- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784423460726
作品紹介・あらすじ
ひとは,場所に教えられる.パリの街角で,文人や芸術家の筆音に耳を傾ける著者は,人里離れたトルコ南部の松林でローマ土器のかけらと出会い,村人の暮らしに想いを馳せる.皇帝ユスティニアヌスが帝都コンスタンティノープルに収集させたギリシャ古典群に学び,コペルニクスがイタリアで学んだギリシャ古典の来歴を辿ろうとする.それは,ときと場所に縛られて生きるわれわれにとって,時空の交差点をめぐる旅となった.
ビザンツ研究に始まる著者の「旅」は,国民国家の枠にとらわれない歴史と現代を巡る往還となる。その道すがら,ヨーロッパ=地中海世界の各地に、個性ある文化と歴史をたずねた.簡潔な文体で伝える「旅」のエッセイにして,興趣溢れる旅の手引き.英独仏に視野が限られがちなヨーロッパ観を,ローマ帝国および,アラブ・イスラム世界をも含んだビザンツ帝国へと導き,未知のヨーロッパ像を提示する.西洋史はもちろん,現代EUの課題を考える際にも豊かな示唆を与えよう.
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001076811
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筆者は、今講義を受けている先生で、授業も非常に面白い。本書はやや専門向けの詩的な本であるが、随所に先生の授業で扱ったような文明論が散りばめられている。
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当然のコメント失礼します。
はじめまして、日曜読書家です。
こちらにこんなコメントをしてよいものか迷いましたが、大月康弘さんの講義を...当然のコメント失礼します。
はじめまして、日曜読書家です。
こちらにこんなコメントをしてよいものか迷いましたが、大月康弘さんの講義を受けていらっしゃるということは、「橋」がつく大学の学生さんということではないかと推察し、恐れながら申し上げます。
まだ先のことにはなりますが、5月20日(土)・21日(日)に貴校にて西洋史学会大会が開催されるかと思います。私は学生でも研究者でもないため一般として傍聴したいと考えていますが、初めてのことで知人もおらず、正直なところとても心細く思っています。もしやまたくさんも参加されるようでしたら、ご一緒させていただくことはできないでしょうか?突然コメントをしていきなりのお誘いで大変申し訳ありませんが、前向きにご検討していただければ幸いです。
お返事お待ちしております。
自分で申し出てもあまり意味がありませんが、決して不審者ではありません。現在会社勤めをしており、2年ほど前に私大の外国語学部を卒業しております。はじめましてでこういっても無理なお願いと承知しておりますが、ご信頼いただければ幸いです。
2017/01/10 -
日曜読書家さん
初めまして、コメントが来たことは初めててすので、少々驚いております。
日曜読書家さんのレビューや読まれた本をいつも参...日曜読書家さん
初めまして、コメントが来たことは初めててすので、少々驚いております。
日曜読書家さんのレビューや読まれた本をいつも参考にしております。学部生の私よりもはるかに研究に力を入れているものと推察します。
大学に関してはお察しの通りです。西洋史学会大会についても、ゼミの教官から教えて頂き、参加しようか考えていたところです。(もしかすると、学会のお手伝いとして参加するかもしれません)
しかし、5月下旬と言いますと私の所属する部活の大会や就活終盤でもあり、正直なところその時のスケジュールは近くなってからではないとわかりません。
ですので、一先ずは保留させて頂きたいと思います。5月頃になれば就活の予定や部活の大会やオフの日程などもわかると思いますので、その折に再度連絡させて頂きます。2017/01/10 -
やまたくさん
お返事ありがとうございます。お褒めの言葉まで添えていただき、恐れ入ります。私のものなどそれほどのものではございませんが、...やまたくさん
お返事ありがとうございます。お褒めの言葉まで添えていただき、恐れ入ります。私のものなどそれほどのものではございませんが、やまたくさんのレビューは毎度考察が鋭く、書評として非常に参考になります。最近ですと、ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード』に寄せられた文章は、やまたくさんの「好き」が読み手に伝わる素敵な文章だと思いました。聖杯伝説、おもしろいですよね。
さて学会の件ですが、やまたくさんのスケジュールもお構いなしに先走りまして、大変失礼致しました。ご連絡お待ちしております。
部活動に就職活動にと盛りだくさんな春ですね。多忙な時期、どうぞ体調など崩されませんように、悔いのない日々を過ごせますように、微力ながらお祈り申し上げます。
日曜読書家2017/01/10
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『創文』に連載され、創文社から出版されたにせよ、それに触れている章(あとがきも)が異質で、必要を感じません。内容はとても興味深く、写真はモノクロですが非常によく、勉強になります。地図の位置は前でしょう。