ■感想
     私はFXではなく、CFDで金(ゴールド)をトレードしていますが、ゴールドや株、仮想通貨にも応用できるチャート分析の基礎が書かれた良書でした。

     内容的には、チャートの高値と安値を見て現状の相場を把握する、いわゆる"ダウ理論"に基づいた考え方であり、テクニカルの本質の部分が詳細に解説されています。様々なトレンドやオシレーター系の指標を使う以前の、ローソク足一本一本の見方にスポットが当たっており、トレーダーにとっての基礎の基礎になりますが、意外と理解していないままトレードしている方も多いと思います。

     著者の手法は、トレンドを把握してシンプルに多数派の動きに付いていくというもので、日足レベルでのレンジブレイクを狙う"スイングトレード"に分類されると思います。この手法をマスターすれば、長時間チャートと睨めっこする必要が無く、メンタル的にも非常に優れていますが、私はまだこの域に達していないので、繰り返し読み込んで身につけていきたいと思いました。

     本としては、過去の実際のチャートを用いてケーススタディを行っていますが、数ページ前の図に対して複数ページに跨って解説が入ったりするので、行ったり来たりで多少読みにくさはありました。また、まったく基礎のないこれからトレードを始める方にとっては、少々イメージがつきにくく、ある程度デモトレードなどで実践を経験されている方にオススメできます。私はこの本を読んだ日から、ゴールドの相場に落とし込むことができ、ローソク足の見方が変わりました。(残念ながら成績は伴っておりませんが・・・)

  • 相場が動く理由は単純
    ・価格が下がる理由=買いが多い
    ・価格が下がる理由=売りが多い
    これだけ

    必要なのは値動きの予想ではなく、値動きについていくこと。勝ち組が参加する相場に乗ること。

    ・高値が決まると言う事は上昇に対して同量の売りがある
    ・安値が決まると言う事は下落に対して同量の買いがある

  • わかっていたようで理解できていなかったローソク足チャートからの情報の読み取り方が、正しく理解できた気がする。
    具体的な事例なども数多く載っており、実際の取引の参考になる本だと思う。
    むしろこれを知らずにトレードしていたかと思うと怖くなる。終了

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

FX取引は2007年から開始。FXを収入の柱とする一方、株式や不動産などへの投資で少しずつ資産形成。週の半分はテニスで加齢と闘うオジサン。2009年ブログ虹色FXを開始。2012年より西原宏一メルマガで、ディナポリ・チャートを使ったテクニカル分析を担当。2016年テレビ東京 ワールドビジネスサテライト他、テレビ出演。FXや投資関連書籍の企画やラジオNIKKEIの投資番組制作協力、FXセミナーの企画構成やレポートの執筆、YenSpa!などへの寄稿や取材協力など幅広く活動。
著書に『誰でも学べば一生役立つ投資の基本技術』、『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX(改訂版)』、『ずっと使えるFXチャート分析の基本』(自由国民社)、『臆病な人でも勝てるFX入門』(池田書店)など6冊。共著に『2022年版 FXの稼ぎ技225』(スタンダーズ)、他5冊、DVDに『ダウ理論で読み取る FXシンプルチャート分析』(パンローリング)がある。

「2023年 『相場の壁とレンジで稼ぐFX〔改訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田向宏行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×