私はC-3PO

  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418204045

作品紹介・あらすじ

数々の金字塔を打ち立てた、伝説というべき映画「スター・ウォーズ」がついに完結。その9作品すべてに出演した唯一の訳者が著者アンソニー・ダニエルズ(C-3PO役)である。40数年前にジョージ・ルーカスに初めてあった時のエピソードから、最新作までの撮影の舞台裏が赤裸々に綴られた貴重な一冊。実はスター・ウォーズの出演者がスター・ウォーズの本を出すのはこれが初めて。これまで明かされなかったエピソードが満載。

感想・レビュー・書評

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  • スター・ウォーズ旧・新・続9作品全てに出演した唯一人の俳優による無二の一冊。

    『新たなる希望』で作中最初、つまりはサーガ最初の台詞を発した金色のプロトコルドロイド。砂漠の星タトゥイーンをR2とともに歩く姿はこの目にしっかりと焼き付いている。
    が、撮影の裏側の壮絶さは想像以上。
    あの素晴らしい映像を実現するために、今ではデジタル技術で克服するであろう困難も工夫と発想と熱意で成し遂げてきたことが窺える。

    第五〇回アカデミー賞会場での一幕は驚き。まさか逮捕されかけるなんて!

    回顧の中には人間関係の難しさを綴った部分も多く、アメリカ出身俳優達との心理的距離を語る場面等はしんみりしてしまった。
    それでもマーク・ハミルとの友情は実にかけがえのないものであったようだ。

    アンソニー氏の実直さやプロ意識の高さ、何と言っても3PO、そしてスター・ウォーズファンへの深い愛が伝わってくる文章であったと感じた。


    1刷
    2021.8.12

  • スターウォーズファンと言っておきながら、この人知らなかった。随分嫌な思いしてきたんだなあ。

  •  素晴らしいのひと言!
     42年の齢月はダテじゃあない。

     帯に
    「絶対に全作品観直したくなる!」
     とあるのはウソじゃない。

     いままで気づいていなかった小ネタを逐一確認しながら(こんなときネット鑑賞はらくちんだ)、ついつい一時停止を忘れてその後のシーンにも見入ってしまう。

     そんな小ネタもさることながら、第一作のEp.4の大成功の直後も、ロボットの中身としか認識されず、役者としての存在に悩む姿などは、当人のエッセイを通じてでしか、知り得ないお話。
     いろんな苦労の上に、自分で役柄を、C-3POというキャラを作り上げてきたのだなということがよく分かる。
    本来、無表情な仮面でありながらも、あれだけ感情を見て取れるのは、アンソニー・ダニエルズの努力あってのことなのだ。

     そして、改めてC-3POの存在の大切さを再認識させてくれる。著者の分析は、極めて正鵠を射ている。

    「彼は常に積極的に行動するというより、反射的に行動するにちがいない。けれども、だからこそ観客は3POに共感するのだ。3POの運命は、結局のところ、スクリーンで彼を見守る私たちと同じ。」

     記述は、やはり旧三部作が手厚い。前日譚や、新三部作に至っては、

    「年に一度飾りつけられる、みんなが大好きなクリスマスツリーのような、おなじみではあるがとくに意味のない存在、”懐かしいねえ”と思うだけの存在に。」

     と哀愁を滲ませる著者。確かに、前日譚での扱いは奇抜な外見は印象にあるが、C-3POらしい発言はほとんど記憶にない。
     でもだからだろうか、最終話『スカイウォーカーの夜明け』での活躍は3POとしても嬉しかっただろうなあ。

     C-3PO目線で、また改めて全編を観直してみるか!

  • 前からこの方は知っていた。だが、この方とC-3POとの出会いであれ、スターウォーズでの苦労は知らなかった。スターウォーズファンとして改めてアンソニー・ダニエルズさんは本当に偉大な方だと感じた。

  •  有名ではない役者が、著名な映画に出演し続けるとは、どんな事なのかを教えてくれた。S.W.ほどの作品に出続ける幸運。でも、苦労も多い。

  •  STARWARSサーガ、全9作品に出演した唯一の俳優がいた。
     C-3POを演じたアンソニー・ダニエルズだ。
     時には演者として、時には傍観者として、42年間もの間、作品を全て見つめ続けてきたダニエルズ氏が語るSTARWARSの世界。
     出演者だからこそ語ることの出来る、知られざるエピソード満載で、華やかな映画の裏側にある制作の苦労や工夫、そして、傷心といった陰の部分も描かれています。
     華やかな世界だけを見ていたいという人にはお薦め出来ませんが、制作というものに興味のある人や俳優を目指す人にとっては、とても興味深い1冊。
     私自身は制作の裏側を垣間見られたこと、ダニエルズ氏だけでなく、マークやキャリー、サー・アレックの思いや苦悩を垣間見ることが出来たことがとても勉強になりました。
     たまたま書店で見つけたのですが、これは度々読み返すことになる貴重な1冊になったと思います。

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