友だちってなんだろう?: ひとりになる勇気、人とつながる力

著者 :
  • 誠文堂新光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416520925

作品紹介・あらすじ

一生使える無敵の「人間関係術」を、齋藤孝先生が伝授!

本当に人づきあいに自信をつけたいなら、3つの力を身につけよう!

1)「気の合う友だちをつくる」力
2)「気の合わない相手ともうまくつきあう」力
3)「ひとりを楽しめる」力

だれとでも友だちであろうとしなくていい。
楽しくて、笑顔になれる「気の合う人」とだけ、友だちになればいい。
ただし、「気の合わない人」とも、いがみ合わず、傷つけあわずに共存していけるよう、人づきあいのスキルをみがこう。

そして、このふたつの対人関係力だけではダメで、大切なのは、自分の世界をもち、「ひとりを楽しめる」力をもつこと。

これからの時代を生きていくうえで重要になるのは「主体性をもつ」ことです。
主体性の根幹にあるのが、「ひとりになる勇気」なのです。
ひとりになることを怖れない心、ひとりを楽しめる心。
それは人とうまくつながるための大切な要素であると同時に、主体的な生き方の軸なのです。
「ひとりを楽しむ力」をもつことで、人に頼りきらない関係を築けるようになるのです。

「雑談力」「偏愛マップ」などのコミュニケーション術を提唱してきた齋藤孝先生が、新しい時代の「友だち関係」を提唱。
10代のうちに身につけておきたい「本当の人づきあい」を伝授します。

【本書の内容の一部】
・自分の課題、他人の課題を区別する
・「みんな友だち」「みんな仲よく」でなくていい
・友だちの「多さ」は意味がない
・いまがすべてじゃない、友だちとは流動的なもの
・好きなものをあいだに置く「三角形の関係」
・友だちよりも、仲間をつくろうよ 
・学校の外に目を向けてみる
・「能動的ひとりぼっち」状態を手に入れる
・きみは「ひとりになる勇気」がある? 
・「犀(さい)の角のようにただ独り歩め」
・「友だちだから言うけど」は鋭い刃
・失礼なことを言われたときに、「かわす」技術があるか
・「ノー!」と言わなきゃいけない関係もある
・人をいじめてしまう危険性を、みんな潜在的にもっている
・後悔も、自分の背中を押して次に進むパワーにできる 
・「心の距離」を縮めるための7つの作法 

■目次
第1章 「友だち」ってなんだろう?
第2章 気の合う友だちは「好きなもの」つながりでできていく
第3章 「ひとりになる勇気」をもつにはどうすればいい?
第4章 友だちが離れてしまう理由、気づいてる?
第5章 「ノー!」と言わなきゃいけない関係もある
第6章 友だちってやっぱりいいものだ!
付録 「心の距離」を縮めるための7つの作法

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感想・レビュー・書評

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  • 中学生の自分に読ませてあげたかった。
    今、友達関係で悩んでいる子がいたら、是非読んでみて欲しい。
    毎日が少し楽に過ごせるようになるヒントがたくさん書かれているし、今いる学校という枠の中が全てではないと感じられる気がする。
    大人になって読んでも、人との気持ちの良い付き合い方など学ぶところがたくさんあった。
    人付き合いが上手そうな齋藤先生にも、過去には失敗があったことも書かれていて、ちょっと親しみもわいた。

  • 中学生の頃に知っておきたかった作品。
    誰とでも仲良くできる、広くて浅い友人関係。
    年齢が異なるごとに変わる仲の良い友達。
    自分がコンプレックスというか、悩んでいた感情を少し楽にしてくれるような、心が軽くなった内容だった。
    苦手な人や嫌いな人は基本いないけれど、みんなと仲良くしなきゃいけないと思って頑張っていた。
    これが生きる力なんだと思ったら、自分は間違ってなかったんだって思うことができた。
    自分の周りにいる人で好きなことだけ関わっていれば良い、っていう人だっている。
    けど、自分の視野が狭くなってしまうし、自分の可能性をどこか潰してしまっているような気もする。
    自分は自分らしく、自分らしくって分からないけど、自分が生きたいと思う生き方をしたいなって思った。
    友だちってなんだろう?一緒にいて楽しい人、っていうのを見て、自分と一緒に周りの人は楽しいかな、って不安になった。
    自分がまずは楽しまなきゃ楽しくないよね、明るくポジティブで居ようって思った。
    めっちゃ考えさせられる、人間関係。

  • 『感想』
    〇10代を対象に書かれているため、大人が読むと新しい発見というより人生を振り返り考えることのできる中身となっている。

    〇今でこそ気の合わない相手ともうまくつきあえるようになった。これは自分の力だけが上がったというより、相手もこちらに合わせることができるようになってきたことが理由だと思う。どんな人ともそれなりにつきあった方が人生うまくいくし、自分と違う人から得るものって実は大事なものがあることを経験的に知っているからだ。

    〇人間関係で苦しむのは青春だなあと思う。自分もそれなりに苦労してきたけれど、だからこそ今があり必要な人生経験だったと後になれば感じる。でも苦しい人には苦しいんだよね。そういう人を例え気の合わない人であっても助けてあげたいと思う。

    『フレーズ』
    ・相手に不愉快な思いをさせないことが、人づきあいでは非常に大切なマナーだ。(p.42)

    ・きみたちが大人になって、社会で生き抜いていくために必要なのは、友達をたくさんつくる力ではありません。仲間をもち、協力しあう力、それによって現実をよくしていく力です。(p.77)

    ・本をたくさん読んでいる人は、先人、先達の人たちの力に支えられて、心の屋台骨ががっしりとするのです。(p.104)

    ・最初からいつも正しい行動ができる人って、多くないと思うんです。人は過ちを犯すものだから。でも、「あれはいけなかった」という経験を心にとどめておき、過ちを心の糧として、「次はあんなことは絶対にしない」と自分を変えていくパワーにするのです。何の過ちもしない人はいません。過ちを糧に、自分の生き方を変えていける人は魅力的だとぼくは思います。(p.183)

    ・正直に言うことが悪いのではなく、ものの言い方が悪い。正直な意見なら、人を不愉快にさせること、傷つけることを言っていいということにはなりません。(略)ズケズケ言ってしまうことで得することなんか何もないんです。(p.212)

  • 友だち付き合いに悩むであろう中学生にとってすごく大切なことや具体的な実践が書かれている。自分が中学生の時に出会っていればかえってこんなにすーっと入ってきたかは定かではないが、今の自分が読んでこういうことを知った上で中学生に伝えてあげればいいんだろうな、というイメージは湧いた。

  • 人と付き合っていくなかで基本的なことを丁寧にわかりやすく書いてくれています。
    子どもはもちろん、大人でもなるほどなと思うところがいくつもありました!

  • NDC:158

    「一生使える無敵の「人間関係術」を、齋藤孝先生が伝授!
    本当に人づきあいに自信をつけたいなら、3つの力を身につけよう!
    1)「気の合う友だちをつくる」力
    2)「気の合わない相手ともうまくつきあう」力
    3)「ひとりを楽しめる」力」

    【本書の内容の一部】
    ・自分の課題、他人の課題を区別する
    ・「みんな友だち」「みんな仲よく」でなくていい
    ・友だちの「多さ」は意味がない
    ・いまがすべてじゃない、友だちとは流動的なもの
    ・好きなものをあいだに置く「三角形の関係」
    ・友だちよりも、仲間をつくろうよ 
    ・学校の外に目を向けてみる
    ・「能動的ひとりぼっち」状態を手に入れる
    ・きみは「ひとりになる勇気」がある? 
    ・「犀(さい)の角のようにただ独り歩め」
    ・「友だちだから言うけど」は鋭い刃
    ・失礼なことを言われたときに、「かわす」技術があるか
    ・「ノー!」と言わなきゃいけない関係もある
    ・人をいじめてしまう危険性を、みんな潜在的にもっている
    ・後悔も、自分の背中を押して次に進むパワーにできる 
    ・「心の距離」を縮めるための7つの作法 

    ■目次
    第1章 「友だち」ってなんだろう?
    第2章 気の合う友だちは「好きなもの」つながりでできていく
    第3章 「ひとりになる勇気」をもつにはどうすればいい?
    第4章 友だちが離れてしまう理由、気づいてる?
    第5章 「ノー!」と言わなきゃいけない関係もある
    第6章 友だちってやっぱりいいものだ!
    付録 「心の距離」を縮めるための7つの作法

  • 【大切なこと】
    ✴大事なのは『友達の多さ』じゃない。『どれだけいい関係が結べているか』

    ✴【友達のあり方】
    ①気持ちの通じ合う相手→濃い関係
    ②友だちになれそうにない人→穏やかな関係

    ✴友達関係は「また会いたい」「もっと話したい」と思ってもらうことが大切。深い話ができるか、打ち解けて話せるかは、その先のこと。

    ✴気の合う友達が欲しかったら、狭く濃くつきあうのではなく、広く浅く色々な人と触れ合う!!

    ✴本を通じて生き方に触れ、心に響くものがあったら、人生のお手本として自分の「心の師」にする。本をたくさん読む人は、先人や先達の力に支えられている

    【知識】
    *友達関係は今が全てではない。

    *自分のエネルギーと時間を友達以外の何かに投入する。好きなものを通じて「核」のようなものができると、友達関係を頼りっきりにすることがない

    *『好きなこと』などの共通点を見つけて、それをはさんだ「三角関係」を意識するといい

    *『協調性』とは自分が動くことで全体が上手くいくかどうかを判断できる。考えるだけでなく、スっと行動できること。

    *友達からの誘いは無駄にしない

    【感想】
    友達がたくさんいる人向けというよりは、それほど友達が多くない人向けの本だった。
    好きなことを通じた友達関係は、確かに気を遣いすぎない。だから、好きなことの幅を広げたり、極めていくことも良い人間関係を築くためには大切かもしれない。
    「単独」と「孤立」は違う。ということが印象的だった。自らひとりになることを選ぶことで、友達の有無を考えすぎずに済む。
    全員と仲良く、友達になろうとするのではなく、相手に応じた関係性でいればいいんだと思った。

  • #友だちってなんだろう
    #齋藤孝
    #誠文堂新光社
    #児童書
    #読了
    #YA
    読みやすい!「自分の 考えだけで人生に立ち向かっていくのはなかなか厳しいものがあります。」(105ページより)なるほど、若い人に是非読んでほしい本。ところでこういう本て何というジャンルなのかなー…読み物でもないし…

  • 友達100人できるかな
    こんな歌が昭和は流行し
    友達が出来ることが一番大事かのような時代だった。
    でも今は違う。
    もちろん友達がいることも大切だけど、何が一番大切かを知ることができた

  • 【学内】
    https://mol.medicalonline.jp/library/ebooks/detail/?id=7068
    【学外】
    https://mol.medicalonline.jp.iuhw.remotexs.co/library/ebooks/detail/?id=7068
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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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